じじょうくみこの崖のところで待ってます

シマ島の2年目は、モヤモヤから始まった。

みなさま、こんにちは。「じしょうくみこ」とか「じょじょうくみこ」とか「しじょうくみこ」とか巷であれこれ呼ばれておりますようで、まあわたくし大変心の広い人間なので何と呼ばれようがいいのでございますが、とりあえず正しい道をお示ししますと

 

じじょうくみこです。

 

 

リピートアフターミー? 

 

じじょうくみこです。

 

 

アンダスタン?

 

 

じじょうくみこです。

 

 

ノーバディバット

 

じじょうくみこです。

 

そんな心の広いじじょうくみこではございますが、体のキャパは狭かったようで先週はあっさり風邪をひいてしまいました。特に忙しいわけでも疲れているわけでもないのに風邪で倒れるというのは、なかなかションボリするものですね。そんなわけで、再開2回目にして早くもお休みしてしまい大変失礼いたしました。

 

 

サンマも高くてションボリですね

 

さて。

この1年間、人生で経験のない慌ただしさに見舞われたわたくしですが、なぜそうなってしまったのか説明するために、少し時間を巻き戻してお話しいたしましょうか。しばしおつきあいくださいませ。

 

遡ること1年半前、ちょうどシマ島に移り住んで2年目に突入したころのことです。離島生活1年目は東京とはまったく異なる日々に緊張感しかありませんでしたが、季節が1巡するとシマ島がどういう島で、どんな人がいて、どんなサイクルで動いているのか様子がつかめてまいりました。

 

特に、島のスーパーでのバイトは効果絶大でした。生鮮食品から惣菜、日用雑貨、家電、土産物まで何でもそろう島いちばんのスーパーなので(といっても広めのコンビニレベル)、ほぼ全島民が来るようなお店。それだけに店に出ると「あんたはどこの娘かね?」と来る人来る人に呼び止められ、しかも島の人は100%名乗らないので、誰だかわからない人と会話し続けるという離島スキルも身につきました。

 

そうしているうちに店の外でも声をかけてもらえるようになり、「島の人に顔を覚えてもらおう」というミッションはどうやら成功した模様です。しかも船の欠航率が高いシマ島では、ひんぱんに物流がストップします。その環境が長らく続いた結果、

 

スーパーに食べ物が並んでいるとうれしい→スーパーに食べ物を並べてくれる人がいるとうれしい→スーパーで働く人はいい人

 

というよくわからない3ステップで、ナゾのポイントアップ現象が発生。そのおかげなのか、ホールにいると「いつもありがとうね」「大変だけどがんばって」と毎日のように声をかけられ、用事などでしばらく休んでいると「風邪でもひいたのかと心配していたよ」「最近見ないから気になってて」なんて心配してくれたりして

 

ジーン………(´;ω;`)

 

なんだかんだいっても、気にかけてもらえるとうれしいものです(どこの誰だか知らんけど)。

 

義父母となるザビ男のパパママとのつきあい方もつかめてきたし、体調も少し落ち着いてきて、ようやく島の暮らしに慣れてきたなーという実感が湧いてきた2年目。唯一の誤算だったのが

 

シマ島の人はキャラが圧倒的に濃ゆい

 

ということなのでありました。

 

濃い。とにかく濃い。顔も濃いが、中身も濃い。胸やけしそうに濃い。ここで書くことすらはばかられるほど濃い(どんなだ)。とにかく個性を磨くなら海外に行かずにシマ島に来たほうがいいよと、おすすめしたいぐらいの強烈さ、破天荒さ。こんな面白い人たちがこんな小さな島に生きていることに、感動すら覚えるくらいでありました。

 

けれど、島の外に出回る情報は透き通った海、青い空と満点の星空、都会にはない島時間、といったたぐいのものばかり。もちろんそれは嘘ではないけれど、でもなんかなあ。シマ島の本当のよさって、そこじゃないんじゃないかなあ。いつしかそんな気持ちが湧いてはモヤモヤするようになっていました。

 

シマ島のことを書いてみたい…。

 

それは本当に久しぶりの、強烈な飢餓感でありました。

 

フリーライターとして東京で20年近く活動していましたが、わたしのように得意分野のないライターは年齢とともにジリ貧の一途。多くの仲間が足を洗い、わたしは派遣仕事でかろうじて食いつないではいたものの、ライター仕事が減る→書いてもなかなかOKが出ない→ますます仕事が減る、という負のスパイラルが長らく続いておりました。もうダメかもしれない、でもやめたくない、という気持ちが行ったり来たりぐるぐる、ぐるぐる。

 

そんなときに出会ったのが、ザビ男でした。

 

今や場所を選ばず仕事ができる時代ですが、シマ島のIT環境は壊滅的で、とてもじゃないけどリモートワークなんてシャレオツな働き方は無理。そして自分が「離島にいてもわざわざ依頼したい」と思わせる特別なライターでないことはわかっています。後ろ髪をひかれる思いはありましたが、家族という大事なものが見つかったわけだし、あきらめるにはちょうどいいタイミングだったんじゃないか、と自分に言い聞かせながら海を渡った次第です。

 

まさか「書きたい」という熱い思いが、こんな風に湧き上がってくるとは夢にも思わず、そんな自分にビックリしてしまいました。

 

このすばらしく泥臭くて、クセありまくりで、厄介だけど惹かれずにはいられないシマ島の人たちのことを書いてみたい。そのためには、もっともっと島の中に入り込みたい。いろんな人に話を聞いて、同じ空気を吸ってみたい。文献に残っていない、ナゾだらけの文化を紐解いてみたい。そのためには、今のままじゃダメだ。

 

抑えても抑えてもこみあげる熱い思いをもてあましながら始まった島民2年目は、ある男性との出会いによって思いもよらない方向へと舵を切ることになったのでした。

 

 

おかしいな、崖しか見えない

 

長くなりそうなので、今週はこのへんで。それではみなさま、また来週お会いしましょう。それまで崖のところでお待ちしています。

 

(つづく)

 

text  by  じじょうくみこ

illustrated  by  カピバラ舎

 

*「崖のところで待ってます。」セカンドシーズンは12月末までの毎週日曜更新です。

ファーストシーズンのバックナンバーをどうぞ→

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コメント、ありがとー!

  • はしーば

    お帰りなさいませ。
    ご快癒の由、嬉しい限りです。

    さて、心待ちにしていたシマ島ストーリーの再開、もはや冒頭から波乱の様相しか想像できませんが、煽りですか(笑

    またもや、身を捩って次週を待つ日々が始まったんですね。
    う、嬉しい・・ひーっ!←今日は1/4ほど捩ってます。

  • okosama

    じじょくみさん、こんばんは!

    引っ張りますねぇ。
    それも、崖シリーズの醍醐味(笑)

  • じじょうくみこ Post author

    >>はしーばさま

    お返事遅くなりましてすみません! 
    改めまして、ただいまです(^ ^)

    スローライフってなんですか、という感じの怒涛の日々を送っておりますが
    「なんだ、あおりかよ」とがっかりさせられるようにがんばりますw

    >>okosamaさま

    こんにちは! 遅くなりましてすみません〜〜〜!!

    ネタがありすぎて、何から書いていいのか探り探りやってますw

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