四十路独女じじょうくみこの「崖っぷちほどいい天気」⑥〜崖とワイシャツと私、と船越。
先日、飲み友スーさんに「最近つきあい悪くない?」と言われてしまいました。
そんなこと言われても、ねえ。昼は会社で働き夜は家であれこれやっていると、もはや外出する時間が捻出できないのです。若い頃なら仕事+趣味+飲みとグングン盛れたでしょうが、明日を考え無理しないのが大人。てかもう無理できません。
平日にイベントが入ると、1週間ダメージをひきずります。飲んだ帰りに電車に乗ると、必ず2〜3往復します。出会いを求めて出歩かねばならないというのに、心も体も清らかになって「どうする40代」どころか「どうかと思うよ40代」てな感じになっている、じじょうくみこでございます。
こんなことではいけません。今後は時間の確保をめざし、ときおり趣向を変えた手抜きリフレッシュの回をはさんでいくことにします。崖っぷち独女を救うためと思って、どうぞご容赦くださいませ。
崖といえば先日、このウェブマガジン「別冊どうする」リーダー・カリーナさまと京都で初めてお会いしたのです。そのときのあれやこれやを月曜恒例コラムに書いてくださったのですが、そのときカリーナさまったら、当コーナーのことを「崖っぷちこそいい天気」と紹介してくださいました。
はい、気づきましたでしょうか。
ミクロな話題で恐縮ですが、実はこちらの連載、「崖っぷちほどいい天気」というタイトルなのであります。
「崖っぷちほどいい天気」としたのは、わたしの脳内イメージで
「崖っぷちまできてもう後ずさりできないわー絶体絶命だわー、と思ったのにふと空見たらアラヤダ意外とピーカンだわ風ちょー気持ちいいわー」
なんてな場面でありました。恥ずかしながら絵にしてみます。
「えwここでまさかのピーカン?」的に2度見する感じ。
けれど「崖っぷちこそいい天気」と言われてみると、なんだかそっちのほうがいい気がしてきました。「こそ」っていいですよね、「こそ」。なんかこう、ポジティブな響きがありますよね。「崖っぷちこそ!」って言いながら崖から飛び出していきそうな勢いを感じます。
崖っぷちこそ!
いい機会なので、タイトルの可能性についていろいろ考えてみようと思います。
崖っぷちよりいい天気
いきなり崖に行く理由がなくなりました。だって、こっちのほうがいい天気なんだし。
嵐の崖っぷちを見ながらティータイム。じいや、今日はオレンジペコしてちょうだい。
崖っぷちのみいい天気
「日本以外全部沈没」的なノリになってきましたよ。崖っぷちのほかは全て嵐。そんな人生はいやだ。
気分はタイタニック
崖っぷちはいい天気♪
こりゃまたなんとも爽やか。「ナッキーはつむじ風」の後番組かもしれません。
崖っぷちほどいい天気?
疑問形になった途端、おのれの足下が揺らぎました。ここは崖なのどうなの? 私だいじょうぶなのどうなの?
崖っぷちにしてはいい天気
いきなり上からきましたね。「崖っぷちのぶんざいで」的な見下し感があります。神目線でしょうか。
そういえばTwitterで「クレアおばさんの〜とつけるとアットホームになる」と言ってました。
クレアおばさんの崖っぷちほどいい天気
崖クッキーですかね。かじったら刺さりますね。
ひとめ会ったその日から、恋の花咲くこともある。吊り橋効果もバツグン
崖ップチDEデート
中学生のミポりんが海辺でエッチな夏の恋を経験
毎度おさわ崖します
どんな生徒の悪行も全力で波をかぶってくれる
3年B組崖八先生
夫の不倫、妻の借金、息子の暴力、娘の援交…
愛憎泥沼劇をエプロン姿の崖さんがあたたかく見守ります
がけいふは見た!
あらイヤだ
ってもういいですか。
ちなみに世界一崖が似合う男、「崖っぷちの帝王」船越英一郎氏いわく、2時間ドラマでなぜ崖で犯が自白しちゃうかというと
「退路がない状況で、自分と情熱を持って向き合ってくれる人がいるから」
だそうです。
くわしいコメントはこちら
ミスター崖。
……えーと
向き合ってくれる人がいない場合はどうすれば(号泣)
とりあえず、リフレッシュどころか慣れない絵を描くためにかえって時間をくってしまい、こんなことなら普通に文を書けばよかったと思うじじょうくみこでありました…。
By じじょうくみこ
Illustrated by カピバラ舎(ヘタクソな絵以外)
*「崖っぷちほどいい天気」は毎週土曜日更新です。
バックナンバーはこちら。
爽子
どれも、力作ばかりで、泣きながら、読みました。
展開が大好物。
ご馳走さまでした!
毎週楽しみにしております。
わたくしでは、役不足でしょうけど、崖の上で
全力で向き合わせていただきたく思います。
mogu
はじめまして。
しじょうくみこ様の際どい「崖っぷち」イメージに涙を流して笑ってしまいました。
イラストがまた最高!
こんなに笑ったのは、みうらじゅんといとうせいこうの「見仏記」以来です。
このユーモラスな才能で、是非とも素晴らしいご縁をたぐりよせてください。
mogu
もう一度読みに来ましたら、
じじょうくみこ様の苗字を間違っておりました。
たいへん失礼いたしました。ごめんなさい。
はしーば
こんばんは。
いきなりの腹筋攻め、効きました。
じじょくみさんの笑いのボキャブラリーの豊富さに、平伏し傅く男子がいつ現れるのか?
もうこの際、一大ロマン記を書き上げていただきたく、勝手に願ってます。
もん
あ~、今回も最高!
崖っぷちにしてはいい天気
アラフィフの私は、まさにコレです。
はい、「崖っぷちのぶんざいで」見下す感じ
当たり過ぎてて、笑えました。
でも、若い頃だってけっこう崖っぷちと思ってた。
何回か飛び降りたけど、そのまた下にも崖はあり・・・
そうそう、平坦な人生なんてつまらないのよ(笑)
じじょうくみ子 Post author
>>爽子さま
いらっしゃいませ、いつもコメントありがとうございます〜m(_ _)m
へたくそな絵をお見せしてしまうことギリギリまで迷ったのですが
喜んでいただけて何よりでございますう〜。
ぜひ崖っぷちへ、ご一緒に♪
>>moguさま
はじめまして、コメントありがとうございます〜。
大丈夫です、別冊メンバーにも「しじょう」と時々呼ばれております。
「しじょうくみこ」さんという方がどこぞの劇団の女優さんに実際におられるようなんです。
とりあえず舞台の上にいるのは「しじょう」、崖の上にいるのは「じじょう」と覚えていただけると幸せにございます。
我が愛読書「見仏記」と並べていただけるとは感動の極み!
今後ともぜひ遊びにきていただけると嬉しいです〜。
じじょうくみ子 Post author
>>はしーばさま
いつもコメントありがとうございます〜(*^_^*)
物語としてはできればショートストーリーくらいで
大団円を迎えられると嬉しいですが
今のところ、ヤバめな展開で困っています(笑)
>>もんさま
「崖っぷちの下にはまた崖があった」
ここここここわすぎて思わずコメントを書く手がガクブルしてしまいました。。。
こわいよーこわすぎるよー(涙)
まあでも落ちても痛くないのか。それはいいのか。
それ納得していいのか。よくわからないけどそう思うと元気で出ました。
もんさま、ありがとうございますm(_ _)m
横浜レイコ
今日も楽しく拝見いたしましたよ☆
崖バンザイ!!そうそう、ハワイかどっかの崖ですよね。天気いぃ~!
小花
わ~!この自分を楽しむ術を知ってる感じ\(^o^)/羨ましいです!そこへ行きたいです!長い道のりになりそう_| ̄|○
じじょくみさん、サブカルの匂いがっ!そちらの記事も勝手に期待させてください(^人^)
じじょうくみ子 Post author
>>横浜レイコさま
いつもコメントありがとうございますう( ´ ▽ ` )ノ
そうか、崖といえば日本海だと勝手に思っていました!
ミスター崖の影響ですね!
ハワイだと思えばいいですねハワイ。
ダイヤモンドヘッドあたりの崖なら
ワイキキでいちゃいちゃしてるカップルが
よく見渡せることでしょうね。
…………。
………………。
涙で見えなくなりそうなので、
やっぱり日本海でいいです。
>>小花さま
こんにちわー。いつもコメントありがとうございますーm(__)m
サブカルお好きなのですか?それは嬉しい♩
ちょっとヒンシュクかっちゃったかしらーと
内心ドキマギしておりましたが、
思い切って書いてみてよかったです( ´ ▽ ` )ノ
別冊の息抜きコーナーとしてがんばらさせていただきますっ( ̄^ ̄)ゞ
また遊びにきてくださいませねー。
k
崖、また崖。
これで山場は終わりと思ったら、まだ崖あった!に共感。
崖王船越様が何人いても足りません……
きゃらめる@今年は4度目の年女
映画でよくあるのは、崖から落ちてしまうのかと思いきや、古木の枝に引っかかる、またはかすかに突き出た平たい岩場に叩きつけられる。
服が引っかかると空を見る余裕もありゃしませんが、平面に体が乗っかると、けっこう星空を見ちゃったりなんかして。
すみません。
お話が完璧で、イラストがそれを完全フォローであったため、読むと昇華してしまい、
もっぱら崖から落ちるシーンの妄想にはしってしまいました。
じじょうくみ子 Post author
>>Kさま
こんばんわー、いつもコメントありがとうございます♪
崖の下には崖がある、崖のそばには船越がいる。
この世に船越がいる限り、私たちはきっと大丈夫!(なんのこっちゃ)
>>きゃらめるさま
意味深なお名前ですね、閏年なら16歳ですね(ちがうか)
なんと、崖っぷちどころか崖から転落するとは。なんという勇者でありましょうか、きゃらめるさま!
思わず「ちょっとした平面に運良く落ちちゃって星空見たら、あら流れ星めっけ!」てな光景を妄想してしまいましたよ。ラッキーなのかアンラッキーなのかわからないのがミソですね。