Posted on by uematsu
そして、人生は続く。
新年が明けて、心機一転。去年から続いている、いろいろとややこしいことがきれいさっぱり終わって、すべてが新しく始まるのだ!……なんてことはないわけで、去年と今年はきっちりと地続きで、むしろ境界線なんてまったくないのだと思い知らされる日々だ。
相変わらず大切な人が逝く。相変わらずやんごとなき課題が山積されていく。良いことも悪いことも同じようにやってきて、同じように過ぎていく。良いことも悪いことも、感慨深げに見送ったあとは、ふと立ち止まっていた足を一歩踏み出しながら、垂れていた頭をあげて「そして、人生は続く」とつぶやくしかない。
昨夜、大切な友人の訃報を聞いてからずっとそんなことを考えていたのだけれど、いま大きなため息をつきながら、改めて「そうなんだよなあ。そして、人生は続くんだよなあ」と声に出してしまう。そして、人生は続く。そして、人生は続く……。
いろんな人たちとのいろんな約束を果たすために、人生は続く。逝ってしまった友人との約束を果たすために、そして、人生は続く。
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、オフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京神楽坂で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
nao
こんにちは
初めまして、naoと申します。
親しい方があちら側に行ってしまわれると
いろんな思いがめぐります。
息子を産んだ年に、大切な友人を事故で亡くしました。
息子の年を考える度、鮮明に思い出します。
その時初めて実感として
人って本当に死んじゃうんだな、と思いました。
みんな死んじゃうんだ
それならその時までちゃんと生きなきゃなって。
昨日の続きで今日があるけど
今日の続きが明日である保障はない、
けど、がんばりましょ。
まだ人生は続いているんですもんね。
uematsu Post author
naoさん
はじめまして。
この半年の間に僕を育ててくれたり、
励ましてくれたりした人たちを4人も見送りました。
さすがに続いているので、
まだまだ逝ってしまった人たちのことを
思い出さない日はありません。
でも、悲しいと言うよりも、
どこに線引きがあるのか、と思ってしまうんです。
僕も3年近く前に死ぬかも知れない、という病気をして、
その時は幸い助かり、いまもピンピンしている。
だけど、逝ってしまった友人は持病があったので、
もっと前から体調を気遣い、健康診断なども、
きちんと受けていたのにアッという間に向こう側へ。
僕と彼の違いは何なんだろう。
どうして、彼は逝かなければいけなかったんだろう。
どうして、僕は生き延びているのだろう。
そんなことばかりを考える日々です。