強いのと弱いのと
うちのヨメを見ていると、強いなあと思う。いやいや、そう言ってしまうのは卑怯だよ、と以前は僕も若干思っていた。相手を強いと持ち上げて、自分の弱さをなんとか認めてもらおうという魂胆が見え見えだと。
自分でもそう思うくらいだから、言われている本人であるヨメからも「そう思うなら、あんたがやればいいじゃない」という局面が長い人生、何回かあった。
で、何回かあったあげくの結論だが、やっぱり人間というのは強いと弱いのがいるのだ。
もちろん、こんな弱々の僕でもある人から見れば「いやいや、ちゃんとしてますよ」と言われることもあり、それなりに自分でもちゃんとしてるという部分も認めていたりする。だけど、最後の最後、例えば、そうだな、生きるか死ぬかみたいな局面では絶対に弱いという気がする。
アクション映画を見ていても、ほらよくあるじゃないですか、ビルの屋上から落ちそうになって、屋上のフェンスの縁に手をかけてギリギリ救われるってやつ。あれなんか、絶対に手が滑って落ちる。手が滑らなくても、フェンスのネジが緩んで、びゅわーんとたわんで落ちる。そうならなくても、「助かった!」と思い、よじ登ろうとしたところで、落ちる。
なんていうか、落ちる気満々の人生を送ってきたわけですよ。「そやから、あかんねん」とヨメは笑うんだけれども、逆に「絶対に落ちへんと思うわ」という気持ちが僕にはわからない。わからないんだけども、頼もしいので笑ってしまう。
これが普通に仕事になると、そんなに弱くない。別にクライアントが怒ってもなんにも怖くない。邪魔くさいけれども怖くはない。だって、仕事だから。仕事で誰かが怒ると言うことは、コミュニケーションが不足してるとか、費用対効果に疑問があるとか、だいたい理由がはっきりしているんだから。
だから、やるべきことをきちんとやって、それでも騒ぐやつは仕事上付き合わなければいい。それだけだ。
だけど、人生の局面ということになると、苦手だからとか、僕は弱いからと逃げてはいられない。きっと、一人だと、僕は生きては来れていないだろうなあと思うのだけれど、逆に一人じゃ生きられないから、ここまで曲がりなりにも家族を作って、家族仲良く行くように頑張ってきたんだなあと思うことがある。
というわけで、僕はこのあと、家族のために、ほんの少し戦わなければならないことがある。えっと、それはとても具体的なもので、ある人と1時間ほど時間を持ち、話をして、コミュニケーションを図るというミッションなのだが、その際に、僕に課せられているのは「怒らない」という一点だけである。
すでに、怒りたい要素満載なのに、怒らない。これは僕にとってなかなか大変なことなのである。大変なことだけれど、強いほうの人が「ここは怒ったらあかんとこやで」というので仕方がない。
もうかなりいい歳になったのだから、怒らずにちゃんと話をまとめるという技も身につけなければならないと言うことなのだろう。強いほうの人が言うのだから間違いはないはずだ。
いざ、出陣 結果は、次週お知らせする。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
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クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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はしーば
ああ、植松さん
ただ今、戦さの真っ只中ですか?
気になります。
uematsu Post author
はしーばさん
戦いはいったん終わりました。
しかし、いつまた再開するかわからない、
という恐ろしい状況です(笑)。
油断せずに生きていこうと思います!!