タピオカドリンクが流行っている。
世の中の女子はみんないつも腹を空かせているのだろうか。少し前まで、ミルクティーを飲んでいるだけで、「なんか、お腹がいっぱいになっちゃって、ご飯が食べられなくなっちゃう」なんて言っていたのに、ミルクティーの中にあんなプニュプニュしたものが入った、しかも馬鹿でかいサイズの飲み物を行列してまでお買い上げだ。
しかも、ついこの間まで流行っていたポップコーンだのチュロスだのの話をすると、「ええっ！いつまでそんな話してるんですか。いまはタピオカっすよ」なんて返してくる。
もうね、うんざりだ。
（あ、ちなみに、うんざりって言葉は、最近僕がメールで言われて一番、ショックを受けた言葉なので、あえて使ってみているのだけれども）
いや、タピオカドリンクを飲んでいる女子にうんざりなのではなく、もう流行り廃りが邪魔くさい。流行っているから、と手に入れるという気持ちも、ほぼなくなっているし、手にしているものが廃れているとしても気にならない。むしろ、「あ、それ流行ってますよね」と言われるものを身につけていた時や、食べていた時がいたたまれない。
もし、それが流行っていても、流行っているからというわけではなく、たまたま手にしているのかもしれないし、万一、その流行のモノがたまたま自分の好みにピタリと一致して、手に入れてしまっていたら、そのことを指摘されるなんて、死んでしまいたくなるほどに恥ずかしい。
次は、なんだろう。次は、どんな流行が忍び寄ってくるのだろう。そして、どんな身の回りのものが廃れていくのだろう。こわい、こわい。こわすぎる。生きるってこわい。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
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植松眞人（うえまつまさと） １９６２年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト：オフィス★イサナ
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