オンライン飲み会
家にいよう。外出を控えよう。人との接触を8割減らそう。そうすれば新型コロナウイルスの感染を避けることができる。そんな呼びかけに応じて、なるべく家にいるようになってすでに2週間近い。
昨年、長年やってきた小さな会社をたたんで、フリーランスのコピーライターをやっているので、もともと毎日毎日人と会うという状態でもなく、さらにもう一つの仕事である映画の学校の先生の仕事も、学校が強制的に閉まっているので行きたくても行けない。なので、おそらく一般の社会人に比べると会う人はすでに8割減したくらいを実現できていると思う。
それに、時間があるからといって、映画館もやってないし、肩がこるからと行って、さすがにマッサージに行こうという雰囲気でもない。濃厚に人と接する場所は、さすがに僕も怖い。ヨメと一緒に近所のスーパーに行っても「この中にも感染者がいるかも知れない」と思うとドキドキしてしまう。
さて、そんな時にオンライン飲み会である。教えている学校の卒業生が「ZOOMを使ってオンライン飲み会をやるので、参加しませんか」と誘ってくれたのである。僕は普段、大人数の飲み会は苦手である。特に知らない人がいると、緊張してしまって、何を食べているのかわからなくなるし、もともと酒が飲めない。なので、本当に知っている人と少人数で行く時以外は、なるべく飲み会にも参加しないようにしている。
しかし、オンライン飲み会なら大丈夫じゃないか、と一瞬思ったのだった。ただ、よくよく考えると卒業生たちは随分と年下だ。ほとんどが20代。そこに50代後半のおやじが行って何を話すのだと思うと、勝手に恥ずかしくなってきた。
なんとなくお茶を濁していたけれど、当日のオンライン飲み会の時間、結局はライブ配信をこちらからのぞき見るだけに終始した。普段から顔をつきあわせるのが恥ずかしいのに、モニターに参加者の顔がきれいに並んでいるところを想像するだけで恥ずかし過ぎて死んでしまいそうだった。
オンラインだからといって、何が変わるわけでもないのだ。いままで恥ずかしかったものが、平気になるわけでもなく、逆に、いままで恥ずかしいと思っていたことがより露わになるような気がする。が、しかし、のぞき見ているオンライン飲み会は楽しそうなのだ。楽しそうだなあと思いつつ、どうでもいいメールアドレスでZOOMのアカウント登録をしてもう次のオンライン飲み会の準備は万端である。う〜ん、もちろん、当日逃げ出す気配もかなり濃厚だけれども。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
http://www.isana-ad.com/maron/pc/
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
Jane
オンラインで変わらないのは、昔の知り合いにはオンラインでも顔晒しにくいってことですね。先日何千通も溜まったメールを削除していたら、十年前に住んでいた所のOver50のママ友グループのメルアドを発見。もう連絡も取っていませんでしたが、こんな時なのでメールしてみたら、全員から興奮に満ちた返事が!しかしその中の一人が「オンラインでコーヒーでも」と提案したところ、皆、シーン…(私も)。
逆にオンラインだから恥ずかしくなくなることもあります。生身での教会の礼拝では無表情で突っ立って歌っていた私ですが、オンラインではライブのりで歌っていました。小さなコマの中の私に注意を払う人もいないだろうと思ったのですが、殆どの人が打ちひしがれた表情の中で、一名画面を覗き込んで笑いをこらえている人がいたので、その人はたまたま見ていたのかな?もし楽しんでいただけたならそれでよし…。
uematsu Post author
Janeさん
そのあたり、悩ましいんですよね(笑)。
「参加しちゃえば、楽しいのかも」
という気持ちと、
「いやもう、参加しちゃうと逆に逃げにくい」
という気持ちがせめぎあいます(笑)。
なな
オンライン飲み会、長男(20代)が大学のサークル仲間や中学時代の同級生と開催していました。
全国に散らばって職種も違い、休みが合わないような友達が集まって話せるということで、盛り上がったようです。
うちの夫もそれを見て、遠方の懐かしい友達と一対一でLINEで飲み会をしてました。
やはり楽しかったようです。
ついだりつがれたりを気にせず自分のペースで飲めるし。
確かにアルコールが入らないと、画面に向かって話すことの最初の気恥ずかしさが取れにくいかもしれませんね(^.^)
uematsu Post author
ななさん
いやもう楽しそうなんですよね。
これはもう、僕自身の性格の問題なのかもしれません。
もともと、飲み会とかもあったまるまでに
時間がかかるので、オンラインで「さあ、始めます」
というのがものすごくプレッシャーなのかも。
普通の飲み会でも、そうなので、
オンラインだと余計にハードルが上がるのかもしれませんね。
でも、こんな状況が続けば、
プレッシャーよりも、人恋しさが先に立って、
あっさりオンライン好きになるかも(笑)