男のほうが嫉妬深い、という話。
ここ数年、妙に粘着質な男に絡まれることが多く、わりと苦労している。
具体的な実害はこれまでなかったのだけれど、直近半年は少しずつ具体的な被害が出てきているので身構えているところだ。おそらく、ことのきっかけはちょっとした行き違いや誤解なのだと思うけれど、正直、ちょっとした発端のほうがわかりにくいし、対処のしようがなくて困る。
これが、例えば僕に直接的な被害がでるなら、まだ良いのだけれど、例えば僕が深く関わっている人が、粘着質な男から嫌味を言われたりするからかなわない。しかも、具体的に「あいつは悪いやつだ」とか言ってくれれば良いのだけれど、「いやまあ、あの人には内密に」くらいの妙に引っかかる厭な言い方をして消える。
こういう話になると、「いやいや、だから言ってるじゃないですか。男の方が嫉妬深いんですって。ジャラシーもたれてるんですって」なんて言われる。うーん、ジェラシーも何も、という気がするんだけど、ホントに男のほうが嫉妬深いんだろうか。
そもそも、嫉妬というのは相手の方が良い暮らしをしていたり、恵まれていたりしているからこそ成立するのであって、僕は逆にあれこれ不自由でなかなか自分でも、どうしてこうなってしまうんだろう、ということの連続である。
そんなふうに、僕がもやもやとしていると、そばにいる人たちから、えっと男女を問わずに「だから、言ってるじゃないですか。男のほうが嫉妬深いんだって」と言われてしまう。男女を問わずに言うもんだから、なんとなくその気になってしまう。
じゃ、女は嫉妬深くないのかというと、その通り!という人はそれほど多くはないだろう。男女の境目なく人ってみんな嫉妬深い。だけど、「男の方が」と思ってしまったりするのは、なんとなくだけれど、「男がいつまでもウジウジしてるなんておかしい」という価値観が見え隠れする。けど、男だってウジウジしてるのさ。きっと昔から。なんなら、ウジウジしてるから悔し紛れに「男のくせに」とか自分たちで言い聞かせてるんじゃないのか、と思うくらいだ。
というわけでモヤモヤとはしているのだけれど、「まあ、男のほうが嫉妬深いし」と言い切ってしまったほうが、嫉妬深い男たちからの実害を被っている現在、なんとなく気持ちが楽になるのは確かである。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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