ホームページを閉じるのココロ。
いまこれを書いているのが2020年12月22日の日差しの気持ちいい午前中でござる。駅に近いコーヒーショップでノイズリダクション機能をバリバリに効かせたヘッドフォンでバーズの『イージーライダーのバラード』なんか聞いちゃったりなんかしている。で、思うのである。思っているのである。ああ、もうすぐ1年も終わるなあ、と。例年のように思うのである。
毎年、年の瀬になると気持ちが焦るということを繰り返してきたので、数年前から思うところもあって年賀状も送らなくなって、とにかく年末年始はのんびりする、ということしか考えなくなったのだった。そして、その延長線上というのは嘘で、いろいろ理由があって自分の事務所を閉じた。フリーランスになって早2年近く。ここでひとつ、やっておかねばならないことがあるのだ。
それは、閉じた事務所のホームページ。実はまだホームページが開いたままになっているのである。閉じているのに開いている、というのは一休さんの禅問答みたいだけれど、これには理由がある。フリーランスになった時にフリーランスとしてのホームページを開設しようと思っていたのだ。ただし、フリーになってしまったので、誰にもせっつかれることもないし、となりにデザイナーもいないので、いろんなことが億劫になって、結局放置したままなのである。新しいものができたら、古いのを閉じる、と考えていたのだが、新しいものもできないので、古いものも閉じなきゃ、という気持ちにもならなかったのである。
しかし、もうそろそろ2年である。あんなことやこんなこと♪あったでしょ〜♪とか歌っている場合ではない。そろそろない会社をあるかのように感じさせるホームページは閉じなければ。別に感傷的になって閉じるのが遅くなっているわけでもない。ただただ邪魔くさい。サーバーにアクセスするのにIDやパスワードはちゃんとわかっているのだろうか。と考えるだけでも邪魔くさい。ぜんぶ、なくしていいのか、データだけは置いておくのか、と考えるのも邪魔くさい。だけど、本当にそろそろやらなければ、とここ数ヵ月思っていたのである。 ここに書いたということで、「では、年内に必ず」という気持ちになっている。というか、そういう気持ちにするために書いている。
年が明けて、僕がやっていた事務所のホームページのURLを知っている方はぜひアクセスしてみてほしい。きっとないから。閉じられているから。つまり、閉じたことによって、未来が開かれているから! そして、ちゃんと閉じられていたら、「えらいね。よく頑張って1人で閉じたね」と誉めてやって欲しい。そんな一言一言が、ひとりのおっさんの生きる糧になるから。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
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クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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