懐かしさと新しさを秤にかけると
大滝詠一のヒットアルバム『A LONG VACATION』のリリース40周年盤が発売された。新たにマスターテープからリマスターされたアルバムといまは亡き大滝詠一自身がDJ形式で『A LONG VACATION』誕生秘話を紹介するCDがついて2500円とお手頃価格。ま、いろんな特典がついた完全生産限定盤は3万円近い値段なんだけれども。
いや、さすがに3万円近いのは今回はいいかなあ。でも、やっぱり通常版は買おうかなあ、なんて悩んでいる。だって、僕の手元には20周年の時に出たCDと30周年の時に出たCDとついでにCD選書盤というのもあったりして、ここに40周年盤が加わると全部で4枚のCDが揃ってしまうのである。ま、全部揃えたところで、内容は変わらないんだよね。もちろん、付録的なCDとかはあったとしても、メインのCDに入っている曲は全部同じ。MIXが違ったりして、多少印象は変わっても、ヘッドフォンでお手軽に聴いている限りは1枚あれば事足りるのである。
それなら、全然知らない若手アーティストのアルバムでも買えば良いじゃないか、と思いますよね。僕だってそう思う。思うんだけど、なんとなく新しいものに手が伸びないのである。新しいものに手を伸ばしてがっかりするくらいなら、慣れ親しんだ大滝詠一のナイアガラサウンドのちょっとした違いを楽しみたい、という気持ちになってしまうから不思議なのである。
そう、僕の中で懐かしさと新しさが天秤にかけられていて、ここのところいつも懐かしさが勝つのである。懐かしさの中でゆったり身を委ねることを身体が欲するのである。これを保守的なじじいの感覚とみるのか、より深く何かを知りたいという大人の趣味とみるのかが難しいところだ。僕自身は「う〜ん、半々かな」という気持ちだ。
新しいのもいいけど、ホントに良いと思えるかどうか、難しいとこだもんなあ。だけど、大滝詠一の『A LONG VACATION』は絶対外れないんだもんなあ。と、いろいろ言い訳をしながら、明日僕はCDショップに40周年記念盤の『A LONG VACATION』を買いに行くのである。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
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クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
okosama
レコード持ってたなあ…(遠い目)。
uematsuさんが、アマゾンのリンクをはるって、珍しいのでは?と見てみれば。
「A LONG VACATION」本体、大滝詠一のDJ風コメンタリーもさることながら、Disk2に入っている数々のCMソングの懐かしさよ!
もう私はね、保守的なBBAでいいです(笑)。
ということで、ポチッとな。
uematsu Post author
okosamaさん
というわけで、ポチッとしてください(笑)
okosama
uematsuさん
CD買って聞いてます。曲ができる過程がとても興味深く、お得感有りました!
今日24日放送のNHK BSプレミアム「我が心の大滝詠一」はご覧になりましたか?
上手な歌い手さんが歌うことで、美しいメロディーがさらに美しく聞こえて、泣きそう…。
uematsu Post author
okosamaさん
見ました!
よかったですよねえ。
個人的には小林旭とのエピソード、大ファンのくせに恥ずかしくてほとんど顔を合わせず、小林旭の録音後に自分も録音したって話がツボでした。
okosama
uematsuさん
ソレな!
ご本人が歌っているのを知らなくて、その後、歌を探して「コレか…。」と想像しながら聞きました(笑)。
優しい声色で、小林旭とはまた違う温度でした。
uematsu Post author
okosamaさん
あと、大滝詠一が歌う、森進一の『冬のリビエラ』の英語バージョン『夏のリビエラ』もいいですね。