新型コロナで暮れて、新型コロナであけまして。
年の暮れに久しぶりに娘が兵庫の実家にやってきて、年明けには息子も合流して年末年始を過ごそうということになっていたのだけれど、12月の29日だったか30日だったかに急に熱が出た。なんとなく足元がフラフラするなあと思っていたら、38度台後半の熱がありそのまま寝込んだ。ヨメが買ってきた検査薬を試してみると陽性反応があって、実家の一部屋で自主的に隔離生活を始めた。
熱そのものはそれがピークで、その日の夜、頭が割れそうなくらいに痛かったのだが、その後はそのまま「平熱よりはすこしある」くらいのところを行ったり来たり。頭の痛みもすぐになくなった。ただ、身体の節々がずっと痛く、それを抑えるために鎮痛・解熱剤を飲み続けるような感覚だった。
その後、ヨメも娘もコロナにかかり、合流するはずだった息子も帰省は取りやめにした。高齢の母は別の階でなんとかしのいでもらって、僕たちは2階でずっと寝たきりで正月を過ごす羽目に。なかなかに厳しい年末年始だった。それでも三が日を過ぎたあたりからは、身体も楽になりぼんやりとテレビを見ながら過ごせるようになった。
ということで、2週間近く経って僕は熱もなくなったのだが、娘はなんとなく微熱が続いている。ネットの情報によると感染後も微熱が数週間から数ヵ月続くという人もいるらしい。僕はといえば、なんとなく集中力が希薄である。特に文章を書いているときに、考えがまとまらない。いまもこれを書いているときに、頭が少しぼんやりとしている。
普段なら書きながら「あ、こういうふうにまとめて締めくくろう」と思い立ち、その方向に文章をまとめていくのだけれど、コロナの後遺症なのかなんなのか、途中で「うん?どっちの方向だったったっけ?」となってしまう。
ということで、いまもオチが見つからないまま書いているのだが、このオチが見つからないという状況そのものがオチということでいいのだろうか。う〜ん、いいのだと思う。というか、それで許していただきたい。
こんな年の初めで申し訳ありませんが、今年もよろしくお願いします。
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植松眞人事務所
植松眞人(うえまつまさと): 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。現在はコピーライターと大阪ビジュアルアーツ専門学校の講師をしています。東京と大阪を行ったり来たりする生活を楽しんでいます。