<第5回> どうせ、死んだら泣くんだから。
こんにちは。カリーナです。YUKKEさんとあきらさんからのメール、いかがでしたか。
わたしは、このウェブマガジンをやっていることもあり、比較的たくさんメールのやりとりをしているほうだと思います。自分がメールを出して相手から返事を受けとる。この「返事をうけとる」というかたちがクセモノだと最近気づきました。
どういうことかというと、「自分が出したメールの内容に対する、相手の反応や賛否を気にして読んでしまう」ため、ついつい読み飛ばして、細部を読み落とすことが多いのです。相手の真意を正確に把握できないまま、「既読」にしてしまう。もしくは返事を書いてしまう。もともと早とちりで粗忽な性格も影響しているんでしょうね。
今回、こうやっておふたりにいただいたメールを再読し、掲載に向けて整理してみて、「ああ。こんなことを書いてくださっていたのか」と改めて発見することが多かったです。どちらの方も、どこか「死生観」につながっています。乾いていたり、湿っていたり、きっぱりしていたり、余白を残したり…。
「人生フルーツ」への感想からはじまった企画ですが、映画を見ていない人にも「夫婦」について聞いてみようと思いました。一筋縄ではいかない返事が返ってきそうなお二人、月亭つまみさんとはらぷさんにメールを書いてみました。(実際には、おふたりともこの後、「人生フルーツ」を見ています)
<カリーナのメール>
月亭つまみさま
はらぷさま
ウェブマガジンで「夫婦というレッスン」という連載をやりたいと思っています。といっても最初からそう思ったわけではなく「人生フルーツ」というテレビ番組の映画館上映を見たら、他の人の感想を知りたくなったのです。
YUKKEさんが感動したと書いておられたので、この老夫婦について何を思ったのだろうと好奇心をもちました。YUKKEさんご自身、手仕事が上手で日々を丁寧に暮らしておられるので、わたしとは違う視点でご覧になったのではないか…と思ったのです。「Sex and the Age」のあきらさんにも聞いてみようと思いました。YUKKEさんとはまったく違う感想を書いてくれそうな気がしたのです。
おふたりには、想像以上に手ごたえのあるお返事をいただきました。わたしが語りあいたい内容と必ずしも一致していないのですが、それも、やりとりのおもしろさです。そして、「人生フルーツ」を見ている、見ていないは関係なく「夫婦って?」ということを語りあうコンテンツができないかなあと思いはじめたのです。
「婦人公論」風ではなく、お笑いタレントさんが口々に語る「嫁」論でもなく、「いつまでも男と女でなくちゃ」的恋愛至上主義でもなく。
で、
ぜひ、おふたりにもなにか書いてもらえないかと。「人生フルーツ」はまったく関係なしでよいので。オバフォーらしい、やわらかい連載にしたいと思います。
そうそう。「オバフォー祭り」のとき小関さんがおっしゃっていた「(夫が)死んだらどうせ泣くんだから、生きているうちに褒めればいい」だったかな、その感じも大事にしたいと思います。あの言葉、最高だったな(笑)。ご検討くださいませ。