駅のホームではちょっとひと声を!
今回は5月の話題と少し似通ってしまうのですが、やはり、記憶が新しいところでこの話題を選びました。
皆さん既にご存じのとおり、先日、地下鉄・銀座線の青山一丁目駅で盲導犬と共に歩いていた視覚障害者がホームから転落し亡くなられました。この事故を受けてマスコミ各社では電車のホームがいかに危険であるか、そこにホームドアがあれば事故が起きなかったであろうことを報じました。これを耳にしながら私はこんなことを考えていました。
確かにホームに柵があることは大変ありがたい。視覚障害者に限らず、足元に不安のある人、小さな子どもをつれた人などなど様々な人の安全を確保することにもなることでしょう。なので、できるところから設置がどんどん進むことはとても望まれることです。
でも、駅によってはもともとホームが狭くすぐには設置が難しかったり、その他の事情で進んでいないところもあるのも事実です。そうした中でも外出をしようとすれば電車を利用することも多いわけで、その際には欄干のない橋と呼ばれるホームを歩くことは避けられません。
だから、私はこんな工夫もしています。毎日の通勤ではできるだけホーム上を歩く距離を少なくするため乗る位置を決めておく。それから、慣れない駅を使うときには事前にネットで検索して、駅の構造などの予備知識を入れておく。例えば、ホームの両側に線路があるのか、片側が線路なのか、改札口に通じる階段は進行方向の前寄りか後ろよりかなどはウィキペディアや乗り換え案内で結構簡単に調べることができます。
それでも不安なときは遠慮なく駅の方に誘導をお願いします。最近はどこの鉄道会社でも快く丁寧に応じていただけることが多く、思わぬ楽しい会話が弾んでしまうこともあったりします。ちょっと話がそれますが、去年の夏、大阪に行ったときのこと。案内をお願いしたところきてくださったのは若い女性の係り員さんでした。電車がちょうど出てしまったところで次がくるまで少しの時間がありました。「どちらからいらしたんですか?」と問われた私が「横浜です」と答えるとその人は「それなら自由ヶ丘は近いですよね?実は私の知り合いが自由ヶ丘の洋菓子屋さんで働いてるんです」と。なんだか弾んだ声で嬉しそうに教えてくれました。「知り合い」とは素敵なお相手のことだったようです。とにもかくにも便利な世の中になったものですね。
話を戻しましょう。
たとえ慣れた駅のホームであっても、混雑した中を歩いていたり、柱などの障害物を避けて歩いていたり、またはいつもとちょっと違う場所で電車を降りてしまったりすると、たちまち方向が分からなくなります。盲導犬と一緒に歩いていたとしても指示を出しているのは人間の方ですから間違った方向に行かないとは限らないのだと思います。
誰にでもすぐにでもできるひと声、「どちらの方に行かれますか?」「ご一緒しましょうか?」という声掛けをどうかお願いします。その声掛けに対して「いえ、結構です」と断る人もいるかもしれません。それでも次に別な人を見かけたら声をかけてください、くじけずに。皆さんの声を望んでいる視覚障害者はたくさんいるはずですから。
takeume
この「くじける」って日本人特有なのかな。
それと同時に「断ったら悪いかも・・」って声かけられた方の気の遣い方も。
断る(断られる)ことってそれ以上でもそれ以下でもない
「ありがとう、今は必要ないです。」ってだけなのにね。
断られたら「そう?じゃ、気つけて!何かあったら誰かに声かけたらええで」
って言って別れるのが自然な世の中になるといいのにね。
私は声かけてみるっていうのは若いころから平気なんで
生まれた時から「おばちゃん」なのかもなー。
おつ
私の利用している駅と駅前は長いあいだ工事中でした。
工事の進捗具合により駅の通路もしょっちゅう変わっていました。
目のご不自由な方々には本当にわかりにくかったと思います。
エレベーターとエスカレーター、両方ある場合にはどちらを利用されますか?
以前にご案内した白い杖のかたは「エスカレーターで大丈夫です」とおっしゃたので、ちょっと意外でした。
駅の改札からホームまでの短い時間でしたが、点字ブロックのサインの意味も少し教えていただきました。ちょっと嬉しかったです。
KEIKO
takeume様
コメントありがとうございます。
手助けがあるといいなあという人がいて、そこを通りかかった人が自然に声かけしたり、そういう軽い雰囲気を広めて行くにはやっぱり子どものときから当たり前にいろんな人が交わりあうのが早道なんだろうなあと思ったりします。
最近はずいぶん変わってきてるなあという感じはしてますが…。
KEIKO
おつ様
コメントありがとうございます。
工事中でしょっちゅう道が変わるといえば、今は渋谷ですね。ついこの前も東横線からJRに乗り換えようとしたところ南口までの通路がぐるぐるになってました。きょろきょろしていたら、若いカップル?の男性が「どこまで行かれますか?」と声をかけてくれて、女性の方も「いろいろ道が変わるから大変ですよねえ」と言ってくれました。
エレベーターとエスカレーターですが、私はたいていエスカレーターですね。エレベーターはなかなかこないこともありますし、ベビーカーとか、大きな荷物の方とか、お年寄りの方が必要だろうと思うからです。
エスカレーターは危なそうに見えるらしいですが、、ちゃんとベルトに手を置いて乗っていれば降り口が近づくと平になってくるし、足のつま先をほんの少しあげて乗っていればつまづくこともないので大丈夫なのです。