子どものころのお正月と言えば…
皆さま、私の「でこぼこな日常」今年もぼちぼちと続けさせていただこうと思います ので、どうぞよろしくお願いいたします。
さてさて、お正月の話をするにはちょっとばかり出遅れですが、まだ1月ではあるということでお許しを。

皆さんは子どものころ家族やお友達とどんなゲームをしていましたか?私と同世代の昭和のまっただ中に生まれた方であれば、まだまだゲーム機などは登場前。どちらかと言えば外で走り回る、あるいは家の中でも素朴なゲームなどをされていたのではないでしょうか?かくいう私は前にも書いた通りアクティブなことは苦手。というわけでオセロゲームやトランプゲームなどが大好きな子どもでした。
では、それらのゲームをどうやって楽しむのか?それが今回の話題です。
ここであえて説明するまでもなく、オセロにしてもトランプにしても絵柄や数字、色などが区別できなければ遊べません。私の場合少しは見えているので、何も仕掛けのないものを使ってもなんとかなるにはなるのですが、例えば、オセロゲームの盤に近づきすぎて並べた駒をうっかり鼻で動かしてしまうとか、トランプの持ち札を意図せず相手に見せてしまっていたりなどということが起こりえます。
トランプカードやウノのカードの場合は数字やアルファベットが点字で貼られています。ハートの1であれば「H1」と2か所に貼られています。ウノであれば赤の1の場合「R1」などとなります。点字は見えにくい人の全員が読めるとは限りませんのでそこは少々ハードルがあるのですが、これくらいの簡単な文字であれば少しの練習でどうにかなるのではないでしょうか?
ただし、触って分かるということは当然出っ張りができてしまうということ。それを重ねると厚さも増してしまい、山カードが崩れてしまうと言った問題が起こります。そのために点字付きカード用のトレイのようなものも売られています。ちょうどベビーベッドを小さくしたような感じと思っていただくと良いでしょうか。周りに柵があるから崩れないということですね。
それからこれは人間の側でするちょっとした配慮ですが、カードゲームを見えにくい人と一緒にするときは、ぜひとも声を出してカードを出してください。黙って場に置くだけでは分かりにくいですし、いちいち触っていると時間もかかってしまうので「ハートの10」などと言いながら出してもらうと、大貧民などは賑やかで楽しくなると思います。今度そんな機会があれば(そんなことはあるのか、はたして?)お試しあれ!です。
以上ご紹介したようなものは残念ながらどこでも売っているというわけではなく、視覚障害者のための用具(白杖などなど)を扱う施設の売店で売られています。都内であれば高田馬場の日本点字図書館、大阪であれば日本ライトハウスというのが大きなところです。販売サイトなども作られていますので宜しかったらお暇なときにのぞいてみてください。思わぬ掘り出し物があるかもしれませんよ。
寒い冬、こたつに入りながらオセロゲームに熱くなっていたころが懐かしい…。