歓喜の歌 第四楽章 仲間
新年度ですね。ご近所の散り始めた桜を見ながら今年も桜の花を見る事が出来たと、独りで春を迎えるようになって思うようになりました。今年は仕事終わりに降っていた雨が上がったので、近くの桜の名所でひとりお花見散歩にも行きました。来年もまた桜を見ることが出来るという保証は残念ながらどこにもないから。
第九の練習も回を重ねると、りんご先輩以外にも休憩時間や練習の前に挨拶や話をするような顔なじみの方が出来ました。そして雑談の中でYouTubeに第九合唱のパート別動画があることを教えてもらったり、愚痴を言いあったりするように。その中の一人がポッキーさんです。休憩時間にポッキーを頂きました。
ポッキーさんは70代の同じアルトのパートで、私と一緒で第九の合唱は初めてで楽譜も指導の先生と違いました。という訳でもれなくポッキーさんも練習中にどこを歌っているのか分からなくなって、私同様すっかり自信を無くしていたのです。
練習のたびに「練習には来るけど覚えられないから、みんなに迷惑をかけないように本番は休みます」と話す真面目なポッキーさんに、同じく覚えられない私は「大丈夫ですよ~(合唱の)初めと終わりのパートだけ覚えてそこだけ歌うっていう作戦はどうですか」とか「マスクをしているから誰が歌っているかわかりませんよ」とズルい事ばかり言って励まして(?)いました。
そんな中いつもの指導の先生がコロナにかかり、ピンチヒッターで女性の先生が練習に参加しました。アラフォーの美人声楽家の方で、指導も丁寧で合唱の声もいつもより出ていたような気がするほどです。
そして女性の先生は気遣いも細やかでした。練習の終わりに「いつもの先生には言えないことや困っていることはありませんか?」と聞いてくれたのです。
さすが女性の先生は違うと感心しながら、唄うパートは小節数で言ってほしいとお願いしようかと迷っていたら「はい・・・」と声が聞こえました。
声が聞こえた方を見るとポッキーさんでした。「いつも指導してくださる先生はページ数でおっしゃるけど、わたしは先生と楽譜が違うので困るんです」と少し声を震わせながら言ってくれたのです。ありがとうポッキーさん!意気地なしの私は大きくうなずくだけでした。
このポッキーさんの発言はコロナで休んでいた先生にもちゃんと伝えられたようで、次の練習からは小節数で指示をしてくれるようになったのです。
そして先生がうっかり今までのようにページ数で言ってしまうと、驚いたことにテノールの男性が良く通るハンサムボイスで「小節数でお願いします」と言ってくれるようになったのです。
ポッキーさんの勇気のおかげで練習がスムーズになり、おまけに全体のムードも良くなって、この頃から近づいてくるコンサートの日が少しだけ楽しみになってきました。
okosama
素晴らしい連携プレイですね^ ^
困っていたのは、ゆみるさんだけではなかったのですね!
ゆみるさんの励まし方、私には効き目あります!笑
ゆみる Post author
okosamaさま
そうなんです!
困っていたのは私やポッキーさんだけではなく、
初心者の中にまだ数人いたのです。
本当にポッキーさまさまでした^^
あの励まし方は実は半分自分に言っていたようなものですョ笑
爽子
だんだんと仲間が増えて行くのがとても嬉しいです。
みんなそれぞれ「どうしたものか」と困ってたんですね。
同じ思いをしたので、連帯感もまして、年末の本番は、心に残る最高の出来事になりそう。
ゆみる Post author
爽子さん
女性が多く平均年齢が高めなのでいい感じで和やかで
居心地が良かったです^^
ちなみに第九は年末が多いのですが
私たちの発表は2月でした。
こう少しお付き合い下さいませ~♪