INSPIRATION
7月に入りいよいよ関東地方も梅雨明けが近づき今年の七夕は星空が見られそう。良かったですね、織姫彦星カップル♪

梅雨なのに雨も降らず暑い毎日ですが、本番はこれからと自分に言い聞かせながら毎日通勤しています。あ~梅雨明けが怖い・・・。
暑いと言えがカレー。前回も書いたスープストックのカレーストックを今年も味わいましたよ!今回はちゃんと黄色い切手を持っていき「ナイスイエロー」のお返事とドリンクをばっちりゲット。私の中では黄色い物を見せたことですっかり満足してしまい、そのあと会計することをうっかり忘れて,カレーを食べる前から別の汗をかいてしまいました^^;来年もカレーストックが楽しみです!

今年の梅雨は梅雨入り前に雨が続き、梅雨入りしたらあまり雨が降りませんでした(すでに過去形)。そのため梅雨らしいお便りをなかなか出せず、結局雨をあきらめて届いたお便りのお返事として梅雨っぽいのポストカードを出しました。
届いたお便りのうちの1枚は爽子さんからの大阪万博自家製ポストカード!大阪万博の風景印も押されていました~♪素敵な万博土産をありがとうございます!万博に行く前に作って下さっていたんですね。こんなことなら大阪万博の切手をお返事用に購入しておけばよかったなと激しく後悔。

そんなことを考えながらお返事を書いた梅雨っぽいと私が思っているポストカードはこちら。歌川広重の浮世絵「大はしあたけの夕立」。浮世絵に詳しくない私も見たことがある有名な1枚。かのゴッホが模写した浮世絵としても有名だそうです。

名前の「大はし」は隅田川に架かっていた橋で、向こう岸が「あたけ(安宅)」という地名だそうです。この浮世絵、じっくり見るほどに広重先生の凄さを素人ながら実感します。まず雨が恐ろしく細い直線!線にすることで絶え間なく降り続ける激しい夕立を感じます。ゴッホも雨を直線で表す表現を見たことがなくて驚いたそう。その気持ちとってもわかります、ゴッホさん。

ちなみに広重先生の東海道五十三次の四十六庄野「白雨」は同じ夕立でもこちらはまだ昼間のゲリラ的な夕立なのか白い線で激しい雨を描いています。あの明るい中の激しい雨で白く煙った感じが素晴らしく表現されています。
なんて評論家気どりで書いてしまいましたが(本当はもっと書きたいけど)、私はこの「大はしあたけの夕立」を見ると不思議なことに昔TVで放送されていた時代劇ドラマ「鬼平犯科帳」のエンディング曲ジプシーキングスの「INSPRATION」が頭の中で自動再生されるのです。
はじめはエンディング曲の背景で映し出される江戸の四季折々の映像に夕立のシーンが印象的だったせいなのかと思い、ネットで映像を検索したのですが夕立っぽいシーンはほんの一瞬。どちらかというと夏の花火のシーンや冬の夜鳴きそばシーンの方が印象に残る感じです。なぜこの二つがリンクしてしまうのかは結局謎のまま。雨の少し愁いを含んだ空気とギターの哀愁を帯びたムードを似て感じたのでしょうか。

それにしても数百年前の浮世絵が街並みも気候もすっかり変わってしまった現代でも、梅雨の雨と音楽を喚起させてくれるなんて(私の場合ですが)名画って本当に凄いですね。
もしもタイムスリップ(今どきはタイムリープ?)して広重先生と話す機会があったら一つお話したいことがあるのです。町の景色はすっかり変わってしまったけれど、今でも台風のあとや上流で大雨が降ると隅田川の川の色が「大はしあたけの夕立」の船が浮かんでいる辺りの色になることがありますよって。