わたしをライブに連れてって♪
ライブのノリの最適解と長女気質
フェスの聖典、FUJIROCKが終わりました。
今年はなんと、Youtubeで初生配信という贅沢な企画が始まりました。
すごくないですか!!文明万歳です!
家にいながら、あっちのこっちの会場とワンクリックで移動できるんです。
(もちろん、すべてのアーティストが見られるわけではありませんが)
しかも、生中継なのに、その時間ぴったりにいなくても再生できるんですよ。
PCをスピーカーにつなげば、そこはもうフェス会場。ということで、週末は家にいながら束の間ではありますが、フェス気分を満喫しました。今回すっごく見たかったヴァンパイアウィークエンドも生で見た気になりました。
たぶん、来年もやると思うのでぜひ、体感してみてください
このライブどう盛り上がればいいの?の最適解がわからないとき
特にエモいといわれるバンドだと、コール&レスポンスや「一緒に歌おうぜ」的な合唱もないので、ひたすら音で煽るだけです。その浮遊感や高揚感が気持ちいいんですが、最後、どこではじけていいかわからない・・・そんなときがあるんです。
もちろん、選曲や演奏で客を煽るのがアーティストなんですが、きっと、聴く側もプールで波の渦を作るように、場慣れしている人たちが先頭の渦をつくってくれないと大きなうねりになりにくいんじゃないかと思います。
今回それを痛切に感じたのがちょっと前にみてきたこのバンド。
「The Fin」
(私の中では、夏の夜、遊び終わった帰り道に聞きたいバンドです。ぜひ、チルアウト感を味わいながら飲みに行った帰りなんかにかけてみてください!(^^)!)
「なんかてきとうに、みんな自由にやっちゃってください」
とメンバーが途中でビールを飲んだ。
私を含め、みんなゆるゆると音に身をゆだねていました。そのチルアウト感っていうんですかね(笑)それがこのバンドの心地よささと思っていたんですが、「あれ?もしかしてもっと盛り上がってほしいの?」って思っちゃったんです。
彼らは、ロンドンを拠点に、世界各国でライブを行っているのですが、
この音で、海外では「ウオー」ってなるのかな?それとも激しく踊るのかい?
すごく気持ちいいんだけど、自分としては音楽に身を任せていたのだけど、何か違うのか。
彼らの「てきとう」「自由に」と途中はさんだ言葉が変に頭に残った。
たしかに「ワーワー」盛り上がってはいない。わりとみんな真剣に演奏に耳を傾け、体を揺らしている。
その昔、京都で友だち(関西人)とライブに行ったときのことを思い出した。ジャズっぽいおしゃれなバンドだと思ったけど、「よっ」とか「まってました」とかコテコテな合いの手がそここでとびかい、アーティストも「ちょっと待って」とか言ったり、一緒にいった友達も「ええよ~」とか答えていて、その一体感と自由さにびっくりした記憶が蘇った。
なんか突き抜けた自由さを感じた。
きっと、もとは大阪出身のバンド。そういうノリを求めているのか。
こういうとき、盛り上げられるキャラだったら・・・
自分が率先して「イエー」とか「○○(バンドメンバーの名前)」とか言えないことにすごく妙な罪悪感をかんじてしまう。
元来、カラオケいっても盛り上げられることもなく、だれかが盛り上げてくれるところにのっかるだけの自分の能力の無力感を感じた。
しかも、ただでえ、ひそやかにみていたいおばさんが悪目立ちするなんてできない。
わたしがやる必要もオファーもないのに、それでも、心の中で「盛り上げられなくてすいません」と思ってしますのは長女気質なんでしょうか。
「てきとう」や「自由」にも正解を求めてしまう、国民性、いや私の性なのか・・・
でも、ま、いいか。
きっとぎこちないノリや踊り方になってるんだろうけど、おばちゃんだから許してね♡
と心でつぶやき、「おばちゃん」という最強メンタルで心で開き直りながら、揺れるのでした。