ああ介護 :白茄子の肉味噌炒め
「近くまで来たので、ちょっと顔を見に寄ってみました」
その人は満面の笑みで言いました。まさに満面。
よっ!という感じで片手を上げて、ニコニコと私の顔を見ています。
言われた私は、さてどうしたものかと一瞬戸惑いました。
そりゃあ、いくら近くまで来たからっていきなり家まで来られたら戸惑うよねぇ、ではなくて…
ちょっと顔を見に来たのが父だったからです。
自分の部屋から廊下を歩いて、私がいる茶の間までやって来て「顔を見に寄りました」だって。
これはどう答えるのがベストなのか。認知症の人を相手にする場合、ひとつ間違うととんでもない修羅場を招いてしまうこともあります。
一瞬戸惑った後、私は言いました。
「とりあえず、あちらの部屋で座ってください。コーヒーを淹れますから」
果たして父はニコニコのまま頷いて、部屋へ戻っていきました。
最近頓に訳の分からないことを言うことが増えてきました。
「M(私の妹)はどうしてウチにいないんだ?」
妹は35年前に結婚して、今や孫までいます。それを説明すると一旦は納得するのですが、
「どうして俺だけがそれを知らされてないんだ?」
もうひとつ、なぜか父が執着してしまっているのが『墓じまい』。
父曰く、墓じまいをして、取り除いた墓石を細かく砕いてウチの庭に撒く。
いやいや、墓じまいをしてしまったら、今そこに入っている祖父母の遺骨はどうするのか?さらには、自分が死んだとき一体どこに入るつもりでいるのか?
だいたい、砕いた墓石なんて庭に撒かないでおくれよ。
妹の話と墓じまいの話を交互に繰り返すこと数十回。
やっと部屋に戻ったかと思ったら、5分後にはぺったんぺったんと廊下を歩く足音が聞こえてきて、その度に私は、もう怒りたいような泣きたいようなそれも通り越して笑っちまおうかという支離滅裂な感情にドロップキックをくらわされるのです。
真っ向から否定してしまうと混乱して怒り出してしまう可能性も高いので、妹は結婚して家を出ていること、住職が忙しくてしばらくは墓じまいに対応できないと言われた(これ嘘)ことをこちらも何度も何度も繰り返します。もちろん満面の笑みで。
母の時から数えれば、認知症の人と接する時間もかなり長くなりました。
やっと妹と墓じまいの話がひと段落ついて数日後。今度はこんなことを言い出しました。
「技術部長の平山さんは今日来るのかな?最近はずっと平山さんが食事の支度をしてくれているんだよ」
さすがにこれだけは黙っていられずに、言ってしまいました。
「はあ?ずっと食事の支度をしてるのは私ですが」
父、こいつは何を言ってるんだ?と言わんばかりのポカーンとした表情で私の顔を見つめて、言いました。
「ホントに?」
ホントだよ!!
介護ってヤツはまったく・・・
最近、家の近くにある直売所で白茄子を見かけるようになりました。旬ではないようなのですが。
白茄子は文字通り皮が白い茄子です。加熱すると実がトロトロになります。普通の茄子と比べると皮が少し固めです。今回はその固さを利用して器のように使ってみました。
白茄子の肉味噌炒め

- 白茄子はへたを切り落として縦半分に切ります。
皮のすぐ内側にぐるりと切れ目を入れ、更に縦4本、横5本くらい切れ目を入れます。
切れ目はなるべく深めに、ただし皮が切れてしまわないように注意して入れてください。 - スプーンなどを使ってくり抜くように実を取り出します。
取り出した実は水にさらしておきます。また、皮は使うのでとっておいてください。 - フライパンを火にかけて油を引き、温まったら豚ひき肉を炒めます。
- ひき肉に火が通ったら水を切った茄子を加え、火が通るまで更に炒めます。
- 砂糖、酒、味噌、醤油(少々)を加えてしっかり混ぜ合わせながら炒めます。
- とっておいた皮を器のようにして、炒め揚がった肉味噌茄子を詰めます。
- 溶けるチーズをのせてオーブントースターで焼きます。
チーズが溶けたら出来上がりです。
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