受け入れるのか、抵抗するのか : 肉巻きブロッコリーフライ
ついに関東地方も梅雨入りしちゃいました。
梅雨も嫌い、その先にある夏も嫌い。
私にとっては、なんとも憂鬱な季節に突入です。
ここ数カ月、母は
「下半身がガクガクよ!」
という言葉を日に何度も繰り返しています。
ここまで何度も聞かされると、これはもう刷り込みのようなもので
母が「下半身が」と言った瞬間に
「ガクガクよ!」と頭の中でつぶやいてしまうほどです。
そして、「ガクガクよ!」は
「これは一体何なの?! 病院に行かなきゃ大変よ!」
という言葉につながっていくというパターンの繰り返し。
確かに、最近頓に足腰が弱ったような気がします。
立ち上がって歩き出すまでに時間がかかったり、
もちろん、歩くスピードもゆっくりになってきました。
実は、骨量は異常に多い母。
(同年代と比べて150%、若年成人と比べても110%。恐るべし)
では、筋肉に何が異常があるではないか、と心配になり、
妹に相談してみたところ・・・。
「それが老化ってものなんじゃないの」
な、なんだとぉ?!
そうです。
77歳です。
もちろん、原因となる疾病がある可能性も否定はできませんが、
77歳が40代と同じように動き回れることの方が珍しいことです。
歩くのが大変になっても何もおかしくはない。
母は少しだけ実年齢よりも若く見えます。
チノパンにチェックのシャツ、なんてスタイルで喜々としています。
極端な言い方をすれば、自分を年寄りだと思っていないのかもしれません。
思っていないのに、体には確実に年寄り特有の衰えが出たことで、
これは病気だ!と考えてしまっているのかもしれません。
自分の老いを受け入れられないのです。
年を経ることによる変化を受け入れるのか、抵抗するのか。
どう受け入れるのか、どう抵抗するのか。
でも、理屈ではわかっていても、
受け入れるも抵抗するもできずに苛立つ心とはどう折り合いを付けるのか。
それは、女性にとって(もしかしたら男性も)大きな問題です。
私も、20代は怖いものなしでした。
でも、五十路に突入してからは怖いものばかり。
白髪は染めても染めても追い付かないほどに増えてくる。
張りつめていたお肉は「下に、下に」の号令一下、だるだると下がっていく。
何をしたわけでもないのに、あちこちの関節が痛む。
「あれっ?何しようと思ってたんだっけ?」が口癖になった。
誰からも必要とされていない気がして、
誰もほめてくれなくて、
誰も抱きしめてくれない。
なのに、衰えや死は確実に近づいているんだから、
怖がらずにいられるか?!って話です。
私、5oになるなんて思ってなかったもん! (泣)
でも、どうしたらいいのかと答えを探して見渡せば、
世の中は素敵なエイジング話ばかり。
どこぞのかっこいい女優さんは「年齢なんてただの記号よ」と笑い、
私世代向けの雑誌は、「素敵な大人のファッション」と、ン万円もするTシャツを勧めてくる。
子供が手を離れたから起業して、
毎日オシャレなキッチンでオシャレな料理を作って、
しわや白髪も女の勲章です・・・・って
こいつら実在する人間なのか?! (失礼!)
そんなときに出会ったのが、この「どうする? Over 40」です。
ここに書かれた記事やメンバーとの会話は、
時に生々しいくらいに生身のオバフォー女性の本音で、
「こんな私でも、ここにいていいんだね」という気持ちになります。
多分ね、「これが正しい」とか「こうすればいい」と、はっきり言い切られた答えを
オバフォーの中に見つけるのは難しいと思います。
ただ、あなたに似ている人は見つかるかもしれません。
あなたと同じことに苦しんで、喜んで、途方に暮れて、頑張っている人が。
私の愚痴も含め、オバフォーを読みながら
「ああ、私だけじゃないんだなぁ」って感じてもらえたら、うれしい。
ここで話は戻って「下半身ガクガク」についてひとつ情報を。
今、特に65歳以上の高齢者の間で「新型栄養失調」というものが増えているそうです。
これは、たんぱく質の不足によって生じる栄養失調で、
筋肉や骨の劣化や、心臓や脳への悪影響も考えられるそうです。
【詳しくはこちら】
健康のために野菜中心の食事を、と考えて肉、卵、乳製品の摂取が減ってしまうと、
思いがけず健康への悪影響が出てしまうこともあるのです。
年配の方ほど、きちんとバランスの取れた形でお肉もしっかり食べたいものです。
どうやって母に肉を食べさせたものか。
肉は嫌いではないのですが、歯はあまり強くないし、
同じようなメニューの繰り返しで飽きられても困る。
野菜も摂ってもらいたいし・・・
というわけで考え付いたのが「肉巻きプロッコリーフライ」です。
今回はちょっと記事に関連したレシピでしょ?(笑)
『肉巻きブロッコリーフライ』
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自分で不安を大きくしちゃっているところもあるな、と反省することもあります。
でも、ありのままの自分を受け入れるということは多分間違っちゃいないと思いつつ、
そんなにきれいな話では済まないよなぁ、とも感じるのも事実。
みんながみんなエルサのようにありのままの自分になってレリゴーできるわけじゃあない。
(エルサ、若いしな)
じたばたするしかないよね。
で、どうしても怖くなっちゃったら、オバフォーに来てください。
オバフォーの扉は、ほぼ年中無休で開いておりますよ。
ミカスでした。
あきら
はい!感じました!わたしだけじゃない!
あー、仲間がいるぞ!ありがとうございます。本当に。
昨日、人に、ワタシは庇護されたい。
無暗に甘やかされたい。と、メールをして。
それからあんたが庇護されたいときは、わたしがしてあげる!と、告ったところです。笑
返信は「ありがとう。おやすみ。」だけでした。笑
さて、ワタシも今日、柔らかいものしか食べられないママのために、昼のお弁当に、朝イチでやっていた薄切肉の角煮を作りました。
それから柔らかいものしか食べられないママには色のきれいなブロッコリーは定番野菜です。
似た感じのことを考えながら生きています。
ミカス Post author
あきらさん
似た感じのことを生きている仲間がいてよかった!
こちらこそ、ありがとうございます。
甘えたいですよね。
庇護されたい。
でも、気付いたら、自分より少しだけ大きくて寄りかかることのできる存在というものが無い。
ひょっとしたら、大人になるということは、誰にも甘えられなくなるということなんだろうか?と思ったりもします。
あきらさんがメールをしたのは、どんな存在の人なのでしょう。
あきらさんのまっすぐな告りに照れてしまったのかな。
薄切り肉の角煮、美味しそうです。
調べて、私も作ってみます。
また遊びに来てください。
ゆうちゃ
ミカスさん、おはようございます。
豚肉クルクルはアスパラやインゲンしかやったことがありませんでした。ただ焼いて味付けも塩コショウだけ…ブロッコリー&フライ、挑戦してみます!
先日職場で面談があり、上司から、これからは更に厳しい目で見ていくと宣言され、褒められたい愛されたい抱きしめてと歌詞のように呟いて、両親の仏壇の前で涙をこぼした50歳手前です(笑)
付加価値が無ければ愛されないというのも、大人の厳しい現実ですよね。ありのままでいいと言いきれる若さが眩しくて苦しいです。
とりあえず、食べますか!!
ミカス Post author
ゆうちゃさん
おはようございます。
豚肉クルクル、我が家もアスパラやナス、ズッキーニなどでもやります。
ブロッコリーはちょっとクルクルしづらいのですが、記事にも書いたように、
バッター液を糊がわりにして頑張ってみてください。
更に厳しい目ですか・・・
ゆうちゃさんに期待しているのかなぁ。
でも、言われ方によってはしんどいですよね。
誰かに「大丈夫!」ってしっかり手を握って・抱きしめてもらいたいですよね。
付加価値なしの無条件で。
ゆうちゃさん、私はあなたを直接知らないけれど、同じことを感じながら頑張っている仲間として
心の中でぎゅっと手をにぎってますよ。
食べましょう!
大丈夫!
匿名
昨晩ブロッコリーの肉巻き作りました。生のママのブロッコリーでも大丈夫ですね。またケチャップ、中濃ソース、粒マスタードのタレが最高美味しかったです。あまり、褒めてくれない夫も絶賛。ありがとうございました。
ミカス Post author
匿名さん
作っていただいたのですね。
ありがとうございます。
ご主人が喜んでくださったというのもうれしいです。
ブロッコリー、生のままで揚げてもしっかり火が通りますよね。
他にも色々な野菜を巻いてみてください。