エビチリ
「今年も残すところあと〇日」なんて言葉がしょっちゅうテレビから聞こえてくるようになりました。
そのたびに襲い来る得も言われぬ焦燥感。
別に年末だからと言って何をするわけでもないのです。
大掃除だっていい加減なもので、さほど手間暇をかけずにやっつけておしまい。
なのに、師走は私の心に波を立てます。
みなさんはいかがでしょうか。
小さな子供もいないので、クリスマスは通常運転のミカス家ですが、
さすがにお正月はそうもいきません。
妹家族が猫3匹と共にやってくるので、それなりのお・も・て・な・しをしなければ。
<OMOTENASHI>
そんな時に我が家が繰り出す伝家の宝刀がエビチリです。
これ、母の得意料理であり、甥っ子の大好物。
「何食べたい?」「エビチリ!」という会話が、何度母と甥の間で交わされたことか。
とはいえ、そんなに得意だった料理をつくるのも、今の母は不安らしく去年からは私が引き継いでいます。
甥は何も言わずに食べてくれますが、ひょっとしたら
「ばあちゃんの味とは違う」と、ちょっと不満に感じているかもしれません。
本家にはかなわないとわかりつつ、それでも家の味は代々引き継がれていくわけです。
皆さんのお宅にも、お母さまやお姑さんから引き継がれている足があるのではないでしょうか。
というわけで、今日の一品は「エビチリ」です。
本来の作り方は違うのかもしれませんが、ミカス家流の作り方をご紹介。
『エビチリ』
- エビは殻をむいてしっぽを取り除きます。
背ワタを取ってよく洗い、ぺーパータオルなどでしっかりと水を切っておきましょう。 - ボウルに卵白1個分を入れ、ややもったりとするまで箸で泡立てます。
(メレンゲになると泡立て過ぎ)
そこへ片栗粉を加えてエビの揚げ衣を作ります。
衣を厚めに付ける方がソースが絡んで美味しくなるので、
片栗粉は多めに入れましょう。
卵白と混ぜた時に、やや固めにどろりとした状態になるくらい。 - 1のエビ2の衣をつけて(たっぷり目にね)、180℃の油で揚げます。
- しょうがとにんにくをみじん切りにして、大きめのフライパンか中華鍋で炒めます。
香りが立ってきたら豆板醤を加え、さらに加熱します。
豆板醤の量によって辛さの度合いが決まります。
お好みで調節してください。 - 2に水、鶏がらスープの素、ケチャップ、砂糖を加え、
よく混ぜ合わせて加熱します。 - 味が決まったら、水溶き片栗粉を加え、とろみをつけます。
毎回言いますが、片栗粉を入れたらしっかり加熱! - 揚げたエビとみじん切りにした長ネギを6に加えて混ぜ合わせます。
エビにソースがからまれば出来上がり。あまり加熱しすぎると、
エビの衣がぐちゃっとして美味しくありません。
(料理のレシピに「ぐちゃっと」なんて言葉使わないよな、普通)
さて、この「ミカスの 今日の料理 昨日の料理」も今回が今年最後の更新です。
2016年、いろいろなことがありましたが、
何と言ってもこの「どうする? Over 40」に参加したことが
私にとって一番大きな出来事となりました。
去年の今頃は、ネットで記事を書いてそれを皆さんに読んでいただくなんてことは
考えもしませんでした。
ましてや、独身主婦として毎日頭を悩ませている「料理」と、
思いがけずやらなければならなくなってしまった「忘れん坊将軍のお世話」について
書くことになろうとは。
オシャレなお料理ブログや、SNSに素敵なお料理の写真があふれている昨今、
私の超素人料理なんぞが誰の興味を引くだろう?と考えましたし、
日に日に状況が変わる将軍様とそれに対する私の感情を書き綴ったところで、
ともすれば読む人たちを暗い気持ちにさせはしまいかと不安にもなりました。
だけど、チャレンジしてみて良かった。
日々の料理に一喜一憂したり、
お世話に心痛めるのは私だけではないということがわかって
ちょっと救われた気持ちになりました。
もちろん、まだまだ未熟で、改善の余地ありまくりの「ミカ料」です。
来年はもっと皆さんと一緒に楽しんでいけるよう、
いろいろ工夫をしていきたいと思います。
何か面白い企画もやりたいなぁ。
「ミカ料」をご愛読いただき、本当にありがとうございました。
そして、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
楽しいクリスマスを。
そして、良いお年を!
ミカスでした。
爽子
エビチリも大好物です。
失敗例の表現がリアルで、個人的にはとても助かっています。
ぐちゃっとなる。。。わかる!
とてもおいしいレシピをたくさん届けて下さってありがとうございました。
暮れにムスメの帰省にあわせて、エビチリ作ってみます。
来年もよろしくお願いいたします。
ミカス Post author
爽子さん
ありがとうございます。
大雑把なレシピですが、爽子さんなりのひと手間を加えてご家族のお好みの味に仕上げてみてください。
娘さんの帰省、たのしみですね。
今年は本当にお世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。