私の場所 : かぼちゃのこってり煮
高校時代の同級生Nちゃん、Tちゃんとランチに行ってきました。
たまたま平日に休みを取れたNちゃんからのお誘い。
それがたまたま母のショートステイの日だったので、喜んで出かけました。
同じくNちゃんからの誘いを受けたTちゃんが、車を運転しない私を迎えに来てくれて、
美味しいフレンチのお店へ。
<ポークソテーカリブ風。美味し!>
<デザートは焼きリンゴ>
Nちゃんは高校卒業後に就職した大手自動車会社で今でも働いています。
結婚、出産、子育てを経ても仕事を続けるというのは、
私が想像する以上に大変なことだったと思います。
焼きリンゴをつつきながらTちゃんが聞きました。
「Nちゃん、もし定年が65歳に伸びたら、そこまで働く?」
「働くよ」
即答でした。
やっぱり焼きリンゴをほおばりながら、Nちゃんはとても穏やかに言いました。
「仕事は私の居場所だから」
「家や家族の中に居場所がないというわけじゃないんだよ。
家は家で楽しい。
でも、私だけの場所も必要なの。
職場は、妻でもなく母でもない私でいられる場所だから
働ける限りは働きたい」
いつも物静かで、どちらかというと皆のお喋りに穏やかに耳を傾けているNちゃんが、
いつになく力強く言いました。
私だけの場所。
私が、ただ私でいられる場所。
確かに、誰にでもそんな場所が必要だし、
いろいろな違いこそあれ、もしかしたら誰もが自分の居場所を
持っているのかもしれません。
ちなみに、私の「私だけの場所」は、
近所のスーパーへの行き帰りの道のりです。
Nちゃんほどかっこいいものではないけれど、
往復で15分程の道のりは、私が家から離れて完全に一人になれる「場所」。
色々なことを考えても、何も考えなくても、
その時だけは、私はただの私でいられる。
だから、雨が降っても、捻挫の足が痛んでも、絶対に私は一人で歩いてスーパーへ行きます。
そうそう、「こんなものを作ってみようかな」と
料理のアイディアが浮かぶのもこの15分の道のりのことが多いです。
「あれをああして、こう味付けしてみたらどうなるんだろう?」なんて。
今日ご紹介するのも、そんな思いつきレシピ『かぼちゃのこってり煮』です。
普通、かぼちゃはそのままさつぱりと煮るのですが、
このこってり煮は、かぼちゃとひき肉を炒めてから煮てみました。
『かぼちゃのこってり煮』
- かぼちゃを食べやすい大きさに切ります。
- 鍋で油を熱し、かぼちゃを加えます。
具材を炒めてから煮るような料理の時は、中華鍋や深めのフライパンを使うと便利。 - かぼちゃの全面に焼き色を付けるように火を通したら、ひき肉を加えます。
今回私は鶏ひき肉を使いましたが、豚ひき肉にするともっとこくが出て
しっかりとした味になります。お好みで選んでください。 - ひき肉に火が通ったら砂糖を加え、かぼちゃに砂糖が絡むようにして炒め(焼き)ます。
- 砂糖が溶けたら、酒、みりん、塩、水を加え、ふたをして加熱します。
あくが出たらすくい取ってください。 - かぼちゃに火が通ったら、醤油を少々加え、味が全体的になじむまで加熱したら出来上がり。
醤油は香り付け程度の量しか入れませんので、5でしっかり塩味をつけてください。
かぼちゃが煮崩れないように注意。誰かと一緒にいられる場所があるのはとても幸せ。
でもそれは、自分が自分でいられる場所をしっかりとキープしているからこその
幸せなのかもしれません。
あなたにはあなたの場所がありますか?ミカスでした。