重なる : ズッキーニの肉はさみ天
重なる時は重なるもの。
壊れた冷蔵庫を買い替えてほっとした途端にテレビが映らなくなったり、
プチぎっくりの痛みが消えないうちに肩が上がらなくなったり。
利用し始めたばかりのデイサービスに母が落ち着かず、要介護認定の更新が迫り、
少しずつ変化していく母の症状にちょっと疲れる私もいて、なんだかなぁ…と思ってた矢先、いとこ会と名付けたLINEのグループに連絡が入りました。
「Tおばちゃんが骨折で入院した!」
85歳にして独り暮らしをする伯母。
室内で尻餅をつき、あまりの痛みに自分で救急車を呼んだそうです。
一番近くに住む(と言っても別の県)従妹に連絡が行き、彼女が病院へ飛んで行ってくれました。
さぁ、大変なのはそこから。
胸椎圧迫骨折のため、取り立てて治療することもなく(乱暴な表現ですが)、
救急車で運ばれた病院は数日で出なければなりません。
転院できるリハビリ病院を見つけたものの、さて、その後はどうする?
いとこ会LINE、大騒ぎです。
軽い認知症も出始めている伯母を、もう自宅に戻すわけにはいかないだろうと
ああする、こうする、どうする、とハチの巣をつついたよう。
結局、まずはサービス付き高齢者住宅(サ高住)を探して、入ってもらおうじゃないかということになりましたが、そうなったらなったで「誰がそれをおばちゃんに伝えるの?」
はい、わたくしミカス、いとこ会を代表して突撃することとなりました。
もう一人の従妹と共にサ高住をいくつか見学して、その足で病院へ出向き、ケアマネさんや病院の介護支援員さんと結託して伯母を説得してきます。
仕方ないです。
誰かがやるしかない。
今まで他の従妹たちにいろいろなことを任せていた分、私もやることをやらねば。
母の色々をどうしてこなしていこうかと思った矢先のこんなこと。
いっそのこと重なるなら重なって、それをちぎっては投げちぎっては投げした挙句に討ち死にしてやるのも面白いと思い始めています。
それにしても、動けば動くほど、この国は介護する人・される人に優しくない国だなぁと実感します。
「どの施設も満室だ。日本死ね!」と言う言葉をぐっと飲み込むお上品なアタクシ。
こんな時は料理を始めすべてのことが面倒になりますが、こんな時だからこそ料理して食べて気持ちを持ち上げて行くのも一つの手。
ということで、こちらも重ねてみました。(厳密にははさんだんだけど)
『ズッキーニの肉はさみ天』です。
大好きなズッキーニ。夏は道の駅で大量に買い込んであの手この手で料理します。
『ズッキーニの肉はさみ天』
1. ズッキーニを5ミリくらいの輪切りにする。偶数枚になるように注意。
2. ボウルで、豚ひき肉、卵(全卵)、塩少々、醤油少々を混ぜ合わせる。
3. 1のズッキーニの断面に片栗粉をはたき、2のひき肉をはさむ。
4. 揚げ鍋に油を入れ、180℃に熱する。
5. 天ぷら衣を用意する。
6. 3のズッキーニに5の衣をつけ、揚げればできあがり。
いろんなことをこなしてこなして、やっとすべて終わった時、私に余力は残っているんだろうか?
というか、その時は私が高齢者?
年老いた私を誰が介護してくれるのだろう、なんてことを考えるのはとりあえず止めておきます。
ミカスでした。
ひろっくま
ミカスさん、お疲れ様です。
数年前の自分に重なりました。
父と兄の入院が重なり、風邪をひいた母が倒れました。
独身で子なしの私は頼れる人がいなくて
管理職をしていて、でも理解ある職場で
休ませてもらったのは覚えていますが
あとは記憶がありません。
心のことだけ
どうなるの、どうするの、何が起きてるのって
それだけはっきり覚えています。
どうにかなりますよ、なんて言えませんが
助けてくれる人やモノやコトにしっかり頼って
(その前にそれらを探さねばなりませんが)
ミカスさんのお体や心を大事にしてくださいね。
仕事でヘルパーさんやケアマネさんと話をすることがありますが
彼女たちもそれぞれの体調や家族の出来事を抱えて
ものすごくがんばっています。
私も私の未来も、まわりのみんなもみんなの未来も
どうなるんだろうと思います。
思いますけど思っても何かがどうなるわけではないので
私も結構、ササッとお料理します。
美味しい〜って食べます。
ミカス Post author
ひろっくまさん
ありがとうございます。
ひろっくまさんも大変でしたね。
一斉に起きたご家族の諸々とお仕事。
よくお一人で乗り切られたなぁと思います。
私も独身・子なしなので、誰にも頼れないと途方に暮れることがしばしばあります。
でも、ひろっくまさんが仰るように、ケアマネさんはじめプロの力を借りて上手くやって行こうと思います。
美味しいもの作って、食べて、無理せずにいきましょうね。