壊さないように : 白和え
今日は大きな地震がありました。
関西にお住まいの皆さん、大丈夫でしたか?
週の始まりの朝に、怖い思いをされましたね。
しばらくは余震が気になるところですが、皆さんが少しでも心穏やかに過ごせますように。
ちなみに、オバフォーメンバーの中にも関西在住のメンバーが何人かいますが、全員無事でした。
どうぞご安心ください。
私は北関東に住んでいるので、東日本大震災の時には震度6弱を経験しました。
あの地震はとにかく揺れが長くて、なかなか収まる気配のない揺れに
「ああ、もうこれで終わるんだ」
と、不思議な覚悟を決めたことを覚えています。
やっと揺れが収まり、室内に戻ると(外に飛び出した私は、玄関の柱にしがみついていました)、
食器棚の観音開きの扉が全て開き、キッチンの床に食器のかけらが散らばっていました。
不思議なもので、そういう時に壊れるのはなぜかお気に入りの食器ばかり。
「形あるものはいつか壊れる」とよく言いますが、食器に限らずそれは本当なのだな、
しかも、いとも簡単に壊れてしまうものなのだと、その時実感しました。
簡単に壊れてしまうのだから、簡単なもので、安価なものでいいじゃないか。
好きなものが粉々に壊れて散らばる姿なんて見たくもない。
そう考える人もいるかもしれません。
あながちそれも間違いではない。
でも、次の瞬間にいとも簡単に消えてしまうかもしれないからこそ、
できれば、良質なもの、好きなものと共に暮らしたい。
私はそう考えるようになりました。
「形あるものはいつか壊れる」からこそ、できるだけ壊さないように大切にしたい。
扉が壊れてしまったこともあり、食器棚を一回り小さいものに買い替え、
そこに残す食器を絞り込みました。
絞り込んだ器の中に、村田亜希さんのお皿があります。
少し深さのある小ぶりなお皿は、ひっそりと、でも凛とした風情があって、
眺める度に顔がほころんでしまう。
今日は、そんなお皿に合う一品をご紹介します。
『白和え』です。
私は、白和えに少しだけマヨネーズを加えます。
味がまろやかになって、白和えのクセのようなものが消えます。
『白和え』
1. 豆腐はしっかり水を切る。
水切りは重しをしてもいいし、電子レンジにかけても切ることができます。
2. 人参は千切り、こんにゃくは短めの短冊切り、椎茸は薄くスライスし、
だし汁、みりん、しょう油で薄味に煮ておきましょう。
3. 小松菜を茹で、2センチ程にカットします。ぎゅっと絞って、水を切ってください。
3. ボウルに1の豆腐を入れ、ゴムべらなどを使ってしっかりとつぶします。
4. 3に、練り胡麻(白)、砂糖、塩、マヨネーズを加え、お好みの味に仕上げてください。
5. 4の和え衣に、煮汁を切った2と小松菜を混ぜ合わせてできあがりです。
今回揺れが大きかった地域の皆さん、余震の可能性を考えるとまだまだ心休まらないかもしれません。
リラックスなどできないのは、私も経験からよくわかります。
それでもできることなら、美味しいものを食べて、好きな人と話をして、心を休める時間を取ってください。
どうぞ、体と心を大切に。
ミカスでした。