カナダへ行ってきた。しかも、妹と。(終)
4泊6日の旅もいよいよ最後の夜を迎えました。
そして、この旅日記もいよいよ最終回です。
散々美味しいものを食べまくった旅の最後の夕食は、とてもシンプルなものでした。新鮮な野菜に、ナッツとスライスした洋梨を加えたサラダ。ドレッシングも、塩コショウ、レモン、ガーリック、オリーブオイルを混ぜ合わせたとても基本的なレシピです。
それでもこれが本当に美味しい。
カナダで食べたものはすべて美味しかったけれど、その中でもサラダの美味しさは特出するものがありました。
さして変わらないはずなのです、 私が日本で作るものと 。私だって、できるだけ新鮮な野菜に、時にはナッツやチーズを加えて、自分で作ったドレッシングで和えているのですから。だけど、決定的に何かが違う。
一体どうしたら彼女たちが作ってくれたような、シンプルでありながら箸がいやフォークが止まらなくなってしまうような美味しいサラダが作れるのか。その答えを見つけることが、今回の旅で私が課された宿題のような気がします。
シンプルなサラダに、シンプルなサワードウ(酸味のある素朴な味わいのパン)。色々なご馳走をたくさん食べた私と妹の胃袋を労わるかのように優しい最後の晩餐なのに、私たち姉妹はそれにすらも前のめり。
「残ってるの(サラダ)、これ、全部私食べてもいい?」「えっ?ずるい!」
せっかくの労わりも、2台の食欲暴走機関車の前では無駄になってしまいました。でも、最後まで美味しい物を食べることができたのだから、機関車2台は大満足なり。
ビクトリアからバンクーバーへ飛ぶ小さな飛行機の中から見下ろしてみると、私たちの滞在期間中で最高の好天。ほんの一瞬雲の中に突入しても、すぐにまたきらきらと青い景色が眼下に広がります。
「帰りたくないな」
そう呟いたのは私だったか、妹だったか。
一生懸命働いて、体力をしっかりつけて、また行こうではないか、妹よ。
「自分へのご褒美」なんて言えるほどの毎日を送っているわけじゃないけど、その辺はなんとなく誤魔化して、また行こう。
長い旅行記になりましたが、お付き合いいただき本当にありがとうございました。次回からは、また生々しい日々と料理の記録をお届けします。
そうそう、最後の最後、バンクーバーのラウンジでアジア風のパスタを食べた妹。「なんだこれ?!美味しい!美味しすぎる!!カナダ、空港まで美味し!」と大興奮の挙句に2皿ぺろりと平らげました。パスタ2皿。
もう、怖ぇよ(泣)
ミカスでした。
kokomo
ミカスさま、ついにカナダ旅行記最終回。
行ったこともない、そして行く予定も今のところ全くないカナダをぐぐっと近くに感じ、カナダの人々の食にわくわくしました。
ありがとうございました。
サラダの味付けは私にも大きな課題と謎です。
私はおにぎりも下手くそなので、サラダとおにぎりに共通して必要な何かが決定的に
私は欠けているのかもしれません。
思い返せば、妹と最後に旅行したのは約20年前。
ミカスさんと妹さんの楽しそうな爆食旅行記を読んでいたら、妹と旅したくなりました。旅行先はやっぱりカナダで!
ミカス Post author
kokomoさん
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
少しでもカナダのことを知っていただけて良かったです。カナダって、名前は知っているけれど今ひとつどんな国かわからないという人が多いんですよね。
私も、妹と2人でこんなに長い旅をしたのは初めてです。いつかそのうち…なんて思っているうちにチャンスを逃し続けてきました。
kokomoさんも、ぜひ妹さんとカナダへ行って、あちらのサラダを研究してみてください!
はしーば
カナダ旅行記、ご馳走様でした。
サラダ、野菜の味がしっかりあって本当に美味そう!
地方によって少しづつ違うのかも知れませんが、私の知るカナダ人(トロント近郊生まれ、ポーランド系3世)は、オープンマインドなのに、ちょっと頑固なところもあって、しかもそこらの日本人より空気を読みます。
移民の多い多民族国家、という歴史的背景もあるかも知れません。
ミカス Post author
はしーばさん
長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
たしかに、カナダは移民を説教的に受け入れているので、様々なルーツを持つ人がいますね。
特にポーランド系は多いようです。
色々な気質に触れることができる国って、大変なこともあるけど、面白いです。