家で毒を吐け!:厚揚げとブロッコリーの炒め物
私は父が苦手です。
父はとても変わった性格の人で、非常識な物事のとらえ方をするにもかかわらず、何事においても自分は絶対に間違っていないと考えているようなところがあります。そのため、父のとても理不尽な言動に悩まされたことも一度や二度ではありません。
そんな父の性格のせいもあってか、両親の夫婦仲は決していいものではありませんでした。母は常に父への不満を並べ立て、それを毎日浴びせられていたことが私の父に対する苦手意識に拍車をかけたかもしれません。
母がグループホームに入所して、これまでの介護生活が楽になると安堵したのもつかの間、今度は父が認知症を発症し、結局また在宅での介護が始まりました。
介護そのもののしんどさは言わずもがな、私にとっては、否が応でも父と向かい合わなくてはならないという状況もなんとも大きな気鬱です。まるで、頭の上から双肩にかけて、どんよりとした低気圧の雲がのしかかっているような毎日。
とはいえ、順当にいけば父母よりはまだ先が長いであろう私が、残りの時間のほとんどをどんより雲に気圧されて暮らすのも癪に障るというものです。
なので最近は、先を見据えた楽しみを探し出さなくてはと考えるようになりました。そして私が見出した楽しみは、「両親が(少なくとも父が)いなくなって私一人になった時にこの家をどうリフォームするか」を考えること。
茶の間とそれに続く和室をフローリングに張り替えて、ひとつの洋室にしてしまおう。父が使っている仏間は、畳のまま家具を入れ替えて、お客さんが泊まれる部屋にしよう。あの無駄に大きな仏壇は、お洒落なデザインの小さいものに買い替えてやる!などなど、考えだしたらきりがなく、しかも楽しい。
とはいえ、「親がいなくなってあの家に私一人になったらさ、家の中全部私好みにリフォームするんだ!」なんてことを嬉々として話すのも、相手によってははばかられるものです。高齢の親がいなくなった時のことを想像してはわくわくしているなんて、とんでもない親不孝ものだと眉をひそめる人だっているはず。
父が苦手だという負の気持ちも、「自分の親に対してなんてことを」と不快に思う人がいても仕方のないことです。
介護にまつわること(特にそれにともなう感情)を誰かに話すのはとても気を遣います。
相手を戸惑わせてしまうかもしれないし、相手の反応次第ではこちらも傷ついてしまうかもしれない。
私がカリーナさんはじめオバフォーメンバーの提案と助けを借りて「カイゴ・デトックス」を始めたのは、妙に遠慮をしたり、相手の顔色を窺うことなく気持ちを吐き出せる場を自分のために作りたかったからかもしれません。
そんなカイゴ・デトックスも、憎きコロナのせいで実際に集まることはしばらく出来そうにありませんが、Zoomを使った在宅デトックスは先月無事第2回開催となりました。
これまでは、開催日の10日ほど前に日程をご案内、参加申し込みを受け付けていましたが、今後は年間の開催日程を前もってお知らせのうえ、1回終了直後に次回の参加申し込み受付を開始するというスケジュールで実施していこうと考えています。
早速ですが、今年の開催スケジュールは下記の通りです。
7月31日(金) 21:00 参加申し込み受付中。こちらからお申込みください。
8月27日(木) 10:00
9月26日(土) 21:00
10月23日(金) 13:00
11月28日(土) 21:00
12月22日(火) 11:00
26日(土) 21:00
なお、在宅デトックスの詳細は
【所要時間】
1時間~1時間半
※参加人数、盛り上がりなどによって緩く変わります。
中座、早退など自由です。
【オバフォーからの参加者 】
ミカス、他オバフォーメンバー
※ミカス以外は毎回変わります。当日までにお知らせいたします。
【参加対象 】
現在介護中で、モヤモヤ、イライラを吐き出したい方。
過去の介護経験について吐き出せなかったことを吐き出したい方。
介護したことはないけど、将来が不安、介護者の実情を知りたい方。
どんな方でも大歓迎です。
【募集人数 】
4名 ※定員オーバーの場合は抽選になります
【参加料 】
無料
【申し込み方法】
こちらのフォームからお申込みください
【申し込み締め切り】
開催日の3日前
※リモート会議などで使われるソフトZoomを使用します。
パソコン、スマホ、タブレットのいずれでも使用可能です。
初心者でも簡単に使えるソフトですが、使い方がわからない方には解説
しますのでご安心ください。
ご自宅で介護をなさっている方は、上記の日程に合わせてデイサービスやショートステイを設定なさってはどうでしょうか。在宅デトックス参加を口実に、休息をとるというのも有りですよ。
リフォームプランを考えることの他に、最近は、父がデイサービスに行っている日に、音楽を聴きながらゆっくりと料理をすることもささやかな楽しみになっています。普段は時間に追われるように作る料理ですが、父が出かけて私一人だけの家では自分のペースで楽しむことができます。
さて、今日ご紹介する一品は『厚揚げとブロッコリーの炒め物』です。
カロリーはさほど高くない(と思うよ)けど、厚揚げのおかげでボリュームはしっかり。野菜もたんぱく質もバランス良く摂れるすぐれメニューです。
厚揚げとブロッコリーの炒め物
- ブロッコリーを小房に切り分け、レンジで加熱します。
洗ったブロッコリーの水を切らずに深さのある器に入れてふんわりとラップをかけ、600wで3分ほど。少し硬さが残るくらいで止めてください。 - 厚揚げは縦半分に切ったものを1センチ幅に切ります。
- 酒、砂糖、オイスターソース、醤油、水を混ぜ合わせて、合わせ調味料を作っておきます。
- 深めのフライパンに油をひいて、スライスしたにんにく(1かけ分)を入れて中火にかけます。
- にんにくの香りが立ってきたら、豚ひき肉を加えて炒めます。
- ひき肉に火が通ったら、ブロッコリーと厚揚げを加えて炒めます。
- 3の合わせ調味料を加えて炒め合わせ、最後にごま油を数滴たらしたら出来上がりです。
せめて変に神経を使うことなく愚痴りたい。そんな私に付き合ってもいいよという奇特な方がいらっしゃったら、ぜひ在宅デトックスにご参加ください。
ミカスでした。
kokomo
ミカス様、お疲れ様です。術後の手の方はいかがでしょうか?
ああ、いますぐミカスさんのそばに駆けつけて、よしよししたい、いや、抱きしめたい!
斯く言う私も昨日またまた母と電話でやり合ってしまいました。こちらを責め立てる母に耐えかねて途中で電話を切ってしまいましたが、同居だと電話のようにバツっと遮断する訳にいかないので本当にキツいと思います。
リフォーム夢想、わかります!!
年と共にだんだん家にいるのが好きになりました。私の希望が全く聞き入れられない形で今の家を購入することになったという経緯もあって、家に愛着が全くなかったのですが、では、好きになれるように改造しては?という考えに変わりました。実行には先立つものが...。でも、夢見るのはタダだ!とばかりに、壁紙をどうしようか、棚はどうする?と考えるのが小さな喜びです。
在宅デトックス、7月は難しそうですが、お昼の時間に参加できたらいいなぁということで日程メモっておきます。
ミカス Post author
kokomoさん
手は順調に回復しています。ありがとうございます。
手首には、小さいけど漫画のような縫い跡が残っていますが(‡ ←これを横にしたような感じ)、これも少しずつ消えていくと思います。
やり合っちゃいますよね。それが良いというわけではないけれど、やり合ってしまうのは仕方ない。
何度責め立てられても心穏やかに優しく受け答えをする…そんなの無理。
同居でも電話でも、それはしんどいですよ。
そう、夢見るのはタダですから、リフォーム夢想でこの苛立ちをなんとか乗り越えましょう。
在宅デトックス、7月は残念ですが、ぜひいつか参加してくださいね。
お待ちしています。
リバーウェスト
ミカスさん、親の介護ってこれまでの人生での関わりをベースにした上でのことになるわけですから、複雑な気持ち多々って感じですよね。
私はビクビクしながら帰省介護を続けていますが、距離的に離れていると気にはなるものの見なくて済むので気持ちがラクなのは確かです。
在宅介護はその点、気分転換しにくいことを考えるとなおさら思いっきり楽しい夢想&妄想にふけることは必要だと思います。楽しい妄想をドンドン共有いたしましょう~。
在宅デトックス、ぜひぜひ参加したいのですが、なーぜか私の介護帰省予定とぴったり日程がマッチしてしまっていて、少なくとも7月と8月は難しそう。残念です。
9月以降にまた日程を確保したいと思います。
ミカス Post author
リバーウェストさん
親が健康だった頃からどんな親子関係を持ってきたかによって、介護の際の気持ち(感情)も違ってきますよね。仕方ないと思いつつも、それもまた罪悪感の原因になったりして。
そんな負の感情を出来るだけ減らすために、夢想&妄想で時々楽しい世界へ行くことにします(笑)
在宅デトックス、残念ですが、参加できる回があったら是非またお話ししましょう!