コンプレックス : 湯葉スープ
自分の声が嫌いです。
単に低いだけでなく、録音されたそれを聞いてみると、いつも自分が聞いている以上に濁っている。
そんな不細工な声なのに、更に早口ときている。中学生の時、教科書を朗読する私に国語の先生が言いました。「あなたは、自分で『こんなにゆっくりでいいのだろうか?』と思うくらいの速さで読みなさい。それで丁度いいくらいです」
低く濁った声で猛スピードでまくし立てているなんて、最悪。
そんなコンプレックスがあるのに、どうしてPodcastだの音訳だの、声を使うことをやっているの?と思う方もいることでしょう。そりゃあそうですよね。どちらも声を録音する作業。自分の声が自分が聞いている以上に酷いという事を確認する作業なのですから。
音訳の講座を受けようと思ったのは、早口を矯正しようと思ったからでした。第三者が聞きやすいと感じる読み方を学べば、自ずとゆっくりと話せるようになるのじゃないかと。
Podcastを始めたのは、完全に勢い(笑) つまみさんとの雑談が楽しくて、自分の声のことなどすっかり忘れて始めてしまったのでした。
自分の嫌な部分を再確認するようなことを2つも始めてしまった結果私が思ったのは、
「何十年もコンプレックスを抱いてきたことも、思い切ってそれを逆手に取ってしまうと意外と平気。コンプレックスのせいで今まで二の足を踏んだり見送ってしまったことが勿体なく思えてきたなぁ」
もちろん、コンプレックスにも色々ありますから、私の経験をもとに「敢えて自分のコンプレックスを前面に押し出してみませんか?」などと軽々には言えません。でも、「開き直ってみると意外と大したことないかもよ」と、ちょっと言ってみたい気もするのです。
さて、今日ご紹介する一品は「湯葉のスープ」です。近所のスーパーで汁物に使いやすい固さの生湯葉が安価で売られているので、よくお味噌汁に入れるのですが、今回は中華風のスープにしてみました。
こういう簡単汁ものは、「なんだか1品足りないなぁ」と感じる時に便利です。
湯葉スープ
- 鍋に水を入れて加熱し、湧いてきたら鶏がらスープの素と酒を入れてスープが溶けるまで加熱します。
- 更に塩、醤油を加えて味を整えます。
- 湯葉を加えます。かたまりにならないよう、手でほぐして入れて下さい。
- 片栗粉を水で溶き、鍋に加えます。
- 溶き卵を加え、蓋をして加熱します。
- 卵がふんわりと固まったら出来上がりです。お好みで韓国海苔をトッピングして召し上がれ。
さて、毎週火曜日に更新している『ミカ料』ですが、次週1回更新をしたら、7月から9月は不定期更新とさせていただきます。
大きなことがいくつか重なり、どうも毎週記事を更新する時間が取れそうにないのです。「お休み」ではなく「不定期更新」なので、思いついた時に突発的に更新するかもしれません。
なお、在宅デトックスとThat’s Dance!は通常運転です。
ミカスでした。
在宅デトックス6月回のお知らせ
日時: 6月30日(木) 21:00~ ※大体1時間半くらいです。
テーマ: 『介護のタイミング』
詳細とお申込みはこちらをご覧ください。
今月は夜の回です。
テーマは先月と同じ『介護のタイミング』です。介護をしていると色々と決断しなければならない瞬間に出くわします。最近言動に変化が出てきたけれど、どんなタイミングで病院に連れていくべき?どんな状態になったら介護認定の申請をしたらいい?介護サービスの利用、施設への入所は? 1人で決断するのはとても重いけれど、みんなで話し合うと意見がまとまらないかも。介護に関わる人たちができるだけ納得して次のステップに進めるタイミングを見極めるためのヒントに話しましょう。
過去に介護経験のある方、現在介護真っ最中の方、介護未経験だけど興味がある方、全て大歓迎です。
kokomo
ミカス様、ええ!ミカスさんが自分の声が嫌いなんて驚きです。張りがあって、話していることがストレートに入ってくるいい声ですよ。私がミカスさんの声だったら、話すたびに悦に入ってうっとりしてしまいそう。
とはいえ、自分自身のコンプレックスってなかなか面倒ですよね。私も雑さがコンプレックス。それをどうにかしようとして、細かい細工が必要なお菓子作りの教室に通ったことがあるのですが、見事に撃沈。ひどいものしかできなくて、雑さを再確認しただけでした。でも、それであきらめの境地に達することができたので、何もしないよりよかったと思います。
毎週書くことって大変。夏だし暑いし、締め切りに追われずにミカスさんが自分の時間をとれてこの夏は少しゆっくりできますように。
今回の介護デトックスはLIVEと重なってしまったので残念ならが今回は不参加。息子と踊り狂って別な形でデトックスしてきます。
爽子
ミカスさんの声、聞き取りやすくって、大好きなんですけど~~~。
自分の声は、「こもりがちで、わかりづらいな。」と、おもいます。
湯葉。小さいころに大好きすぎて、大量に食べてしまい、
リバースのときに、すごくしんどかった記憶があります。
生湯葉がてにはいるんですか。いいな。
娘の高校が京都の古い商店街を抜けたところにあって、よく、どっさりはいった乾燥湯葉の切れ端「折れ湯葉」を一袋400円で買っていました。
切らしてから、ながいこと湯葉を使ってないことに気が付きました。
美味しそうなので、ぜひ作りたいと思います。
ジャスミン
それを「頭の回転の速さ」と認めて「話す仕事」が向いているというアドバイスを国語の先生にして頂きたかったです。
低いトーンは落ち着きがあり濁りは深みにつながると思います。
お仕事柄、喉を大切になさってください。
いまねえ
私もミカスさんの落ち着いた声と進行の間合いの良さにいつも感心しています、
あ、在宅デトックスのことですがThat’s Dance!を聴いてもそれは同じ感想です。
不思議なものですね、本人がコンプレックス抱いていることが
傍からみたら「ええっ!どこがですかぁ??」になる。
自分の声を聴いて驚かない人はいないと思うし、
録音された自分の声を聴いてなんとまあ悪声だこと、
とがっかりすると人は多いと聞きます。
私なぞ録音された機器を踏みつぶしてやろうかと思いますよ。
いったい自分の声にどんなイメージ持っているんだ?と
逆に自分に問いたくなりますが。
私も元来の早口、まくしたてるように喋るので注意しているのですが
コロナ以降、人と立ち話する機会が減ったこともあり
久しぶりのお話の機会があるとフル回転で早口になってしまいます、反省。。
湯葉、ってなじみが薄い食材です。おそらく生まれ育った千葉の房総では
目にした記憶がありませんでしたね。今は見かける機会も多いから
スーパーでたまに買いますが、お刺身で食べる程度でしょうか。
このコーナーで自分に馴染みのなかった食材を知るのは楽しいものです。
不定期更新とのこと、ある日オバフォー開いたら更新されていた、
これもまた楽しいことですね。
ミカス Post author
kokomoさん
ありがとうございます!
そんなふうに言っていただけてうれしいです。
あまりの偶然でびっくりなのですが、私も自分の雑さをなんとかしようと
お菓子作り教室に通ったことがあります。
そして私も自分の雑さを再確認するだけだったのですが、一緒のクラスの皆さんがいい方で
その方たちと合うのが楽しくてしばらく続けました。
ライブ、楽しんできてくださいね。
機会があったらぜひレポートを聞かせて下さい。
ミカス Post author
爽子さん
大好きなんて、うれしいことを言ってくれるじゃないですか。
爽子さんの声はきれいよ。しかも、おっとりと素敵な喋り方。
湯葉って確かにどこでも手に入るものではないのかも。
私がよく行くショッピングモールにはたまたま生湯葉の切り落としのようなものが
安く売られているんです。
乾燥湯葉も保存がきくし、使い勝手がいいですね。今度どこかで見かけたら買ってみます。
ミカス Post author
ジャスミンさん
ジャスミンさんが私の先生だったら、中学生の私は話すことを仕事にすることも考えたかもしれません。
鈴を転がすような声に憧れたこともありますが、落ち着きと深みを武器にいこうと思います。
ありがとうございます。
ミカス Post author
いまねえさん
ありがとうございます。
声って、自分が聞いているものと他の人が聞いているものにかなりの違いがあるので
録音されたものを聞いた時なぞ、悶絶しますよね。
いまねえさんが早口だなんて思ったことはありませんよ。
声も話し方もとても穏やかかつわかり易くて私は好きです。
湯葉、栃木県では日光で作られているので他の県の人よりは手に入りやすいのかもしれません。
ただ、日光で作られているものは湯波と書きます。
しかも、京都などの湯葉が一重なのに対し、湯波は二重で食べ応えがある食感になっています。
しばらくの間、不定期更新になりますが、時々覗いてみて下さい。
アメちゃん
ミカスさん。
私も小学生の時に、録音された自分の声を聞いて
「こんな声で喋ってるん!?」ってものすごくショックでした。
なんか鼻が詰まったような声なんですもん。
いまねえさんの気持ち、わかる(笑)。
若い頃は、たとえば足が短いとか、目が一重だとか
外見のコンプレックスを持ってましたけど
足の短いのはファッションでなんとでもなるし、
顔の作りなんてもう、年齢とともにどうでもよくなってしまいましたー(笑)
湯葉といえば
よく行く近所のお惣菜屋さんに、湯葉と蕗を煮たのがあります。
美味しくて大好きな惣菜の一つです。
ミカス Post author
アメちゃんさん
そうそう、初めて録音された自分の声を聞いた時の衝撃はすごかったですよね。
鼻が詰まったような声…アメちゃんさんの声はもしかしたら私が憧れるタイプのものかも。
鶴田真由さんみたいな。
コンプレックスってきっと誰もが多かれ少なかれ持っているのでしょうね。
そして、結果的には気にしたところで何も変わらない、気にする必要などさほどないものなのかもしれません。
湯葉と蕗の煮物なんて最高です。
出汁をしっかりときかせて、薄味に煮てみたいなあ。