異国で働く。楽しんで働く:オイスター焼きそば
先日、友人と食事をしました。
気になっていたけどなかなか行くチャンスの無かったイタリアンレストランです。
長年営業していたイタリアンレストランが閉店するにあたり、居抜きでその店舗を引き継いでくれる人を探していたのはSNSで知っていました。オーナーは「設備は整っています。イタリアンレストランを開きたいなら、すぐにオープンできますよ」と呼び掛けていました。
いつ頃、どんなお店になるのかしら?と楽しみにしていたら、果たして新しいイタリアンのお店がオープンしたのです。
料理は最高でした。
大きなプレートに盛り付けられた様々な前菜。5種から選べるパスタ。デザートにエスプレッソ。ちょっとだけ奮発のお値段でしたが、その値段に見合ったものでした。
実は、私は60年になろうという人生の中で一度もカルボナーラというものを食べたことがありませんでした。
「卵と生クリームとチーズたっぷりのソースを炭水化物であるパスタにたっぷりと絡めるなんてけしからん食べ物だ!!絶対に体に良くないに決まっているのだ!」
いや、そんなことを言いながらアンタが毎日食べているものは何だ?!
から揚げ、餃子、チョコレート、どら焼き、ピザ、てなものは平然と食べておきながら、カルボナーラへのその誹りは一体どういうこと?!
ところが、このお店のサイトで見た(事前チェックね)カルボナーラはこれまで私が見て来たそれとは違っていました。使われているバスタはショートパスタ好きの私にとってはたまらないリガトーニ。しかも妙にクリーミー過ぎない感じが好印象。
ああ、今こそ60年間私を縛り付けてきた鎖を引きちぎる時!(何だそれ?)と、人生初のカルボナーラを食べてみたのです。
あれ? 想像していたほどくどくない。
と、私のそんな思いを見透かしたのか、ホール担当のイタリア人男性が私の隣に立って言いました。
「イタリアのカルボナーラは生クリーム使いません。もし使ったら、そのレストランはズルをした(彼の言い方です)と言われます。日本のカルボナーラは本物じゃない」

黒胡椒たっぷりのカルボナーラと友人が頼んだラザニア
そう、そのお店でホールを担当していたのはイタリア人の男性でした。厨房で調理を担当しているのは彼の奥さま。日本人の女性です。
正直、彼の日本語は決して”上手”ではありませんでした。たどたどしい喋りは、時々こちらがぐっと集中しないと聞き取れないことも。私の質問の内容が上手く伝わらないこともありました。
それでも、彼の接客をもどかしいとか物足りないと感じることは一切ありませんでした。それどころか、とても楽しい時間を過ごした気がしました。それは、彼がとても堂々としていたから。上手くはない日本語に臆することなく、間違うことを怖がらず、彼自身がとても楽しそうにしていたから。
それなりに英語を話す友人と私は、帰りの車の中で「英語を母国語とする国の、地元の人しか来ない日本食レストランで働くことはできるだろうか」という話をしました。
私たちの結論は「あんなに楽しそうに働くのは無理」でした。異国の地で、自分の母国語ではない言語、お客様をもてなすホスピタリティ、料理に関する知識、こなさなければならない諸々の仕事、その全てに気を遣りながら働くなんて、私には想像できません。
最近ではあちこちで日本人と同じように仕事をこなす外国からの人たちを見かけますが、同じような状況で自分が働くことを想像した上で改めて彼らを見ると、それがいかに凄いことかがわかります。
そんな凄いことを日々こなしている彼らが、イタリア人の彼のように自分の仕事を楽しんでくれていたらいいなとつくづく思います。
そして、私もほんのちょっとだけ異国の地で外国語を使って仕事をしてみたいなぁ。いや、やっぱりコワいなぁ。でも、ちょっとやってみたいなぁ。などと考えるのです。

食後のエスプレッソはテーブルで
汁に浸かった麺類は苦手な私ですが、ショートパスタ同様焼きそばも大好き。それも出来合いのものやカップ焼きそばではなく、家で作った焼きそばが好きです。3日連続お昼ご飯が焼きそばということもあったり無かったり。(あるよ)
とはいえ、あまり食べ続ければ当然飽きたりもするわけで、今回ご紹介するのはちょっと味を変えた『オイスター焼きそば』です。
オイスター焼きそば

- オイスターソース、醤油、酒で合わせ調味料を作っておきます。
- 薄切り豚肉を食べやすい大きさに、キャベツは適当な大きさに、ニラは3センチの長さに、人参は長さ3センチ・幅1.5センチほどの薄い短冊切りにします。
- 焼きそばの麺は袋から出して、軽くほぐしておきます。
- フライパンを火にかけて油を引きます。
- フライパンが温まったら肉を加えて色が変わるまで炒めます。
- 野菜を加えて炒め、塩胡椒で軽く味をつけます。
- 野菜がしんなりしてきたら麺を加え、水を少々まわしかけて麺をほぐすようにしながら炒め合わせます。
- 完全に麺がほぐれて野菜と混ざり合ったら合わせ調味料を加えてさらに炒めます。
調味料が全体的に馴染んだら出来上がりです。お好みで揚げ玉をかけて。
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kokomo
ミカスさん、身近で働く外国人の方が増えましたね。先日、東京に行ったときに立ち寄った某ファストフード店では、ざっと見たところ働いている方は一人を除いて外国の方で、リーダーらしき人も外国の方でした。時には変化球の要望に応えながら外国語で業務をこなすなんてハイスキル!たまに日本語がたどたどしい人に当たると、心の中で「がんばれー」とつぶやいてしまいます。
私もショートパスタは大好き!大昔、イタリア人家族に「本物の」カルボナーラを作ってもらったことがあります。パンチェッタをささっと炒めて、卵とペコリーノを混ぜたものに茹でたパスタを投入。何これ、卵かけごはんじゃん、と思った覚えがあります。単純で手早くできるのにおいしい。しかし、イタリアの「卵かけご飯」はおいしく作るのはなかなか難しくて、家で再現するのは困難。単純に見える料理に限ってそういうものかもしれませんね。
カルボナーラの奥に見えるお友達のラザニアもとてもおいしそう。
切り分けたときにしっかり形が残って立つ感じのラザニア好きなんです。
カルボナーラでもなんでもいいからおいしいパスタを食べたい!!
イタリアンのお店、今度こっそり教えてください(笑)
ミカス Post author
kokomoさん
ファストフード店やコンビニの仕事って、生まれてこの方ずっと日本語で生きて来た私もこなせないであろうくらい煩雑なのに、母国語ではない言語を駆使しながらそれをこなしていく人たちの凄さよ。
心から尊敬します。
イタリアンの彼は、自国の料理の魅力を伝えたい気持ちの方が前に前に出て、あんなに楽しく仕事をしているのでしょうね。
ラザニアも美味しかったです!
他にも、たっぷりのバジルソースとトマトソース、ブッラータをのせたパスタ、ブロッコリーと生ソーセージのピリ辛ソースど食べるフリッジもありました。
あとでこっそりお教えします。機会があればぜひ食べていただきたい!