Posted on 2026年2月19日 by はらぷ
もうすぐ帰国

週明けの月曜に帰国する予定だ。あと数日で日本にいるかと思うとどきどきする。
2023年の4月にこちらに引越してきて、その後すぐに家の片付けやら売却の契約やらで一度帰ったけれど、それ以来だから2年8ヶ月ぶりだ。長いともいえるし、まだそんなものかあ、という気持ちも少しある。
前回帰った際は、まだこちらでの生活に慣れる前で、イギリスでの2ヶ月間のほうが「一時滞在」という感覚だった。なので今回が実質はじめての「一時帰国」といってさしつかえないでしょう、って誰に許可がいるわけでもないんだが。
9500キロ離れた場所で、違う言語下で暮らしていても、Lineを送りあったり、SNSやネットを覗いたり、ポッドキャスト(That’s Danceですよ)を聞いたりと、毎日何かしら日本語に触れているので、日本語が恋しいという気持ちは正直あまり感じない。でも、日本に帰ったら、町のあらゆる表示、道ゆく人の会話、隣の人が読んでる本の内容、ぜんぶが理解しようという意思を持つ暇もなく自動的に頭に流れ込んでくるわけで、それってどんなふうに感じるのかしら、なんて今思っていることも忘れちゃうくらい、当たり前に元に戻るのかもな。
オットに「楽しみで興奮してる?」と聞かれ「どうかなあ、興奮はしてると思うけど、ちょっと怖い気もする」と答えたら、
「わかる。ぼくも日本に来て、最初の帰国のとき、すっごくイギリスが変わったように思えて戸惑った」
と話してくれた。オットは日本に来る前、イギリス南部のブライトンという町に住んでいたのだが、2年ぶりに帰ったら、なんだか町の人々がずいぶん小綺麗になって、自分の知っているブライトンじゃないみたいに思ったんだそうだ。
「その数年で、すごいカード決済なんかも進んじゃって、みんなコーヒー一杯飲むのもカードで払うようになってたんだよ!」
ちなみにオットは、日本に来るまでクレジットカードというものを一枚も持っていなかった。2002年の話だ。
きっと、変化はオットのまだいるうちから少しずつ起きていたんだろう。でも、自分の属するコミュニティの中で日々を過ごしているうちには気が付かなかった、あるいは、目に入れずにいることができた、ということなのかもしれない。いったん外側に出てみると、自分の居場所だったものが別のものに置き換わってずいぶん縮小しているように見え、よそよそしく思われる。
わたしの場合はどうだろう。ありそう、すっごくありそうだ!
逆に、離れていると、たまたま目に入った情報が、まるで日本全体で起きていることのように感じられておそろしく思えたりもする。ここ最近見聞きする日本の状況は、正直心配になることばかりなのだが、じっさい町の空気にふれたとき、わたしはどう感じるのだろう。
数日先の感慨を先回りして想像するという、壮大な無駄に頭を占領されているここ数日だ。
職場の同僚で日本狂(といって言い過ぎではない)のJからは、ブレンディカフェオレスティックを買ってきてくれと頼まれている。そして今日は、日本で一番好きな菓子は、「コーンジャンボ」であると匂わせてきた。
「コーンジャンボって何それ?ジャイアントコーンのこと?それかうまい棒?」と聞いたら、「ちがーう!知らないの?コーンジャンボ!」と画像検索して見せてくれたのだが

これだった(知ってた)
これを、よくぞわざわざ見つけて買おうと思ったよね!いや、わたしも好きですけどさ。
「でもべつに買ってきてとは頼んでない、ブレンディスティックに比べたらぜんぜん欲しくない、二番目」
とか言っていてめんどくさかったので、「見かけたらね」と言っておいた。麦チョコとかの隣に見つかるかもしれない。

数日前には、こちらのアマプラで「ひらやすみ」を配信しているのを発見し、一気に全話見てしまった。
阿佐ヶ谷、パールセンター、中杉通り、麦茶!
慣れ親しんだ風景にすっかり引き戻されて、夜の商店街や、夏の日暮れの空気を思い出したりしている。
しかしここに描かれている世界って、わたしが学生のころの90年代とほとんど変わっていない。変わらずにいてくれ、壊されないでくれ、と痛切に思う一方で、停滞し続けた35年、という言葉がふっとよぎる。
オットは、帰国の準備をしながら「ひらやすみ」を夢中で見ているわたしを見て、ちょっと不安になったらしく、「帰ってきてね」と言ってきた。
でも、わたしが帰りたい場所が日本にあるとすれば、それはもう手放してしまった小金井の家であり、そこでのオットと猫らとの生活だ。
わたしが「家」とよべるそれらが皆こちらにいる今、そこは心配するな、と力強く言っておいた。
でも、やっぱり帰国はすっごく楽しみだ。友だち!おいしいもの!まち歩き!(あと家族)

By はらぷ














































































