Posted on 2022年12月15日 by はらぷ

バナナサンデーその後

　この数週間、脳が祭りのようにいそがしい。
盆暮れ正月と、火事と引越しが同時にきている感じである。

というのも、これまでコツコツとやってきたらよかったものを、すべてギリギリに始めようとするからこうなるのであって、おこるべくしておこった事態といえる。

　忙しさの原因は、おもに仕事、移住関連、その他の３つに分けられる。
現在の人生の構成要素のすべてだ。あ、でも巨大要素である猫たちはおかげさまで元気です。もうひとつの巨大要素オットは、現在いない。ゆえに家の中は、共同生活をしていては到底許されない様相を呈しています。
具体的には、机の上にすべてが載っており、ご飯を食べるときには、ずずーっと物を寄せて食べる分のスペースを空け、書類や本とともにご飯を食べているのである。とうぜん、風呂の優先順位は最下です。

ねこものっている

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　忙しいと、何がどう忙しいかということを書きたくなる。いまその衝動とたたかっている。
いそがしい、いそがしいと吹聴している奴をみると、なんかむかつくということをわたしは知っているからである。
大学を卒業してみんな働き始め、友人たちがどんなに仕事が忙しくて、職場の労働条件が過酷かという話を聞くたびに、ちょっとむかついていた過去の自分を思い出せ。リア充かよ。

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　しかし12月の最初の一週間、職場のブックトーク、研究会の冊子原稿締め切り、職場の蔵書点検（図書館が休みになり、すべての蔵書をスキャンして在庫チェックする祭り）、ビザの書類作成&提出、別件でのブックリスト作りと製本、オンラインブックトークの準備が全部まとまってやってきた、ということを言いたい、言ってしまった。
あっというまに忙しさひけらかし衝動に負けてしまったことを許してもらいたい。

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　そして、そのビザの申請が、どうかすると再提出になりそうな雲行きである。
なぜならわたしの、うっかりかつ致命的なポカミスで。

　昨日ビザの申請センターに行って最終提出を済ませたあと、あー、ついに出した！と思って、喫茶店にいってバナナサンデーまで食べた。ご褒美とか言って。
その数時間後、その「うっかりかつ致命的なポカミス」が発覚し、事態は急転直下である。
家についてひとりになった途端、もう泣き崩れるとはこのことだった。
ツイッターで、申請出した！とつぶやいて、喫茶店では写真まで投稿し、あげくにこんなことに…。愚かな人間よ…消えたい。
猫が机に飛びのって、にゃーと頭をごっつんしてきたので、また泣いた。

　その絶望が昨日だなんて、ちょっと信じられない。今日は出勤して、ふつうに働いて、ゲラゲラ笑って帰ってきた。人はしぶといなあ。

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　いまは、これを運命的な何かに結びつけて、あれこれ起こっていないことを想像したりしないように気をつけている。
今のところまだ渦中オブ渦中で、このあとどうなるのか、乞うご期待という感じですが、もう一生ビザはとれないってことではないので本当の意味で絶望ではないか。

来月に、ゆかいな顛末が書けるといい…。

愚かなにんげんよ

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※ 西荻窪の「もりのこと」というギャラリーで開催されている「時間のこと」という展示に参加しています。
西荻窪「もりのこと」HP
Twitterアカウント  @morinokot
インスタアカウント @morinokoto

わたしは、子どもの本から選んで「じかんのブックリスト」を作りました。
会期は18日（日曜日）までです。
参加者それぞれの「時間」が、作品と文章で感じられるすてきな展示です。
お近くのかた、もしいらしたらお出かけくださいー。

by はらぷ

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※「なんかすごい。」は、毎月第3木曜の更新です。

※はらぷさんが、お祖父さんの作ったものをアップするTwitterのアカウントはこちら。

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