【オバ専インタビュー】 ねえねえ、クラスで一人だけ「おばちゃん」じゃないかって心配にならなかった?
第1回→ 大変なときにあえてやることを増やす、それって何?癖?
第2回→ 「年齢なんか関係ない」なんて嘘ですからねー。と、これだけはどうしても言っておきたい!
【「人の褌」人生から抜け出したい!
だったら自分が言語聴覚士になっちゃえ!】
カリーナ: そっかあ。ゴールできたのは、Cometさんだけかあ。オバ専のこの記事には、「別に言語聴覚士にならなくてもいいんじゃ?と考えることもある」って書いてあるけれど、これまでのライターや編集という仕事と言語聴覚士の仕事が結びついて可能性を開きそうな、そういう予感とか展望もありました?
Comet: 前回「ライターなんて誰でもできる人の褌うんぬん」なんて言っちゃいましたが^ ^; 一方でもちろん「プロのライターや編集者だからこそできることもある」という意識もあって、自分にとってそれは「伝える」ことだったのね。ただ書くだけでなく、どうすれば伝わりやすいか、を常に考えていたし、それができるのがプロだというプライドもあった。
だからオットが失語症になったとき、言葉が出づらくなった人が「伝える」にはどうすればいいんだろう、ってすごく考えました。言語はそう簡単には元のようには戻らない。けれど相手が失語症のことを知っていれば「こういうこと言いたいのかな」と理解してもらいやすくなるよなーと。つまり「失語症ってこういう症状だよ」と世の中に広く知ってもらうための「広報係」が必要で、ライター&編集をしていた自分には、それができるかもと思ったの。
言語聴覚士に取材して書くことも考えたけど、それじゃいつまでたっても「人の褌」人生から抜け出せない。だったら自分が言語聴覚士になっちゃえばいいじゃん! いろんなことが自由にできるじゃん! 可能性が広がるじゃん! と思いついたのです。
実際に学校に入って勉強したら、臨床での仕事にも魅力を感じるようになったけど、それと平行して当初の目的である「広報係」もしたいし、これからは「ライター&編集+言語聴覚士」ならではの活動をするぞ、と思ってます。
カリーナ: あああ、その「他人の褌」人生、耳が痛い!そこんところ、うやむやに生きているからなあ。なんか、些末なことを聞いてもいい?専門学校に願書を出して、面接を受けて、入学が決まって、入学式があって、実際に授業が始まるでしょ。そうなるとわたしなんか、おばちゃんであることを、次第次第に意識してドキドキすると思うんだけど。そして「あと、10歳、いや5歳でも若ければ!」となると思うんだけど、Cometさんは、どの段階から「引き返したく」なった?なったとしたら、いつの段階が一番なった?
【想定外だったのは年上のおじさんがいたこと。
私の特異さがめだたなくなった(笑)】
Comet: 試験と面接は「とりあえず受けるだけ」と言い訳しながらエイッと気合入れて行ったんだけど、まわりが全部20代で明らかに浮いてたし、学生になるってどういうことか現実として感じて、かなり不安になったのね。その状態から日に日にどんどん落ちていって、入学式前日がどん底でした(笑)いまキャンセルすれば入学金は戻らないけど授業料は戻ってくる、って毎日考えてたよ。
カリーナ: 実際にクラスに入って、すぐに話しかけられた?ポツンと過ごした時間はなかった?
Comet: おー考えてもみなかった質問。最初は全員初対面で緊張してるし、わからないことは隣の席の人に聞くしかないから、おばちゃんでも分け隔てなく接してもらえたよ。
カリーナ: 入学してみて、一番想定外だったことは?「あー、これは思ってもみなかったことだなあ!」的なこと、あった?
Comet: 年上のクラスメートがいたこと(笑) 学校案内をみて、毎年40代以上が数人いることはわかってたから、同世代はいるだろうな、でも私(当時49才)が最年長だろうなと覚悟してたのに、50代の男性がいたんだよ。しかも彼は見た目も中身もかなりのオジサンで、クラスの中で際立って異端だったので、相対的に私の特異さが目立たなくなったのが想定外でもあり、ありがたかったです。
「クラスに入って、すぐに話しかけられた?ポツンと過ごした時間はなかった?」という質問に「考えてみたこともなかった!」という答えが返ってきていますね。カリーナの「年齢を意識しすぎ現象」が露わになっています(笑)これからいよいよ、勉強や実習、受験勉強について聞いていきます。コメント欄から質問もどうぞ♪