これが本当の0円食堂。
みなさま、夏休みいかがお過ごしでしたでしょうか。
わたしは姪っ子イカピーが結婚後初のシマ島ゲストとして来島。
「10代のエネルギーってすげえ、暴走しすぎてついてけねえ!」
と思った1週間でございました。
7日中5日も海で泳ぐという人生初の偉業を成し遂げ
48にして真っ黒に日焼けして秋以降のシミシワが恐ろしい今日この頃です(泣)
そんなことはおいといて、今日は島のごはんについてのお話。
「島に住んだら、おいしい魚がいっぱい食べられるわねえ」
とよく言われます。
確かに魚はとれるのですが、いい魚は全て築地市場に持っていかれるので
地元の魚はほとんどスーパーに出回りません。
並んでいるのは浅黒くなったマグロ刺身とか、冷凍ほっけとか。
こないだ「あっ、安い魚がある!」と思ったら
三陸産の解凍サンマでした(はるばるここまで!)
おまけに全てがバカ高い!
卵1パック237円がどうしても買えなくて
「200円切るまで待ってたら、一生卵は食べられないよ」
とザビ男に諭される始末。ああ、離島料金。
ただし。
物々交換が基本の島では、
誰かに会うたび必ず「これ持ってけ」と
釣った魚を持たされます。
野菜やら缶詰やらフルーツやらなんやら
どこから来るのかわからないけど
なんかかんか回ってきます。
というわけで…
ある日のザビ家の食卓。写真がきたなくてすいません。。
もらったムツで甘めの煮付け。
もらったシメサバをそのまま。
もらったインゲンで胡麻和え。
もらった芋とコーンときゅうりと玉ねぎとトマトでポテサラ。
もらった野菜天ぷらをレンチン。
もらった米をもらった炊飯器で炊き、
もらったお皿にたらふく盛って
もらった淡麗で乾杯。
スーパーはバカ高い離島ですが
島民サンキュー、今日も0円食堂。
Text by じじょうくみこ
Illustrated by カピバラ舎
*「じじょうくみこのオバサマー」は毎週火・木・土更新です。