第81回 金の国 水の国
この一年アニメーション映画では超話題作が多かったです。でも、ツボにはまる作品がなくて上映中に取り上げることが少なかったのです。が、ここにきてやっと!私好みのしあわせで美麗な作品が!ただいま絶賛公開中なのです!早々にご覧になった方もおられますよね?
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「金の国 水の国」は、監督・渡邉こと乃、マッドハウス制作のアニメーション映画です。コミック一冊で完結している原作は、岩本ナオ著。「月刊flowers」にて、2014年12月から2016年6月まで断続的に連載されました。岩本ナオは本作で「このマンガがすごい!2017」・「マンガ大賞2017」を受賞しています。なんて書いていますが、原作を知らなかったのです。漫画雑誌を手に取らなくなって幾星霜。映画を見たあと速攻で原作を探しに行きました。
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はあー。背景がすべて手描きなんですねぇ。ため息ものです。
山肌や砂丘の陰、エキゾチックで密な街並み、レンガの一個一個、パレス内装タイルの一枚一枚、水路の歯車のひとつひとつ、木々の一葉一葉、親衛隊のひとりひとり、手で描いてしまう方なのね。細密な背景にありがちな硬さや重さがない、軽やかな線。「漫勉neo」で見たときは1-2ページだったのでピンと来なかったけれど、一冊通して見るとぬくもりに満ち満ちています。すみません。漫画の紹介になってしまいました。
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さて、スタッフがこだわりぬいたアニメも原作同様にあたたかい。下記公式サイトを訪れてみてください。彩色された「金の国 水の国」、柔らかくて美しいです。癒されます。
サーラとナランバヤルの主人公二人が実に良き人たちで、サーラのばあやでなくてもつい肩入れしたくなります。ネタバレしないようフライヤーからの引用で失礼いたしますが、「2人だけの小さな嘘」から国が動くのです。小さな嘘だけれども、噓をつく動機が大きい!ストーリーはほぼ原作そのまま。終盤に少しエピソード改変がありますが、楽しく盛ってあり、脇役をより魅力的にしています。
映画でも原作でも、橋のところでうるっと来ました。こんなに綺麗でふんわり幸せなお話で泣くとは思いませんでした。
原作とアニメの幸せな組み合わせ、映画「金の国 水の国」公式サイトURLはこちら↓
https://wwws.warnerbros.co.jp/kinnokuni-mizunokuni-movie/
ゆみる
SHOJIさん
は~い、まあまあ早めに鑑賞いたしました~!
本当にいろんな物の色合いがいちいちきれい。
作品に流れる空気にまで色がついている感じって、
アニメだからと言われるとそうなんですけどw
エンドロールがまた良くて、観ていたお客さんの中で
帰り支度をしたり、立ち上がったりした人は一人もいませんでした。
観にいくことが出来て本当に良かった。
さすがSHOJIさんのおすすめです^^
SHOJI Post author
ゆみるさん
きれいでしたよねー!
私はまず、ナランバヤルと一緒に「金の国だー!」って目を見開いて。
次に、室内の装飾をみて(マスクの下で)うっひゃー!って(語彙力)
金の国はトルコなど中東のイスラム圏を、水の国はブータンなど中央アジアを参考にしているとパンフレットにありました。
エンドロール良かったですね!
たっぷり2時間だったけど、楽しかったので「え?もう終わりなの?」と思った後に、あのエンドロールですよ。
私は平日お昼に見ましたが、ゆみるさんのところと同じく、皆さん最後までごらんになっていました。
観客層は広い年齢層の女性で、きっとこの作品を楽しみにしていらっしゃったのだと思いす。
ところで、さすが…て、ゆみるさんはこの記事より先にみていらしたでしょう?(笑)
とにかく、きれいなものは早めにおすすめすべし、です。
ミカス
「金の国 水の国」だいぶ前にコミックで読みました。
とても素敵な作品でした。
そうしたら、テレビで映画化のCMが流れているじゃないですか!
あの世界を大きなスクリーンで体験してみたいです。
見に行けるかなぁ。
SHOJI Post author
ミカスさん
おお、原作既読組でしたか。
漫画ではつかめない建物のスケール感は、スクリーンならでは。
ご都合がつけば、ぜひ映画館で色のついた世界をご堪能ください!