【File No.16】 話を盛るクセがあります。
まるっきりウソというのはないのですが
見栄なのか、つい少し話を大きくしてしまいます。
自覚しているのは数字が多く、友達に
今まで付き合った人の数(2人なのに4~5人かな、 と言いました)
外国に行った回数(一度なのに3回)
と、盛って言ってしまいました。
二度同じことがあったりすると、何度も、と言いがちですし
会社でも、タイヘンな仕事をさせられると
実際より大げさに、自分がいかに苦労したかを
アピールしてしまいます。
誰しもたまにはそういうことがあるのかもしれませんが
自分の今までを振り返ると
意味もないのに、無意識にやってしまっていることも多いです。
こんな習慣、やめるにはどうすればいいでしょうか。
(30代 メリー)
まゆぽ:
どうしてどうして出チチでの相談は
「そうそう、わたしもそうなの」な内容ばかりなんでしょう!?
盛ります、わたしも、ついつい。
こないだの土曜日に実家に行った時、
「電車すっごい混んでた。全然座れなくて、疲れたよ〜」と
母に愚痴りましたが、
ほんとは半分くらいのところで目の前の席が空き、
20分は座って寝ました。
こういうの、ダメですか、やっぱり?
やめた方がいいですか?
って言うか、良心の問題なんでしょうね。
メリーさんがそういうことで「やってしまった」と凹むなら、
やらないですむ方がいいですよね。
そこで、考えたのは「具体的数字は言わない」案です。
付き合った人? う〜ん片手では数えられるよ とか、
外国ねえ、一番好きだったのは台湾かな とか言うってどう?
それで、相手がどう受け取ろうと、想像しようと、
それは相手の勝手じゃん、わたし嘘も言ってないし
盛りもしてないし、と思え……ません?
つまみ:
うひゃひゃ!
まゆぽさんの「具体的数字は言わない」案、賛成の賛成!
そうだよ、もういっそ
外国と言わず、海外と言い
ひそかに自分の中で「外海」に変換して
島に行った数も入れるとか
付き合った数も、デート一回のみもカウントする、とか。
そこまで姑息にするこたぁない?
私もあるっていうか、若いときはよくありました。
そして、私もわりと無意識だったかも。
安く買った服をより安い数字で言ったり
苦労話も盛ることがあった。
一応、過去形で言いましたが
最近は「些細なことをいかに盛らないか」
を意識してるんですよ。
別に、良心に目覚めたわけじゃなく
じゃないと、本当に本当のときも
ウソくさく感じて自分がつまらないから。
これって、「大変な目に遭ったときの自分」
限定かもしれないけど。
ふだんは盛らない私が言うんだから
みんなちゃんと驚けよ、みたいな(ちょっと違う気もするが)。
ってか、今ふっと思ったけど、
しょっちゅう大変な目に遭ってる(病気や事故は除く)
スペシャルエピソード満載の人っているじゃない?
ずっとあれって、運が悪いっていうか
そういう星の下なのか、とかと思ってたけど
盛ってるかもしれないってこと?
まゆぽ:
そうかあ、最近は意識して盛らないようにしてるのね。
「盛る」って基本的にはサービス精神じゃないかと思うのよ。
自分を大きく見せたい気持ちもあるかもしれないけど、
それ以上に、相手に喜んでもらいたい…みたいな?
だから、自分がいよいよというときつまんないと嫌だからという
つまみちゃんはともかく、メリーさんは盛っていいんだよ〜と
わたしは思っています。
スペシャルエピソード満載の人にしてもさ、
本人的には本気で大変なんだと思うよ。
事実とは多少違ってても、
「個人の感想です」って頭の中に断り書き入れて
聞いてればいいんだしさあ。
ただ、ちょっと盛ってしまった話が、
伝言ゲーム状態でどんどん変わって、ねじれて、
尾ひれやしっぽやあれやこれやがくっついて、
ブーメランみたいに自分に戻ってきたら困るねえ。
つまみ:
それで思い出した。
20代のとき勤めていた会社で、朝、階段を一段踏み外して
スネをぶつけたら切れて、思いのほか大量出血したの。
でもスネをぶつけただけで、たいして痛くもないし
そのへんの数人が協力してくれて
救急箱を持ってきてもらったり、階段を拭いたりして
自分の席についたんだけど
面白いから、職場の人には大惨事風に語ったわけだ。
そしたら、その日の昼休みには
エレベータに挟まれ大出血し、病院に運ばれたことになってた。
ぷらぷら廊下を歩いていたら「なんでいるの!?」とか
「もう大丈夫なの!?」と言われ、びっくり。
しまいには、総務に呼び出されて事情聴取をされました。
ヒマな会社だなあと思ったけど
自分の「まわりは血の海になった」って言い方も良くなかったね。
で、結論は、メリーさんも私のような目に遭うと(ケガではなく事情聴取)
盛りぐせもフェイドアウトするかも。
それまでは、まゆぽさんの言うように
サービス精神を発揮して、行けるところまで行くってのも
いいんじゃないかと思います。
by まゆぽ&つまみ
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つまみ
誰にも聞かれてませんが、スネのその後について。
凹みとしていまだに残っています。
血の海になっただけあります、盛ってますけど。
それと、まゆぽさんの「嘘もついてないし、盛りもしてないし」で思い出した、犬を飼っていたときの話。
うちの犬は散歩中にしかトイレをしませんでした。
犬を猫可愛がりしていた義父は、犬のトイレ事情に対しても心配性で、私や夫が散歩に連れて行ったときは、帰ると必ず「トイレしてきたか?」と聞くのでした。
「しなかった」と言うと、その後、こっそり自分がもう一回散歩に連れ出すこともしばしばでした。
ある日、夫が散歩に連れて行って、いつものように聞かれ、夫は「したよ」と言いました。が、義父がいなくなると私に小声で「したのは私ですけどね」と言いました。
「だって、お父さん、また行くからさあ。マロ(犬)だって迷惑だよ。でも、私は嘘は一言もついてませんよ」。
確かに、嘘も言ってないし、盛りもしてない。
爽子
つまみさん。
ケガ、大丈夫?
血の海なんかになってしまって。笑
夫さん、いい仕事しましたね~。
「したのは私ですけどね。」に忍び笑いしました。
お義父さんに可愛がられていたんだなあ。マロ。
わたしも話を盛ってみたいな。
つまみ
爽子さん、スネの傷、傷自体はなんともないのですが、その数年後、突然接触皮膚炎になって、ちょっとした刺激でも、腕や背中がミミズ腫れになる時期が続きました。
で、皮膚科に行ったところ、スネの傷跡を見るや、「このせいかもなあ」と。
へっ!?と言ったっきり、二の句が告げませんでしたが、そういう二次災害みたいなものもあるのですかねえ。
接触皮膚炎は、その後、10年ぐらい続いて、いつのまにか治りました。
義父はマロをとにかく溺愛してましたね。
盛るのもたまにはいいかもよ♥