ああ、欲張り。夢とうつつのあいだ。
土曜日、子ども会の花壇の苗植え。
午後6時の集合とはいえ お日さまがまだ高い。帽子を被って手袋をして、いざ出発というところで玄関の鏡を見てやさぐれた。
帽子の下の顔が去年より一段と暗い。
一畳ほどの小さな花壇の苗植え。ちゃちゃっとすませてちゃちゃっと解散と思いきや、もう一人の役員さんから「正しい苗植え」のレクチャーを受ける。
「これはわたしが前に役員したときに教わったの。この辺りは農家の方が多いから、みなさん苗植えのプロ。いい加減な植え方してると後からお叱りがあるの」。
苗はプラスティックポットからそおっと取り出して、ポットの中で固まっていた土と根っこをほぐしてあげて……。
このやり方はまるきり素人のやり方なのだそうだ。正しくは、ポットより1.2倍ほどの深さの穴を掘り、そこに水をため、その水の中でポット苗の土と根をしゃぶしゃぶさせてしっかりほぐしたのち周囲の土とともに畝の中に収める。
花壇の水道は、水道のみてくれでも井戸からのくみ上げのため、如雨露に水を貯めるのもじれるほど時間がかかる。「公民館」の如雨露は、すでにもとの色をすっかり失い、縁という縁もボロボロと劣化した実にいたいたしいシロモノである。
地区から配られた花の苗は80ポット。それを大人二人子供三人でひとつひとつ植えていった。サルビア、マリーゴールド、ほたる草……あんどそーおん。
自転車にまたがった長靴姿のご婦人に声をかけられる。「わら、いる?」
なんでも保水とカラスなんかのイタズラよけのために畝にわらを敷いた方がいいらしい。子どもたちとわらをいただきに行き、できたばかりの花壇にそれを敷く。
これだけの作業ですっかりやられた。腰が……伸びません。
「おかーさんは今日はバタンキューだよ」。帰宅した息子が憎まれ口を言う。寝ますよ。寝ますよ。そりゃもう寝ますってば。
夜も暑くなってきたので、夏用の半袖の寝間着を着る。なにかがおかしい。。。
おかーさんはせめて寝るときくらい「夢」を見させてもらうことにしている。寝間着はずっとケイト・グリーナウェイ風。どなたに見せるでなし、せめて寝るときは「少女」にもどるのだ。
ところが。この寝間着のちょうちん袖が去年よりきつい。きつい?「きつい」という言葉は使いたくはない。去年より、ちょっと、せ・ま・い。
やんなっちゃうなー。帽子の下の暗い顔を確認した夜にコレか。
ま、お洗濯したばかりだしね。生地の目が今は一番つまってるんでしょ。寝ちゃえば平気。寝ちゃえば平気。
せめて寝るときぐらい「夢」が見たい。
サルビアの赤いさやを被ってわらのお布団で遊んでるところを巨大カラスにつっつかれたり、ちょろちょろちょろちょろしか溜まらない微弱ポンプで井戸水をプールに貯めろと言われたり、イチ、ジュウ、ヒャク、……イッセンチョーエン!!の請求書を鼻先に突きつけられたり、吹雪のスキー場で急斜面を直滑降したり、「はい、あなたは今から重力解除」と言われた瞬間、地球からすべり落ちたり……。
この手の体力と気力を消耗する「夢」は御免蒙りたい。
せめて寝るときくらい。。。
だったらどんなシチュエーションが最も「夢」らしい「夢か」。。。
理想の「夢」ってどんなのか。。。
―――考えているといつも眠れなくて困る。
中島
子ども会のお務めお疲れさまです。
めんどくさかったけどなぜだか懐かしいPTA活動を思い出します。
そしてぐふっと込み上げる笑いをありがとー
okosama
ケイト・グリーナウェイ風…もしかして、ナイトキャップもかぶっていらっしゃる?
爽子
お疲れ様でした。
お花は好きでよく植えましたが、ちゃぷちゃぷは、しりませんでした。
子供会、とってもとっても懐かしいです。
わたしも、子供会やりました。
夏祭りをして、大和郡山から、金魚とポイを宅配してもらって、金魚すくいしました。
すごくたのしかったし、子供たちにバカ受けしました。
暑かったけど、懐かしい思い出です。
さて、わたしも、乙女チックなパジャマを愛用しておりますが、近年、サイズの問題と、もし地震が来たとき、このままでは逃げにくいかな…と迷いが出てきております。
パフスリーブのゴムをちょん切る暴挙に出た服、去年の夏三枚。
腕(前足)は毎年成長しております。
最後のオフィーリアの絵、美しいです。会期中に東京に行ってたんですが、大雪のために、フットワークがイマイチで、断念した絵だと思うと。残念だ〜。
もう一度見ておこう…。
サヴァラン Post author
中島さま、
井戸水ポンプがですね
めんどくしゃかったです。。。
でも
上には書きませんでしたが
もう一人の役員さんが水路に脱輪しちゃって
わたしたちだけでオロオロしてたら
営業さん風のイケメンさんが現れて
役員さんのご主人と二人でエイっと車を上げてくれたんです~。
はー、かっこよかった~♡
あっ!!そういうこと考えて眠ればいいんだ!
サヴァラン Post author
okosamaさま
いやもう
いつもいつも鋭すぎです=
はい。
中学の頃はナイトキャップ被ってました。
今は
被って寝るとおかしなクセが髪に付くので被りません。
でも
未だに捨てられないキャップが二つ
たんすの引き出しに眠っています。
サヴァラン Post author
爽子さま
爽子さまとお花はイメージぴったりです~。
苗ちゃぷ
ちょっと不安になるくらいちゃぷちゃぷでした。
金魚すくいのポイ
役員してはじめて「ポイ」という名前を知りました。
今は「子ども会グッズ」のサイトなんかもありますね~。
乙女寝間着
ほんと「いざという時」がモンダイです。
周囲はみなさん「お昼のわたし」しかご存じないワケで。。。
前足問題
わたしもブラウスの袖のボタンを外しました。
後ろから見るとソコがぱっくりしてしまいますが
後ろなんか自分で見えんも~ん♪
ミレイのオフィーリア
六本木にきてたんですよね。行きたかったな~。
わたし実は学生時代に見に行きました。
ロンドンのテート美術館。
そのときローマのウフィッツイ美術館で「ヴィーナスの誕生」も見ました。
「いい夢」の導入として
オフィーリアとヴィーナスの脳内モノマネをいたします。
おっ。ルノワールの裸婦なんかもはまれちゃうかも~♪