親に会いたい子供。子供が会いにこない親。
マメオ君のご両親は共に90歳。二人とも要介護1。お義父さんは数年前に膀胱ガンが発覚してからは時々入院しているが基本的には在宅で週3回のデイサービスを利用している。お義母さんは数年前から認知気味。お義父さんも具合が悪くなってきて老々介護は無理なのでここ何年かはショートステイをロングで利用している。コロナ渦で面会もなかなかできなかったのでわたしは2年くらい会っていない。マメオ君も1年くらい会っていないと思う。お義母さんの介護認定をうけた頃にお義父さんも病気になりその少しあとにマメオ君が倒れた。この時からみんなで会うことはほとんどなくなった。マメオ君はなにかにつけて一族、一族と言っていた。倒れる前まではお正月は必ず実家に集まり。そこには有無も言わせず子供たちも参加させていた。「長男は俺だ」と仕切っていたが今では実家のことは全て義妹がやっている(時々登場しますが)。現在のようなバラバラなお正月など想像もしていなかったのだろう。
マメオ君の実家は玄関までに3段ほどの階段がある。手すりがなくマメオ君が上ることは厳しい。がどうしてもお義父さんに会いたいと訴えるので先日の休日に散歩ながら行ってみた。年末に手術のために入院したと聞いていたので体調を心配していたが思っていたより元気そうで安心した。お義父さんが玄関先まで杖で歩いてきてマメオ君は階段の下から手を振る。わずか数分ではあったがマメオ君は嬉しそうだった。お義父さんは帰り間際、「俺ももう少し頑張るからお前もがんばれよ。今度一緒に(酒を)飲みたいね」と言ってくれた。マメオ君には一番のエールだろう。お義母さんにも会いたいようだが利用している施設でインフルエンザかコロナが流行っており面会が厳しくなったと言っていた。マメオ君は甘えん坊の長男。お義父さんとはぶつかった時期もあったようだがとにかくご両親のことが好きなことはわかるし、とても会いたがる。マメオ君が倒れていなければ同居していたかもしれない。マメオ君のご両親はわたしも大好きだが同居していれば3人の要介護者・・・もっと大変だったかもしれない。いや、絶対に大変だ・・・気の強い義妹だが任せているのである意味ラッキーだったかも・・・とわたしの母に言われた。親としては子供が大きな苦労を背負うのは辛いですからね。
そんなマメオ君だが3人の子供たちは全く会いにこない。いや連絡すらない。一族崩壊?ではないがここまで何もないのもどうなのだろう。そんなわたしも子供たちとしばらく会っていないけれど・・・お互いに特に喧嘩したわけでもない(と思っているけど)再婚当初は連絡もあったので再婚したことが大きな要因とも思えない。子供たちにも色々な問題があると思う。それを親に言いたくないのだったらそれは別にいいとは思う。昔と違って各々がスマホを持ち連絡しようと思えば連絡できる場合が多い。この先もずっと何もなければこのままなのかな?と寂しいような虚しいような気持ちにもなるがだからといって無理やりにでも会おうという気持ちにもならない。無理やりあっても結局は説教じみたことしか言えない気がするし、子供たちがここまで会わないことにも何らかの事情や意味があるのだろうからそこをほじくり返してもお互いに傷つきそうなので怖い気持ちもあるからだ。時が解決するとも思えないが今はそっとしておこうかな?と思っている。
1月も中旬過ぎました。今日明日は関東でも雪予報でていますが職場ではもう梅も咲いていました。スマホのアルバムで6年前にマメオ君のご両親と言った伊豆の河津桜の写真が出てきました。4人で行ったのはこれが最初(で最後かな・・・)
お天気良くて最高だったことを今でも覚えています。一度だけかもしれないけれど4人で行けてよかった。