アダルトグッズの仕事もしてる北原さんが、一番相談されることは、 男の人を紹介してほしいだそうです。
1回めからご覧になる方はこちらからどうぞ。
【カリーナ → あきら 2014.8.20】
通常の衰えを期待したのに。
シャーロット・ランプリング、お前もか。
あきらさま
こんにちは!カリーナです。
ずいぶんと時間が経ってしまいました。先日はブログへもコメントいただき、
本当にありがとうございます。
時間があいたのは、「今日のこていれ」の再掲をしようと思い、
もう作業は進めてもらっているのに、
自分がダラダラして放置していたり・・・
つまりは、いろんなことにモチベーションがダダ下がりだったのです(-.-)
夏のせいか。
そんなこんなで、あきらさんに気軽にお声掛けして大丈夫か>自分
になっていました。
が!!!そんなネガティブ志向でなくて
この「ごっちゃな頭」をまんま相談してみればいいじゃん、と
思い立ちました。
オゾン監督の作品、3つ、見ました!
「まぼろし」と「スイミングプール」と「8人の女たち」。
どれもおもしろかったです。
「8人の女たち」のキャスト、豪華すぎる!色彩が美しすぎる!
わたし、不倫といえば、映画「隣の女」を必ず思いだすんですが、
そのファニー・アルダンが出ていて感動しました。
カトリーヌ・ドヌーブもファニー・アルダンも一筋縄でいかない色気と存在感だなあ。
「まぼろし」では、シャーロット・ランプリングの裸体をガン見してしまいました。
シャーロット・ランプリングといえば、「デブラ・ウィンガーを探して」で
理想的に老いている女優さんとして登場していた記憶があり、
ネットで見てみたら、ちょうど、この「まぼろし」のころだったんですね!そっかー。
そりゃ、女優さんから見たらうらやましいよなあ。
で、わたしは、シャーロット・ランプリングの裸体に「通常の衰え」を期待したんですけど、
やはり、ちゃんと鍛えておられました(笑)。ちっ。
シャーロット、お前もか。
まぼろしは、あきらさんは30代でご覧になったんですよね。
私は、今の年代で見たので
感じ方が違うかもしれませんねー。
前回のメールでも引用しましたが、あきらさんの
生き物としての自然の、きもちいいセックスでこころもからだも満たされたというこだわりなのか、
あるいはこれまでに満たされておくべきだったという残念なのかわかりませんが、
オゾン監督が捉えてみようとした何かは、引き寄せてみれば、
更年期のワタシが捉えたく思っている何かと通じていると感じたのでした。
この文章の「実感」に
もっともっとこの手で触れたいと願っているんだなと思います。
「語りたいことはここなんだ」ということが
明確に打ち出されていれば、
読んでくださる方々も、
わたし同様、自分に「言葉を与えられた」と思うのではないかと。
この1点を語るために
映画がふさわしいならば映画を使ってほしいなと。
たとえば、ブログよりもっと露骨でもいいし、
もっと扇情的でもいいし、
もっと理論的でもいいし、
それは何でもいいのです。
あきらさんの言葉には、わたしのように勢いで上すべりせず、
「自分のリアルに踏みとどまって考えている」風情があって好きです。
なんか進展がないようですが
じぶんの確認のためにここまでで送ります!
ほんと、遅くなってすみません。また時間のあるときにお返事ください。
【あきら → カリーナ 2014.8.25】
欲望が枯れていく
という景色を見ている自分、
どーやら男は女とは違う感覚らしい、
そんなことでしょうか。
少しもシャッキリしないメールを連発して、申し訳ありません。
考えてもなにかこうということもなくて、思うことをだらだら無秩序に書いておりますものを
またも送信イタシマス。たちまち返事と思っていただかなくても大丈夫ですので、
気持ちのおもむくままになさって下さいませ。
まったくもってキレがない女で本当に申し訳ないことです。
連載のおはなしは保留にしておいてくださってかまわないです。
寝かせておいて、そのまま忘れいただくのもまたよしと思っております。本心です。
それはそれとして、雑記帳のように何かをもやもや考えて書きなぐるのもそれなりにたのしく。
またそんなぐちゃぐちゃをカリーナさんに聞いていただける状況に甘えてしまい、
送信してしまいますことおゆるし下さいまし。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カリーナさんが書いて下さっている「語りたいことはここなんだ」の中身は何なのか?
結局それがつかめていないので、これといったことも申し上げられないんだなと思います。
ただカリーナさんとおしゃべりするとして考えれば、言えることは
これまでに満足できるSEXをしなかったという残念がある、
まだそれなりのかたちでSEXもしたい、きもちを満たされたい、
欲望が枯れていくという景色を見ている自分、
どーやら男は女とは違う感覚らしい、そんなことでしょうか。
お忙しいなか、3本もDVDをご覧になって下さった由、
ワタシのためではないとはいえ、
お時間をつかわせてしまったことです。
映画がうんぬんというのでなくて性についてというなら、
前に仰ってくださっていたような往復書簡的なこともありかと思います。
ワタシで期待にこたえられるかどーかは疑問ながら、
直接 エロについて 手づかみすることになろうかと。
欲望について理論ずくで語るということはないのかもしれません。
数値にできるものでもないし。
理論を言うと、社会的なジェンダーについてや、家族論になってゆくのかなぁ。
ホルモンのことや生物学のような?
源氏物語に年をとった女官が光源氏と関係するというのがあって、
よくは知らないのですが、
いったいいくつなんだろ?と思った記憶があります。
60くらいだったのかな。理論ではないですね(笑)。
結局、生の自分を抜きには欲望についてはなしをすることはできないような気もします
今売っている雑誌のクロワッサン(2014年8月25日号)で、
内田春菊さんと北原みのりさんがSEXについて対談しています。
題は「女も男もしあわせになるSEXなんてあるの?」で、
雑誌全体は「読む」処方箋という特集です。
アダルトグッズの仕事もしていらっしゃる北原さんが
お客さんにいちばん相談されることは、
男の人を紹介してほしいだそうです。
露骨や扇情的はどういうことをさすのか適切に想像できないのですが、
過剰なことを言えば、セカンドバージンの時にも出血するとか、膣トレーニングとはなんぞや
とか、女性向けエロ動画とか、マッサージやスキンシップとか。そういうことも?
映画のことといえば、じぶんたちの年齢に限定しにくく、エロが映画のなかでどう扱われ、
どんなふうにわが身にせまってくるか?
ということにさわりながら作品を紹介するというくらいの感じでしょうか。
恋愛とセックスがどんなふうに描かれているか。
「SEXしたい」と誰かが人前で言えば、
読んだ方が解放されるというならそれもそれですが、
どーなのでしょう?
ワタシ自身は文章の上では平気で言えるように思いますが、
みんなはそれについて口にしないのでしょうね。
そして、ワタシにせよ、現実は閉ざされています。暗いなぁ。
50も過ぎて、うっすらとエロのことを言ってるやつが片隅にいるぞ
ということに意義があるとか、そういうことがありましょうや?
さっき東芝日曜劇場の録画を観ていたら、
山田太一の脚本で、見合いした渡辺謙と余貴美子さんが
ベットをともにしていました。(「親父の背中 第7話 「よろしくな、息子」)
その前に謙さんにだきついた余さんが、男の人は久しぶりと言っていました。
SEXと言わなくても、そういうことも含みますね。
nao
人の性行動はホントに不思議で
生殖に適した時に欲情するという訳でもない上に
こころもからだも満足出来るセックスを求めるなんて並大抵ではない気がします。
ところで、少し前に話題になった「お父さんがキモい理由を説明するね」を読んで
私は夫に対してこんな風に感じていることに気がつきましたw
どおりで夫に欲情しなくなった訳だわ(笑)
かお
はじめまして、第一回から興味深く拝見しております。
まだ往復書簡のとっかかりで、お二人とも探りあい的な雰囲気だとお見受けしますが、それさえもおもしろく読んでおります。
私は40代半ばの既婚者なのですが、実際セックスに関しては5~6 年、いやもっと遠ざかっておりましょうか、いわゆる「ご無沙汰」というやつです。
それと夫婦仲には関係はなく、むしろ仲は良い方なのですがなにやらモヤモヤしているのも事実です。
で、そのモヤモヤが単なる性欲かというとそうではなく、考えてみるに私は男性とのセックスに、いわゆる「達した」ことがないと思うんですよね。
ここらへんも友人などと議論したこともないのであやふやなのですが。
じゃあなぜ、性的快感を極めたわけでもないのにそれを求めてモヤモヤするのか。男の人がご無沙汰でモヤモヤムラムラするのとはまた別なのではないか。
考えた末、私が欲しいのは「求められる」ということではないのかと思いいたりました。
アダルトグッズ作成の北原さんが相談されると言う「男の人を紹介してほしい」というのも同じことじゃないのかなぁとぼんやりと思った次第です。
まとまりなく長くなってすみません、また次回楽しみにしています。
Yurie
エロ(エロス)とは何か、という点で、村西とおる(AV)監督がインタビューで語っておられたことが面白かったです。
↓
http://withnews.jp/article/f0141001001qq000000000000000W0110401qq000010889A#
エロスとは、性行為の挿入そのものや、性器という物をさすのではなく、頭の中のストーリー、ファンタジーのことだという考え方、実にそうだと思いました。行為そのものではなくて、シチュエーションに萌えるということですね。
また日本には女性向きAVがあるというのも吃驚しました。この記事では、女性目線のエロについて書かれていて、面白かったです。
↓
http://withnews.jp/article/f0140824002qq000000000000000W00e0701qq000010565A?ref=kijitop#
私は海外に住んでいますが、女性向けのAVとか、エッチなマンガとか、ホストクラブなど、まず海外にはないです~この脳内ファンタジーのエロスを楽しむのは、日本人独特の文化かもしれませんね。
ちなみにこちらの50代の女性は、性的にバリバリに現役。この年代で、2度目3度目の結婚をされる方も多いです。60代70代で現役の方も普通にいらっしゃるようですよ。
年齢に関係なくいつも恋している、恋愛体質の国民なんですね(笑) というか、セックスレスになったら離婚は当たり前のシビアな国でもあります。
私は更年期以降のセックスは、挿入による性行為そのものよりも、キスやハグを含むスキンシップがある相手がいるか、その人(またはシチュエーション)にときめいたりしているか、という前提が大切かと思います。
セックスしたいというよりは、それにつながるドキドキやときめき、スリルをまだまだ体験したいという気持ちが、年を取ると逆にものすごく強くなるのではないでしょうか。それと、実際に行為はしたくないけど(笑)、性的に求められ、異性から見てまだ女であると実感したい、という気持ち。
生物として『生殖』の役目を終えホルモン自体が減少するので、行為そのものに対する体の衝動は、大きく減速します。
だけど、脳内ではまだ二十歳のころと変わらない気分ですもんね~
性に対する憧れやファンタジー(特に若いころに実体験しそびれたこと)は、消えてなくならないどころか、肉体の老いに反比例して、逆にもやもやと大きくなっていく気がします。
ところで冒頭の村西監督は66歳だそうです。そのお年でエロスを映像にする情熱、健在どころかまだまだやる気満々で、ほんと尊敬です。
でも、その年齢だからころ、脳内ファンタジー(エロス)を映像にかえる仕事に、ますます磨きがかかるというものかもしれません。今後どんな作品を撮られるのか、見てみたいですね。
あきら Post author
>naoさん
こんばんは。そうですよね。満足した経験があるとか、
トータルで豊かな経験をしてきたという人はどれほどのパーセントなのでしょう。
ご本のこと教えて下さって、ありがとうございます。
おもしろそうなので古本ポチしまして、今日届きました。
お陰で、お相伴させていただきますね。
あきら Post author
>かおさん
こんばんは。ひとまずはご夫婦仲よし、何よりですね。
とあるデーターによれば、SEXすることとしあわせなきもちで暮らすことに因果関係がないそうですから、
別段食欲旺盛でないといかんということもないんですよねー。
下のコメントのYurieさんが書いて下さっているような、ファンタジーとしての「求められる」なの
かもしれません。どうでしょう? 極めた気がしないから、経験してみたいというきもちになるかどうかも
それぞれなのでしょうね。ご一緒に考えてみてくださるとうれしいです。
あきら Post author
>Yurieさん
こんばんは。おもしろい記事を教えて下さって、ありがとうございました。
まさしくまさしく、快感は能で感じるものなのだと再認識しました。
海外事情についてもありがとうございます。その文化的ベースには
キリスト教があるの?とか薄らと思っているのですが、
ぜひまた、ご教示下さいませね。
現役であるつづけることはたのしそうでもあり、ストレスフルかもな(笑)。
不満だけども、平穏ではある・・・。
花から花への独身より既婚男性の方が長生きだそうですし。
海外には女性向けは無いんですか。なるほど。
ワタシ、いくらか視聴しているのですが、記事に出ているところのものは、
女性目線なので、必ず避妊具をつけるシーンが入っております。
そちら方面、日本ではこれからますますグレードが高くなっていく予感ありありです。
更年期以降のファンタジー願望、欲望の事情など、深く頷きました。
ぜひまたお付き合い下さい。