Posted on by ちまたま
信頼に応える
うちにやってきて最初の数日は
薄明るくなる明け方に
ケージのなかで大騒ぎでした。
水飲みをかちゃかちゃやったり
ケージの金属をがじがじ噛んだり
「ここにいるんですけど」
「朝ご飯 よもやお忘れでは?」
という感じでした。
しかし、きまった時刻に規則正しく餌を出していましたら
静かに待っているようになりました。
規則正しくする努力は数日で報われたのです。
「よし この点は信用した」となったのです。
うさぎはとても時刻や習慣に忠実で
部屋で遊んでいても(へやんぽ といいますよ)
下僕が外に働きに行く時刻頃になると
ケージに戻るのです。
自分から戻っていることもありますし
出かける時間なのよーと声をかけると
やってきて ぴょん と戻ることもあります。
「戻りたくない」とケージの前で止まっても
いやだよね でもお出かけなのよー と重ねて言えば
やっぱり ぴょん と戻るのです。
ああ、えらい。いじらしい。
夜も、ケージに戻る時刻は大体決まっています。
休みの日などは「延長」もありますが
一回はいつも通り戻るのです。
下僕も気が緩んで休みの朝など
寝過ごしてしまうこともあります。
目覚ましだけが何回も鳴る。
きっとそのたび今度こそ起きてくるだろうと
思っているのでしょうが
基本、ちゃんと静かに待っていてくれるのです。
その信頼に応えるために
人間の方もあまり習慣を崩さないように
気をつけて過ごすようになりました。
それもそうすることが当然だからという風に。
(習慣になれば人間もまごつかなくて済みますしね)
用語解説
うさぎの散歩のことを うさんぽ といいます。
そこから派生して
部屋での散歩を へやんぽ
ベランダでの散歩を べらんぽ というのです。