下僕はお出かけ
このところ一週間おきに夜遅く帰る行事がありました。
同窓会、山の温泉に弾丸日帰り、音楽鑑賞など普段とスケジュールが違い、そんなときに限って家族も遅かったりします。
以前は毎日朝から夜まで家を空けていたのですから、うさちゃんにとって初めてのことではありません。
でも最近は下僕が家に居る時間が増えていて、人がいることに慣れているに違いない。というか下僕のほうがうさちゃんのそばに居ることに慣れました。
夕方から出かける場合、水を替え、ドライフードや牧草を出してやるまではほぼいつも通り。うさちゃんはすっかり「さあ、これからへやんぽね」というモードになっているのに、ケージの掛けがねをかちりとかける下僕。
「ごめんね、夜だけど、これから出かけてくる。9時くらいまでには帰るからね」と説明はするのですが、うさちゃんは説明がわかったらがっかり、わからなくても不安とがっかりですよね。
少し時間がある場合は短いへやんぽをさせます。出かける時間が来て「おうちに戻って」というと「えっ?」というように頭をぶんぶんと振ります。(オウチニモドルとオウチニゴハンはわかっている)
朝ケージに戻る時間の反応よりも激しく振って、長いお耳がぶつかりあってパシパシッと音を立てるほどです。
それでも下僕が出かける支度をしているのもわかっており、最終的には言うことを聞き、ケージにぴょんと戻るのです。
掛けがねカチリでも、出せ出せと騒がずにじっとしています。
ああ、うさちゃんはなんて良い子なんだろう。
うさぎ部屋の灯りはともしておいて、出かける挨拶をして部屋の戸をゆっくり閉めます。
帰ってくるとうさちゃんはケージのなかでバッチリこっちを向いていたり、背中を見せていたりします。若い頃はケージの中をぐるぐるしていましたが、最近はおとなしめ。
下僕はお詫びのしるしにケージの扉を開ける前にオヤツを準備しますが、これに手間取ると扉に付けてある鈴を鼻でつついてせかします。
先に扉を開けてやればよい?でもケージから飛び出してみたらそこにオヤツがあった!というほうがうさちゃんは喜ぶかなと思うのです。
うさちゃんは一直線にオヤツに向かうこともあるし、下僕の膝を鼻でチョンとつついて挨拶してくれることもあります。
これはうれしい。認めて欲しい人に認められたかんじ。
さて、勤労感謝の日のオバフォー祭りは昼間東京で開催でしたからうさちゃんをひどく待たせることはありませんでした。でもお土産にいただいた素敵なドライ林檎の自然派ウサオヤツがあります!赤林檎と青林檎の軽いチップスをお皿に出してやりました。
一口食べるなり、うさちゃんはホォーッと目を見開いていましたよ。