第178回 ひとめぼれ考
つまみ:
お米売り場で「ひとめぼれ」という表記を見て
あらためて考えると、なかなかなネーミングだと思ったわけよ。
高いブランドだから買わなかったけど。
まゆぽさん、ひとめぼれってしたことある?
わたしたち、絶対、モノに逃げると思うんだけど
あ、別に「それでも全然大丈夫なんですよ」(byクイズ脳ベルSHOW岡田圭右)なんだけど
できれば人で、あわよくば電流が走った系でいきたい。
私は、電流は走らなかったけど
中一の秋の体育祭で、走り高跳びにエントリーした三年生の男子を見て
「世の中にはこんなにかっこよく走って跳ぶ人がいるんだ 」と思った。
もちろんそれだけで、半年後には卒業というお別れ。
失恋ですらない。
でもそのとき、一度かっこいいと思うと、他の、走ったり跳んだりしてないときも
たとえば、自転車置き場で自転車を出す姿も
かっこいいものなのだ、と気づきました。
われながら初々しいなあ。
まゆぽ:
「できれば人で」と釘を刺されたひとめぼれ、
けっこう考えて、いろいろ思い出して、甘酸っぱい気持ちになれました。
中1で3年生男子に憧れるって定番だよね。
今もそうなのかなあ。
つまみちゃんの人は『おしゃべり階段』の中山手線くんイメージだね。
わたしもいたなあ、3年生に「かっこいいなあ」と思う人。
でも、同じはつまらないから、別路線で行くよ。
リバー・フェニックス。
それも、『スタンドバイミー』のクリスをやってる
リバー・フェニックス。
↑ これ、今でも私のスイートスポットど真ん中。
タバコなんて吸ってるけど、このあと
「先生に誤解された」とか言って泣き出しちゃう12歳。
ガキんちょなのに、なんだろうね、この胸キュン感は。
やっぱり、理由とかないのがひとめぼれなのかなあ。
つまみ:
おおっ!リバーっていいとこ、突いてくる。
『スタンドバイミー』のリバー・フェニックスはいいし
このショット、確かにいいね。
粋がって抗って、でもまだ未熟で
なのにちゃんと人(特に女性)を射抜いてる感じ。
中山手線!
彼こそひとめぼれ&永遠のあこがれです。
公共図書館の広報誌を作っていた頃
私のペンネーム(?)が内山手線だったことをまゆぽさんは知っている…はず。
走り高跳びの上級生にときめいたのは「おしゃべり階段」が出る前だから
逆だったら重ね合わせたのだろうか。
そういえば、バレーボール男子が人気だった遥か昔、1970年代、
森田選手を初めてテレビで見たとき
かっこいい~って思ったっけ。
下の名前も顔も、当時でさえよくわかってなかったんだけど
雰囲気とか動きがとにかく光り輝いて見えた。
ひとめぼれって光で目が眩むってことなのかな。
まゆぽ:
知ってるよ、ペンネーム内山手線。
線の弟は中山手円くんだったとか、
貼り付け画像の線の後ろは神田くんだか四谷くんだか中野くんだよね
(覚えてないじゃん)。
そして、最近のわたしのヘアスタイルは国分寺さん風。
『おしゃべり階段』知らない人には訳わからない話ですまねえ。
森田選手もそうだけどさ、ひとめぼれって若い時だけ?
わたしたち最近はひとめぼれしてないの?
ひとめぼれって聞いてもお米しか思い浮かばないの?
つまみちゃんがたくさん知ってるお笑い芸人界に
ひとめぼれしてきゅんきゅんさせてくれる人はいないの?
わたしはさあ、サッカー選手とか韓流スターとかでたまにあるよ、
「すてき〜」って目がハートになること。
ところがさ、60代の記憶力だから、名前も覚えていられないし
好きだったことをすぐ忘れちゃったりするわけよ。
理由なく好きになろうが、光で目が眩もうが、
ひとめぼれを持続する力が確実に枯渇してきてる気がするの。
ひとめぼれを物忘れが凌駕する、この状況ってどうしたらいいの!?
せっかく明るくキラキラ方向のテーマだったのに、
着地点はそこかよ、になってしまったので
なんとか光の差す方に戻してくれ!
つまみ:
そうなの!
ひとめぼれしても覚えていられないんだ、もう。
「降りて」るのかなあ、そういうことに。
なにも、惚れた腫れた(←好きな言い回し)に限らず
アイドルとか音楽とか映画の情報を貪欲に追いかけてる人って
同世代とかでもキラキラ方面全般に敏感そう。
ま、新規開拓はおっくうだから
『おしゃべり階段』でも読み返すか。
だからダメだって?
ちなみに、現在の私も国分寺さんっぽいです。
結論
中年以降の国分寺さん風の髪型はひとめぼれ力枯渇のサイン。
まゆぽ:
ひゃああ、その結論かい!?
国分寺さんヘアやめるわあ。
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