11月22日はカレー記念日

カレー記念日

落ちてゆく 枯葉のごとし 抜け毛かな

11月22日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
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ゾロメ女の逆襲

第44回 《突発的小学校図書室日記》 好きな作家をひとり選べと言われたら・・の巻

2ヶ月ちょっと前から、小学校の図書室でパートをしています。

専門学校司書歴、公共図書館司書歴、はけっこう長いのですが、小学校の図書室で働くのは初めてです。

50代のニューカマー!?

 

ヒトクチに図書館、図書室といっても、違うものですね。

私にとって小学校の図書室は全く新しい、未知の世界です。

子どもがいませんから、本格的に小学校に潜入するのも、実に40年ぶり以上になります。

 

そんなブランクがあっても、職員室に対する苦手意識は健在だったり、子ども達が先生に叱られていると一緒にシュンとしたりします。

新鮮さと既視感と緊張感がごちゃまぜになっていて、頭の中を、暗中模索、右往左往、周章狼狽、試行錯誤、疲労困憊などという四字熟語が飛び交う日々です。

とにかく、出勤の日の帰り道は、ボロ雑巾か、闘いに敗れたノラ猫ようにくたくたです。

・・大丈夫か自分、と心配になるほど。

でも、子ども達は、大胆不敵、天衣無縫、時に傍若無人、神出鬼没だったりしてなかなか面白いです。

DSC01579

 毎週木曜日の6時間目は、1年生の同じ1クラスが図書室を使うのですが、そのクラスのひとりの男の子が、お昼休みになると必ず図書室にやって来ます。

そして「6時間目に来るから楽しみにしててね」とだけ言ってとっとと立ち去って行きます。

毎週欠かさずに来るのです。

すごくかわいいけど、ちょっと不思議な言動です。

DSC01585

  かと思えば、この前、昼休みにトイレに行こうと廊下を歩いていたら、通りすがりの、やはり1年生の男子が目の前に立ちはだかって「通さない!」と言いました。

顔を見ると、特に面識はない(?)男の子。

「なんで~?通してよお」と言ったら、私のエプロンを指差し、「エプロンになんか付いてるからダメ!」。

確かに汚れていたけど。

「トイレに行きたい。ああ、行きたい!」となけなしの演技力(?)で訴えると、ニヤニヤしながら通してくれました。

これも、かなり不可解でした。

Rainbow

 クールな高学年女子には、出勤初日に「ここの図書室、面白い本が少ない!」とお叱りを受けました。

そう言われてもなあ。これから頑張るけど。

 

 そして、つい先日、カウンター当番で来た5年生の図書委員の男子に突然、「好きな作家は誰ですか。ひとり選べって言われたら、誰?」と聞かれました。

えー!?ひとりぃ!?

「ひとりだけ?何人かじゃダメ?」

「ダメ!」

「厳しいなあ。誰だろう。でも、急にどうして?」

「図書室の先生(←児童はほぼこう呼ぶ)はどういうの、読むのかと思って。僕は○≒▲∮♂だよ」

「えっ?誰?」

「知らないの~?」

「うん。知らない。ごめんなさい」

『グレッグのダメ日記』も好きだよ。作者名は知らないけど」

 

なんだ、自分も複数の名前出してるじゃん!・・とは思ったものの、それは言いません。

その代わり「『グレッグのダメ日記』はここにもあるね。人気だね。読んだことはないなあ。どんな内容なの」と話をふってみると、説明としてはきわめて抽象的にランダムに(笑)いろいろ話してくれました。

興に乗って、途中から私に質問したことは忘れたみたい。

いや、もうどうでもいいと思ったのかもしれません。

そしてタイムアウト。

Chalkboard with Math Problem

 今度、また誰かに同じ質問をされたときのために、好きな作家をひとり決めておかねば。

 

 

新刊が出るのを待っている時間の長さでいえば、ダントツで飯嶋和一(いいじま かずいち)なのだけど。

なぜなら・・寡作だから。

デビューして25年で5冊。

直木賞の候補に上ることも辞退したという骨太の作家です。

4年、5年というスパンで重量感のある小説が刊行され、そのたびに一部地域では話題騒然になるものの、一般的な知名度はさほど高くはない・・ようです。

私は3作目の『神無き月十番目の夜』にKOされ、以来、ファンです。

どの小説も凄いですが、『神無き月・・』は、血のにおいがしてきそうなド迫力小説です。

 

現時点での最新刊『出星前夜』から既に6年、雑誌の連載はしているようですが(そのあたりの情報には疎い)今まででいちばん長い刊行頻度になっているのが気になります。

 

ところで

飯嶋さんのデビュー作は1989年に河出書房から出た『汝ふたたび故郷に帰れず』なのですが、この小説は2000年に小学館からリバイバル版として再発売されました。

実は、そのときの販促媒体(ポスターや雑誌広告)に私が当時、書評誌に書いた文章が使われたのでした。(自慢かっ!?自慢ですね、スミマセン)

 

ボクシング小説で、ブルーのグローブが印象的な広告でした。

この広告が載った『ビッグコミックオリジナル 2000.11.20号』があるので、そのページをパチリ!

DSC00206

ああ、なつかしい。

 

・・というようなことを、5年生の図書委員に言ったり見せたりしてみようか。

いやらしいかな。いやらしいな。

それ以前に、途中でタイムアウトですね、間違いなく。

 

 by月亭つまみ

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コメント、ありがとー!

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    masakobe

    うおっ!所謂、図書館司書ってやつですね。あ、憧れますぅ〜(*^^*)
    ボロ雑巾のようになっても、無邪気であどけない子供達の良き図書館の先生になってあげて下さい。子供って、かわいいっすよー。

    実は、つまみさんの紹介本をよく参考にさせて頂いて本を買って読んだりしています^^
    おかげで新たな作家さんに出会わせて貰ってますv
    さて、私だったら、好きな作家は何と答えるだろうな。。

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    つまみ Post author

    masakobeさん、コメントありがとうございます。

    正直、最初の1ヶ月は「思っていたより百倍キツい!ムリかも」と弱音を吐きまくっていました。
    少~しずつ慣れては来ましたが、複数の高齢者と暮らしていることもあって、どの時点でも「明日はどうなるかわからない」なのだろうと思います。

    わー(*’▽’*)♪
    参考にしていただけて光栄です!!
    偏見や主観まみれだという自覚があるのですが、今後もその路線で行かせていただきますので(その路線しか行けないわけですが)、よろしくお願いします!

    好きな作家って、自分の精神状態でもけっこう変動しますよね。
    変動相場制な部分と、固定相場制が共存しているっていうか。
    私にとって飯嶋さんは後者ですが、両方あるのがいいなあと思います。

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    しまうま

    小学生(特に男子)って、見てるだけでも面白いですよね~。

    うちは娘しかいないのですが、小学校に出向く機会があるとわが子はそっちのけで男子の言動に目が釘付け(笑)。

    でも子供にとっては図書室や保健室の先生は安心感を与えてくれる大切な存在なのでしょうね。
    親側はどうしてもあまり接点をもてない先生となってしまうのですが、子供たちのちょっとした日常のことでもいいので、お話を聞いてみたい存在です。

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    つまみ Post author

    しまうまさん、おはようございます!
    コメントありがとうございます。

    小学男子、ホントに面白いと思います。
    女子は低学年でもきちんと常識があるんですよね。
    社会性というか、集団生活にきちんと適合しているように見える(心の内まではわからないのですが)子が多いです。
    それに比べ男子は、「まだ物心がついてないんじゃないの!?」と思うような、線として流れている人生ゾーンではなく、点で生きているような、その都度都度リセットされつつ、半径数十メートルの範囲でドタバタやっている感じの子もけっこういて、無責任な立場から「おもしれー」と思います。
    だいたい、自分の尺や動く速度、声の大きさなどをわかっていないというか、ぶつかったり、怒られたりして自分でビックリしているようなのがすっごく面白いです。

    私の場合ですが、毎日いないし、教育現場の蚊帳の外、みたいなポジションなので、子ども達からは異質に見られているのかもしれませんねー。
    その分、印象も薄いようで、昨日は昼休みの最後に出て行く子に図書室の電気を消されましたよ(^^;)

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    uematsu

    僕は、『神無き月十番目の夜』しか読んだことがないのですが、
    ほかのも読んでみようと思います。

    それにしても、好きな作家を一人、というのは難しいですね。
    あえて言うなら、ということにしても、
    そのときの気持ちの持ちようで、大きく変わってしまいそうです。

    病院で「ぎっくり腰みたいな、ぎっくり背中ですね」と言われ、
    ちょっと弱気になっているいま、いちばん好きな作家は、
    宮本輝かなあ。

    それにしても「かなあ」がついちゃうな。

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    つまみ Post author

    uematsuさん、こんにちは。

    おおっ!
    「神無き月・・』をお読みでしたか!
    なんか、うれしいです。

    そうなんですよね、一人に決めるのは難しいですし、明日は違う人になるかも、と思ったりします。

    ぎっくり背中ですかー。
    痛そうです。
    私はたまに背中が攣ったように痛くなりますが、そういうのではないのですよね。

    弱気だと宮本輝ですか。
    そうなのか。そういうものなのか。
    今度、強気のときに一人挙げて下さいまし。

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    花緒

    小学校に勤務とは!
    もし私が…と思うとパニックで大変な事になりそうです。
    でも、ちょっと楽しそうな様子が伝わって来ます♪
    私も好きな作家さん一人に絞るの難しいです…。
    桐野夏生さんか、中村文則さんですね~。
    自分の知らない恐ろしい世界に連れて行ってくれる感じが好きです。
    でも中村文則さんは、ちょっとついていけない事も多いです。
    どういう心理状態なんでしょう。
    ピース又吉さんや綾野剛氏も中村さんファンなんですよね。

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    つまみ Post author

    花緒さん、こんばんはー。

    私も、自分が小学校で働くことになるなんて予想だにしていなかったです。
    いくつになっても、人生、何が起こるかわかりません(^-^)

    中村文則さん!
    まだ読んだことがありません。
    ピース又吉経由で名前だけは知っています。
    そう考えると、ピース又吉さんの威力ってスゴイですよねえ。

    アヤノゴウもかあ(^O^)

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