ゾロメ日記 №51 たそがれどきの 森高・RC・岸田 劇場
◆7月某日 飲もう!今日はとことん飲み明かそう!?
本格的な夏だ。暑い。蒸し暑い。個人的には「夏なんて来なきゃいいのに」で、すでにうんざりしている。そして、気がつくと炭酸水ばかり飲んでいる。じとっとしたこの時期、南アルプスの天然水スパークリングレモンのけっこうキツめの炭酸が心地よい。私は体質的にアルコールがダメなのだが、これを飲むとビール派の気持ちが少しわかる…なんちって。
◆7月某日 ヤマ師が大手を振って歩いてる世の中さ!?
参院選の結果にやさぐれる。私の周囲の「世論」とは真逆の結果だ。無力感、腹立ち、不気味さ、恐怖感…などがないまぜになって、イヤな気持ちだ。
でも、自分が投票した人は当選した。これはものすごく久しぶり。ちなみに、都知事選なんて、もう何連敗してるかわからない。「どいつもこいつも何考えてるんだ!?」と有権者諸氏に(脳内で)毒つく東京都民生活をもう長いこと送っている。
◆7月某日 モーニンモーニン 君の朝だよ!?
腰の調子が悪いので満員電車を避けようと、いつもより早い電車で通勤。しかし、早くても満員だった。早いと本数が少ないので、各駅に人が溜まってしまうみたいだ。
仕事先の駅前の喫茶店でモーニングを食べる。…われながら優雅だ。
意外だったのは、客の男女比が同じぐらいなこと。わりと高めの年齢層の女性たちが、新聞を読みながら、スマホをいじりながら、パソコンを開きながら…見事に全員「ながら族」(死語?)で朝のひとときを過ごしている。何もせずに無心に食べているのは私ひとりだけ。これは、頻度数というか習慣化と関係があるのだろうか。あるのだろうな。まあ、どうでもいいけど。
2年生の3クラスに「図書室の本の分けかた・ならべかた」のオリエンテーションをする。オリエンテーションやブックトークを今まで自分では「授業」と認識したことはなかった。が、今回、3クラスの担任の先生がみんな「今日は月亭先生に授業をしていただきます」という文言を使った。そのたび、申し訳ないような、自分が場違いな場所で場違いなことをしているような、落ち着かない気分になった。
小学校の図書室で働くことと、自分がブックトークをしたり、授業形式でオリエンテーションをすることが、勤務をはじめるまで、なぜか全く結びついていなかった。想定していなかった。最初は緊張の連続だった。
今でも、けっこうなプレッシャーだし、まだまだダメなところばかりだし、余裕などなく、特に今日のように3ステージもこなした後はボロ雑巾のようになるが、それでも少し慣れた。
場違いな場所って、なんとなく遠くにあるイメージだが、実は自分のなじみの場所の、壁だと思っていた隠し扉の向こうにあったりするのかもしれない。壁に無意識に寄りかかったら、くるっと回転して入っちゃった、みたいな。
このイメージって、最近、BSでインディ・ジョーンズ シリーズを立て続けに見た影響だろうか。
■最近読んだ本
『たそがれどきに見つけたもの』 朝倉かすみ/著
このタイトルで脳内豆電球がパッと点灯した人は、1970年代なかば、『りぼん』を読んでいたに違いない。そして、田渕由美子と太刀掛秀子と陸奥A子の描く漫画を「おとめちっくラブコメ」と括っていたかもしれない。
そのイメージでこの小説を開くとショックかも。
表題作を含む6編の短編集。連作ではないが、主人公はみな50代近辺で、人生を80年と仮定すると、四季にたとえれば秋、一日ならたそがれどき、である。この仮定法は、表題作の主人公によるものだ。
秋、たそがれどき、に共通する、淋しさ、物悲しさ、せつなさがヒリヒリと痛い。ぬくもりがあるような冷たいような、湿度を持っているような乾いているような…一筋縄ではいかない中年を描いた小説とはいえ、どれも特に際立った設定ではないのに、そんじょそこらの見慣れた場所に着地させないのは、さすが朝倉かすみだ。
どの小説も尻切れトンボだ。まるで「小説は断片でしかない」と言っているみたい。ものすごく残酷でもないのに目を覆いたくなったり、よくある恥ずかしさなのに居たたまれなかったり、した。
読むときはヒリヒリ覚悟で。
by月亭つまみ
まゆぽさんとの掛け合いブログです。→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」
★毎月第三木曜日は、はらぷさんの「なんかすごい。」です。
mikity
つまみさま、
私も「たそがれどきに見つけたもの」を読んだところです。
朝倉かすみさんは、「田村はまだか」以来、お気に入りの作家さんの一人です。
ひりひりしますよね。
いたたまれない感じがしました。
特にコンビニで働く主婦が、バイト仲間のイケメン君にほのかな恋心を抱くお話。
これ、結末が描かれていなくてある意味ほっとしました。
朝倉かすみさんもたそがれ世代だと思うんですけど、
よくあんなに俯瞰した目線で冷静に観察できるものだと思います。
自虐好きな方にはお勧めかも?
アメちゃん
つまみさん、暑いですなぁ。
私も、春からダイレクトに秋になってくれて全然かまいません!
それにしても選挙。
なぜにこうも自分の回りや、自分がSNSなどで得る世論と
まったく違う結果になるんでしょうねぇ、、。
投票率も、私が感じる投票所の混み具合にくらべて
いつも低いんですよねぇ、、。ふしぎですねぇ。
たそがれどきに見つけたの!
姉が買っていたのを、読んでいました。なつかし〜。
小説の方も面白そうですね。
読んでみようかな。
つまみ Post author
mikityさん、おはようございまーす。
おおっ!それは奇遇ですね。
コンビニで働く主婦の話、痛々しいような共感できるようなうすら寂しいような、なんとも言えない気持ちになりますね。
ホント、あれがどうなるのか書かれていなくて、ほっともし、物足りなくもあり、でした。
たそがれどきにしか見つけられないものもいろいろあるんでしょうね。
知らない方が幸せなことがいっぱいありますし、見つけることがいいことなのかもわかりませんが、人生って、効率とか能率とか都合でできていないことは、たそがれどきになっていやというほど見つけさせられたもののひとつです。
もういいよっ!みたいな(^^;)
つまみ Post author
アメちゃんさん、今日も今日とて、気温はさほど高くないのに、やたら蒸して、うっとうしいです。
選挙、本当に不思議でなりません。
二枚舌な層がいるのか?と邪推したくなりました。
陸奥A子、一時期、大好きでした。
よけいな線のない絵柄も、なんだか自分でも描けそうでよく真似して描いてました。
全く描けませんでしたけど。
小説は、痛面白いです(?)。
爽子
暑いですね!
しゅわしゅわが欲しいです。
我が家は、いろはすのスパーリングレモンが、冷蔵庫でハバをきかすようになってきました。
シュジンはメッツコーラから宗旨替えしたようです。
せっせとアマゾンくんに運んでもらってます。
つまみさん、お座敷かかりまくりですね。
売れっ子はつらいね。
それも、腰の調子が悪い時も待ったなしで。
つまみさんのブックトーク聞きたいな。
小学校の椅子は、まだちょっと低くて小さ目なんでしょうか。
本好きの小学生がつまみ先生のまわりでは、きっとふえるはず。
つまみ Post author
爽子さん、こんばんはー。
蒸し暑さにはしゅわしゅわが合います!
私もAmazonさんに運んでもらおうかなあ。
腰はもう大丈夫なのですが、今月末と来月上旬に蔵書点検という腰の障害物が控えているので戦々恐々としています。
冷えると腰にくるようなのですが、だからといって、この時期冷やさないと、違う箇所にダメージがきてしまうので、悩ましい限りです。
小学校の椅子、小さいです。
そしてトイレも水飲み場の低いので、蛇口をひねるときに腰に負担がかかります。
私のブックトーク、たどたどしいですよ。
よどみなく話せないし、舌がもつれるし、意味なくヘラヘラしてやってます。