10月17日はカレー記念日

カレー記念日

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10月17日はカレー記念日

権太

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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崖っぷちほどいい天気

四十路独女じじょうくみこの「崖っぷちほどいい天気」~フミさんとパリの恋人、あと子煩悩社長の本性について。

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前回の「ワンピースをめぐる冒険、私の場合。」では、ワンピースに関するアドバイスとコーディネート提案をたくさんコメントいただき、本当にありがとうございました。アップ直後は「何やってんだ自分、穴があったら入りたいい〜〜(>_<)」とひとりヘコんでおりましたが、試着室という密室での秘め事がこんな形で広がっていくとは思っておりませんでした。いやはや面白かったです。

 

それにしてもワンピース。思っていた以上に手ごわいですね。ラインや丈のあんばいひとつで印象が全然違うってこともわかりましたし、ワンピースってどうも骨格で着るものらしいよ問題や、そもそもワンピースは単体で着るものなのかどうか問題下にジーンズやレギパンはいたらワンピってかチュニックですよね問題など新たな謎も噴出してきて、もはや海賊王になれる気がしないONE PIECEくみこです。

 

おしゃれって、本当にむずかしいですね。

おしゃれといえば、おフランスですよね。

 

 

 

 

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はい?

 

 

ファッション話をしているうちに、古い記憶がよみがえってきたのです。

 

私がまだ20代だった頃、とある出版社に頻繁に出入りしていたことがありました。そこは社員数名の小さな出版社で、大手新聞社や出版社で働いていたベテラン編集者が集まって立ち上げたとかで、人数が少ないので忙しい時に私のような助っ人要員が呼ばれていたのです。要は50代~60代のむさい(失礼)オッサンばかりの職場だったわけですが、その中で唯一の女性社員として辣腕をふるっていたのが、フミさんでした。

 

フミさんは、当時おそらく50代半ばくらいだったと思います。仕事がとにかくテキパキ速くて無駄がなく、いつもダラダラ残業しているオジサンたちを尻目に、彼女はさっさとやることやって定時に帰っていました。そしてファッションは黒いパンツに白いシャツとか、黒いワンピースに黒いベレー帽とか、全てがモノトーン。メイクも黒柳徹子ばりのばっちりアイラインに、眉も黒々ぶっとく描かれ、白い肌とのコントラストはすさまじいものがありました。

 

こうやって書くと、ちょっと近寄りがたい感じがするかもしれませんが、小柄で丸顔のフミさんはモノトーンのファッションに違和感を覚えるくらいによく笑い、くるくる動く表情が何ともいえず愛らしいのです。オジサンたちの尻をたたいて働かせたかと思えば、時には愛猫の体調が悪いと目をうるませたり、「近くにできたパン屋さんがおいしくって!!」と少女のようにはしゃいだりして、オジサンたちを骨抜きにしておりました。

 

そんなフミさんがある時、大きな包みを持って会社に来たのです。「どうしたんですか、それ」と聞くと、「これ? 画材よ。これからアトリエに行くの」

 

どうやら彼女が残業をしないのは、仕事の後にアトリエで絵を描いているからだったのです。フミさんは早くに離婚して、女手ひとつで娘さんを育ててきたということでしたが、子育てが一段落したところで絵を習い始め、今では展覧会を開いたり、パリに通って絵の勉強をするほどのめり込んでいるんだとか。

 

「パリはいいわよお。フランスでは女性は年齢を重ねたほうが価値があるっていう考えだから。私も、むこうにボーイフレンドが3人いるの。うふふ」

 

オバさんのほうがモテるってホンマかいな、と当時の私は信じられない思いでしたが、その後しばらくしてフミさんは

 

「私、来月で辞めてパリに留学しまーす♪」

 

と会社でいきなり宣言して、本当にパリに単身留学してしまったのです。

 

娘さんが就職することになり、「これからは自分の好きなことに時間を使うんだ!」と決心して、善は急げ!とばかりに仕事を辞めてパリ留学。すごいなあ。かっこいいなあ。

 

数ヶ月後、会社に20代らしきボーイフレンドとのツーショット写真と、近況を伝える手紙がパリから届きました。パリライフを謳歌している様子が行間からびしばし伝わってきましたが、何より印象的だったのが写真の中のフミさんの姿。

 

あれだけ全身真っ黒だったフミさんのファッションに、青や赤の色あいが加わっていたのです。

 

思い通りに生きているように見えたけれど、あのモノトーンはフミさんなりの武装だったのかなあ、なんて思ったり。そして、子育ての先にこんな面白い人生が待っているのなら、結婚も悪くないかもな、なんて思ったりしたのでした。

 

 

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だって楽しそうやし。

 

 

ちなみに。

 

その会社は40代半ばくらいの社長が経営しておりました。

この男が、まあ〜とにかく子煩悩で。飲み会のたびに「家族が大好きなんだよう〜♪家族のためならオレは死ねる!」などとシャウトして、周囲にウザがられるほどだったのです。とにかく私が今まで出会った中で、最強のマイホームパパでありました。こんなパパがいたら、家族も面白かろう(面倒くさいけど)などとも思っていたのですが。

 

7年後、社長が泥沼不倫の末に家族を捨てて失踪し、私を大いに失望させたことを最後にご報告しておきます。(こんなオチですいません)

 

 

By じじょうくみこ

Illustrated by カピバラ舎

 

*「崖っぷちほどいい天気」は毎週土曜日更新です。

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コメント、ありがとー!

  • 爽子

    今週は、更新をコタツに入って待ち構えてました。
    人生いろいろですね^_^

    フミさん、頼もしい!
    素晴らしい、わたしも頑張っちゃおうか?て、思えてきます。
    実際は、コタツにぬくぬくしながら、iPhoneで、コメント打ってるんですが。笑

    私も、マイホームパパは怪しいとかねがね思っておりました。
    もう、こちらで書くのをはばかられるほど、マイホームパパの悪行の限りを存じております。
    友人のマイホームパパ数人、漏れなく悪いことしております。
    表立って、家族のために死ねる!発言をしている輩の発言は、白目剥いて、やり過ごしましょう。

  • じじょうくみこ

    じじょうくみ子 Post author

    >>爽子さま
    こんにちわ〜♪コタツの中からありがとうございますm(_ _)m
    絵に描いたような冬の景色ですね。頭にみかんをのっけてますか?
    悪行の限りを尽くすマイホームパパ・・・ドス黒いですねえ(笑)
    別冊メンバーのサヴァランさんも「イクメンを自称する人に美魔女と同じニオイを感じる」とおっしゃっておられました。
    「オレって家庭的だぜアピール」は罠だということですね。ムキッ(←白目むいてるとこ)

  • ゆかっちょ

    YES!真のマイホームパパは、自らそれをアピールしませんよね。そもそも他人にアピールする意味も必要もないし。
    ・・・ま、世に散見される自称マイホームパパは置いといて。

    フミさん、素敵過ぎ~。彼女の中ではいろいろ抱えるものもあったでしょうけど、そうは見えない、見せないところが。
    じじょくみさんの周りには(男はともかく)、女性はとっても魅力的な方が多いような気がします。キヨちゃんとか、ビアンカさんとか、魔性系のお母様とか。

  • じじょうくみこ

    じじょうくみ子 Post author

    >>ゆかっちょさま
    YES!コメントありがとうございました〜(*^_^*)
    友達が「最近、自称資産家という人からのスパムメールがすごい」とつぶやいてました。マイホームパパにしてもイクメンにしても資産家にしても、何かを自称するメンズは気をつけようと心に決めました。
    ま、私も自称じじょうくみこなんですけど(笑)
    この連載を書くまで、自分のまわりに素敵な先輩方がいっぱいいたってことを全く気づいてなかったんですよねー私。不思議なもんです。フミさん、ホント素敵でした。どうしてるのかなあ〜。

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