11月18日はカレー記念日

カレー記念日

日没が早くなるのが 堪えます

11月18日はカレー記念日

Comet

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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崖っぷちほどいい天気

嫁入り前シンドロームと、さよならの季節。

 

今さら言うのもアレなんですけど、会社ってつまんないとこだろうなーと、ずっと思ってました。

 

子供の頃、私のまわりに会社でイキイキ働いている(ように見える)大人はいませんでした。出るのは会社の愚痴ばかり。組織で働くのってつらそう、できればあそこには行きたくないなあという気持ちがいつしか根づいておりました。学校を卒業していざ就職しても、その感覚は変わらず。組織の窮屈さに耐えきれず、いくつかの会社を転々とした末ついにドロップアウト。その後20年近く、フリーランス生活を続けることになりました。

 

でも30代に入った頃でしょうか、「組織の都合や人間関係のしがらみに振り回されずに済む」と思っていたフリー生活が、案外そうでもないことに気づいたのです。フリーだろうがなんだろうが、人と関わる以上面倒くさいことは必ず起きる。むしろ身内でないぶん、手ひどい仕打ちや理不尽な扱いを受けたりもするわけで。1匹狼もそれはそれで面白いけれど、ひとりでできることの限界を痛感したり、「自由って不自由だなあ」なんて嘆く日も多くなってきたのです。

 

そうして到来した40代。私は、自分がとある症状に悩まされていることに気づきました。それはたとえて言うならば…

 

dora

チャラララッチャラン♪

 

 嫁入り前シンドロームう〜〜      

 

たとえば自分が出した企画より若い世代のやわらかい頭で出したアイデアのほうがダンゼン面白かった時、「ヤダ! 私ったら頭固くなってね? 融通きかなさすぎじゃね? 嫁入り前なのに!」

 

グループで食事中、誰もまだ料理に手をつけてないのに自分の分だけ料理をよそって食べていた時、「ハッ!   ちょっとマイペースすぎじゃね? そこは気を利かせて他の人にもよそう場面じゃね?  嫁入り前なのに!」

 

友達からの遊びの誘いや出会いがありそうなイベントがあっても「んーいいか、面倒くさいし」と思っている自分に気づいた時、「ヤベッ! 腰重くなりすぎじゃね? ひとりが楽になりすぎてね? 嫁入り前なのに!」

 

とまあ一事が万事この調子。1つ1つはたいしたことじゃないかもしれませんが、この先誰かと同居するかもしれないという無限の可能性を秘めた独女としては、フリーが長くなればなるほど「もう他人に合わせられなくなってるんじゃないか」「思った以上に世間ズレしてるんじゃないか」「このまま偏屈バアサンになっていくんじゃないか」という不安に襲われてしまうのです。というわけでじじょくみ、決心しました。

 

そうだ、会社で働こう!           

 

「いやその前に婚活だろ」という話は置いといて、組織でちゃんと揉まれてこなかったという思いは私の中でずっとくすぶっていたのです。いずれフリー生活にも終わりが来る。40代の今なら、違った視点で会社を眺めることができるかもしれない。やるなら今しかない。そんな気持ちで3年前、20年ぶりの会社員生活に飛び込んだのでありました。

 

 

左4c

一番の理由は生活苦だった、という話はこのさい目をつぶってやってくださいm(__)m

 

 

1年目。キツイだろうと思ってはいましたが、まあ〜〜〜キツかった。

もっとがんばれると思っていたけど、想像を絶するダメダメでした。まず、通勤だけでほぼ廃人。毎日同じ電車に乗って職場まで通って、他人と一緒に働いてまた帰る、それを毎日毎日何年も何十年もくり返せるってすごい。オジサンサラリーマンが神に見えた。

 

あと、会社にはこんなにたくさん「社内だけのルールや習慣」があるのかと仰天しました。もっと効率のいい方法はいくらでもあるのに、なんでこんなムダなことするんだろうと思ったり、「あなたたち正気??」と問いかけたくなるような不思議な行事が当たり前のように行われていたり。

 

でも、いいこともありました。コピー機が自由に使える。文房具が支給される。 健保や年金や福利厚生が手厚い。年末調整してくれる。あと風邪で寝込んだ時に優しくしてもらえる! 何かあった時に他の人がサポートしてくれるなんてフリーではありえないから「会社ってなんていいところなんだ…」と本気で感涙。

 

それでも最初の1年は、かなりビジネスライクなおつきあいだったと思います。やることやったら定時で帰宅。会社の飲み会も参加せず。チームワークもがっちりできあがっているし、いつ契約終了になるかわからない派遣社員がなんで勤務時間外まで社員と一緒に過ごさにゃならんのかと思っておりました。

 

それが翌年、メンバーが1人異動でいなくなっただけで、驚くほど部署の雰囲気が変わってしまったのです。同じ場所で同じ仕事をしているはずなのに、どうにも去年と様子が違う。会社って安定して揺るぎないものだと思いこんでいたけど、ひょっとしてものすごく繊細なバランスで成り立っているんじゃないか?

 balance

 

そんな2年目。私は少しアクションを起こしてみることにしました。

それまで社内では「派遣は社員の指示に従って、やるべきことをやればいい」というような感じでした。私もその型にはまろうとしていたのですが、どうにもこうにも窮屈。おまけに私の職場はあの自由奔放な珍獣パラダイスで、私はそこで初めて雇われた「編集のハケンさん」なのです。ならば、もっと仕事がやりやすくなるよう自分なりに環境を作ってみてもいいんじゃないだろうか。

 

そこからは社員の性格に合わせてやり方を変えてみたり、こちらから提案したりするようになりました。業務とは直接関係ない商品開発の研修を受けてみたり、社内イベントや飲み会もなるべく参加してみたり。すると、通常なら派遣社員は参加しないミーティングに同席させてもらえたり、社員さんのほうからあれこれ相談してくれるようになったのです。

 

それは面倒くさいしがらみや厄介なつきあいも同時に連れてきましたが、一匹狼のフリーランスにはない仕事の広がりや、社員一人ひとりと関係を作りながらモノ作りをする面白さを感じることのほうが多かった気がします。会社勤めにもだいぶ慣れてきて、毎日一定のリズムで生きているとカラダが楽、ということもわかってきました。

 

私、いけてるんじゃね? 嫁、いけるんじゃね〜?

なんてな自信がつき始めた3年目。大規模な組織変更が行われ、珍獣たちの大半がいなくなってしまったのです。

 

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同じ場所、同じ仕事、同じ部署のはずなのに、それはもう別会社と言ってもいいほどの激変でありました。1年かけてチームワークを作り上げて、やっと軌道に乗ったところだったのに。これからまた新しい人とまた1から関係を作り直すのかと思うと、やる気よりもしんどさのほうが先に立ちました。

 

でもそれ以上に社員の胆力。あれ何! 商品開発というものは、長いものだと1年2年と時間をかけて積み上げていきます。悩んであがいて企画が通って、ようやく形になってきたところで異動の辞令が出たら、私ならどうやって折り合いをつけたらいいのかわからない。本人希望ならまだいいけれど、会社ってこんなにも非情に社員をこっちからあっちへと動かすものなのかと、空恐ろしくなるケースも多々ありました。

 

それでも「しかたないです、サラリーマンですから」と彼らは言う。引き受けて、断ち切って、先へ行く。悔しくないわけ、ないよなあ。心残り、あるよなあ。それでも万感の思いで、また新しい1年を始める。そんなことを毎年毎年、何十年もくり返しているのかと思うと…ああヤダなんだろう泣けてくる。

 

会社ってつまんないとこだろうなーとずっと思ってました。うん。確かに面倒ではある。でも、あんがい悪くはないらしい。それがわかっただけでも、ハケンOLやってみてよかったなーと思います。

 

 

haru

 

 

そんなわけで、また春がやってきました。今年も全国の会社で、いろんなドラマが起きるのでしょう。サラリーマンの春は学生の春とはまた違う、さよならの味わい。みなさまの春の味、今年はいかがでしょうかね。

 

私がいまだに嫁入り前だってことは、このさい気づかなかったことにしといてくださいm(_ _)m

 

By じじょうくみこ

Illustrated by カピバラ舎

 

*「崖っぷちほどいい天気」は毎週土曜日更新です。

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コメント、ありがとー!

  • okosama

    まさにさよならの季節。昼間、送別会で同世代の出世頭から異動にまつわる話を聞いたところです。
    フリーランスのほうが人の代謝に慣れていらっしゃると思っていました。
    会社にいてチームの結成・解散を何度か繰り返すと、人の入れ替わりにも慣れるのかもしれませんね。
    ところで、じじょくみさん、組織変更のとき、チームを上手に裏で回していく役割を(暗に)期待されていたのでは?

  • nao

    地方自治体の非常勤として、同じ所に10年勤めましたが
    常勤職員は3年ごとに、税金から土木から福祉から学校から議会からと
    それはそれはありとあらゆる部署に異動させられ
    年をとるごとに新しい仕事を覚えるのは困難になり
    公務員は安泰とは言え、仕事としてはやはり大変だなあと思いました。

    でも、お局化する非常勤としては、ちょっと10年は長かったなー。
    私は怠け者なのでフリーランスだと全く何もしなくなる気がして
    宮仕えの方がいいと感じてますが
    どんな働き方だったら幸せなのかはまだまだわかりません。

  • じじょうくみこ

    じじょうくみこ Post author

    >>okosamaさま

    こんにちわー♪いつもコメントありがとうございます(*^_^*)
    フリーランスは基本的に1対1の関係なので、人が異動するとその人と一緒に動いたりするんですよ。
    なので異動によって業務がぶった切られるということは経験がないんですよねー。
    仕事が来るか来ないか、首切られるかそうじゃないか、だけなんで(笑)

    だから、頭ではわかっていても実際経験するとかなり衝撃的でした。
    会社員ってフリーランスとはまた違った形で腹すわってるなーと思いました(^^;)

    私が裏で珍獣たちを裏でコロコロ回すのはやぶさかではないですがw
    ハケン社員にそれを期待するのは、組織としてはダメですよねー。

  • じじょうくみこ

    じじょうくみこ Post author

    >>naoさま
    こんにちわー♪いらっしゃいませ、コメントありがとうございますっ(^^)/

    私の公務員の知り合いも、3年ごとにくるくる異動しています。
    公務員さんってずっと同じ職場で働いているイメージだったんですが
    スキルアップとか熟成という感覚はないってことですかね。
    配属の希望は出せるものなんですか?

    フリーランスは自己管理の世界なので、向き不向きがあるとは思いますが
    自堕落でも立派にフリーランスやっている知り合いもたくさんいますので大丈夫です?(笑)

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