ベトナム北部の妊産婦、そしてバーバ
ベトナムって、年若くして結婚も出産も、しているようです。
街中で若い妊婦さんや若いママちゃんを大勢見かけるの。
妊婦さんは、たくましいったらありゃしない。
今にも産まれそうな大きなお腹になっても、路上や市場で、バリバリ仕事をこなしている。
お腹を指して「この子にチップちょうだい」とか言っているの。
渋滞の中、バイクに乗って、ひゅんひゅん出かけるのも当たり前。 見ていて怖い!
大きなお腹で、バイクに乗ってお買い物。今日のランチは路上の麺屋さんでテイクアウト。
若いママが、子どもをだっこしてお散歩。→
ベトナムの伝統的な服はパジャマに見えて
しまいます。
ベトナムの病院は、出産した翌日には退院させちゃう。
だから、新米ママでも、すぐに自宅で育児をスタート。
でも、産婦さんは、1か月間、家事をしなくていいそうです。
産婦さんは、お水をさわってはいけない慣わしだとか。
水仕事はもっぱらバーバの仕事。 この場合のバーバとは、お姑さんのこと。
バーバの毎日は、産婦さんのお世話や、何人もいる孫の養育に追われちゃいます。
産婦さんの努めは、お乳がよく出るよう頑張ることなんですって。
バーバが用意する産婦さんの食べ物、飲み物には、愛情と注意がはらわれていますよ。
バーバは言い伝え?伝統?慣習?にのっとったメニューをととのえるんです。
中でも重要な食材は、豚足みたい。
産婦さんは、豚足のたっぷり入ったお粥を毎日、朝・昼・晩たくさん食べさせられるの。
好きじゃなくても、豚足をブヒィブヒィ丸かじりで食べなくてはいけないんです。
お粥は電気土鍋で作ります →
この葉っぱのスープも欠かせないそうです。
↓
産婦さん、育児バーバの次に、高齢のバーバを紹介します。
ハノイで居候していた面白ガール。
ベトナム人の年中行事や冠婚葬祭、法事とかに、いつも加わっていたの。
たまに、ハノイでやることもあるけど、それらの多くは北部の田舎でやるの。
田舎へ行くと、いつも、高齢のバーバ達が温かく歓迎してくれるんです。
例えば、田舎での法事。 庭にテントを張って、会食をします。
この時は、「お墓掘り返し法要」。 そのお客さんの数がすごく多くて驚き。
一日2部制?3部制?の入れ替えで会食。 それが、4日間も続くのです!
田舎でやる結婚式もまた盛大。
一日3部制?4部制?の入れ替え。
2日間かけてお客さんの数は、
1,200人くらいになるそうです。
法事のご馳走です。
伝統的なメニューです。
高齢のバーバ達は、テントではなく、屋内にいます。 床にゴザを敷いて、円座です。
まん中にある緑の丸いモノはビンロウです。 みんなで楽しんでいます。
御年80を超えている田舎のバーバは、お歯黒で小っちゃくてかわいい。
終日、ビンロウ作りをしているの。 そして、それをみんなに振る舞ってくれるの。
ビンロウは、北部の伝統的嗜好品。冠婚葬祭、おもてなしの席には欠かせないモノ。
結婚式ではきれいにアレンジされて出されますよ。
材料は、ビンロウ、キンマの葉、石灰。装飾用にバラの花びら。
お味はあまりなくて、噛むと少し渋くてイガイガする感じ。
ガムのように噛んで、楽しんだ後は、ペッ! お口が真っ赤になるのが特徴。
他にも、「さきいか」にしか見えない木の根っこも伝統的嗜好品。これもバーバの好物。
バーバの日常からも異文化を感じる面白ガールです。
次回は、中国・新県の暮らしと新県のバーバをご紹介します。
とみちっちさんへ感想や質問などのコメントをどうぞ♪
nao
こんばんはー!
東南アジアの女性ってホント働き者ですね。
妊婦でも赤ちゃん連れでも働ける場があるなら
女性の方がバイタリティありますもんね!
そして、ビンロウ噛みタバコ!!
バングラデシュでは「パン」と言いました。
懐かしい。老若男女みんな好きでよく噛んでますね^^
とみちっち
こんばんは~。
naoさん、ベトナムのバーバはたいへんそうでした。
私がお世話になっていた家庭は恵まれていましたが、よそは違うみたい。
田舎では多くの場合、日本では当たり前!のお便利グッズがないの。
洗濯機、掃除機、電子レンジとか。
冷蔵庫だって、あればラッキーだけど、たびたび停電するし。
働き者でないと、生きていかれませんね。