あの頃の「今どきの若い者」 : 小松菜の胡麻和え
久しぶりに高校時代の友人たちとランチへ。
定期的に集まってはいたのですが、みんな忙しい時期があったり、
私も家を空けられないことが増えてきたりで、
最近はなかなか集まれずにいました。
箸が転がってもキャッキャッと笑っていた制服の美少女たち(はい、嘘です)も、
今や大木が斜面を転がり落ちてきても動じない大人の美女(はいはい、これも嘘)に。
そりゃあ話す内容も違ってくるってものです。
体の不調(主に更年期障害)、親の世話、墓じまい…まぁ、盛り上がる、盛り上がる。
そんな中、1人が友人の話を始めました。
その友人の息子さんが自宅に彼女を連れてきては泊まらせるのだそうです。
しかも、息子さんとその彼女、一緒にお風呂に入るのだとか。
親としては、結婚が決まっているわけでもないのに日常的に彼女が泊まりに来るのは
いかがなものかと思うし、ましてや一緒にお風呂に入るなどとんでもない!と息子に
注意をしたのだけど、言うことを聞かないのだそうです。
大人の美女たち、もちろんこの話題にも盛り上がる、盛り上がる。
「やっぱり親としてはイヤだよねぇ」
「だいたい、彼氏の実家に泊まるなんて面倒くさくて私はイヤだなぁ」
「今の子ってそんなにはしたないものなの?」
そんな会話を聞いているうちに、なんだか面白くてふと笑ってしまいました。
「何がおかしいの?」
「いや、私たちも『今どきの若い者は…』なんて話をする年になったんだな
と思ったら、なんだかおかしくて」
私の言葉にみんなの熱いお喋りが止まって、
それから一斉にキャッキャッと笑い出しました。
「そういえばそうだねぇ。出会った頃の私たちは
『今どきの若い者は』って言われる側だったのに」
「古代エジプトの壁画にも『今どきの若い者は』って書いてあるらしいよ」
「いつの時代も繰り返されていくんだね、『今どきの若い者問題』は」
そして
「若いっていうのはいいものだよねぇ」
この日集まったのは、いつものランチ会はもちろんのこと、
最近孫が生まれておばあちゃんになった友人をお祝いするためでもありました。
17歳の私たちは、色々不安なこともあったけど、
でもどこかでは若ささえあれば無敵だと信じ込んでいました。
だけど、あっという間に、仕事をし、結婚し、子供を産み、孫ができ、
人生にはたくさんの敵が潜んでいることを知りました。
でも、どっしりと成長した下半身と心でしっかり踏ん張っていれば
ほとんどの敵をやり過ごすことができるということも知っちゃった。
若いって本当にいいものだけど、
ベテランの大人になることもなかなかいいものです。
<そんな時代もあったねと笑えるようになりました>
楽しい時間も終わりに近づくと、みんなゆっくりと現実に引き戻されます。
「毎日晩ご飯考えるのしんどいな~」
「楽にできるおかずってない~?」
と6人の主婦&1人の独身主婦(私っす)で情報交換会が開催。
そこで私がみんなに紹介したのが『小松菜の胡麻和え』。
我が家には2パターンの胡麻和えがありまして、
正統派はすり胡麻と砂糖、醤油で、今日のパターンは練り胡麻と白だしで作ります。
『小松菜の胡麻和え』
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、小松菜を茹でます。
あっという間に火が通ってしまうので、短時間でさっと茹でてすぐに水に取ります。 - 小松菜の水をしかっり絞って、3センチほどに切ります。
- ボウルで白練り胡麻と白だしを混ぜ合わせます。
小松菜を和えると味が少し薄くなるので、白だしを多めにしてしっかりと味に仕上げましょう。
和え衣だけで味見をして「うん、ちょうどいい」と感じたらちょっと薄すぎます。
白だしを足してね。まぁ、お好みではありますが。 - 3の和え衣に2の小松菜を加え、衣がしっかり絡むように混ぜ合わせたら
ほ~ら簡単、はい、できあがり。それにしても、あの日から35年経った今も集まってはキャッキャッと笑えるのは
本当にありがたい。
まぁ、話題は更年期や介護や墓じまいですけどもね。ミカスでした。