妹のこと : ホタテのねぎ和え
3つ下の妹がいます。
これまでの『ミカ料』を読んでくださっていて
記憶力のいい方は思い出されるかもしれません。
そう、コイツです。
彼女と私は本当に対照的です。
真面目で大人受けする子供だった私に対して、妹はちょっととっぽい女の子でした。
背が低くて太った私に対して、妹はすらりと背が高く華があります。
いまだに独り身で独身主婦の日々を過ごす私に対して、
21歳で結婚した彼女はその後2人の子供の親になりました。
仲は悪くはありませんでした。いや、仲のいいきょうだいだったと思います。
でも、妹が結婚してからは、どういう距離感で付き合ったらいいのか
ほんの少しだけ戸惑うようなところがあったと思います。少なくとも私には。
そんな私たちの「形」を変えたのが母の病です。
母に物忘れを始めとした変化が出て以来、私たちは否が応でも色々なことを
密に相談しなければならない状態になりました。
そして、母がショートステイを利用するようになって状況が少し落ち着いてからは
母のことだけでなく、この時のように2人で遊ぶようにもなりました。
ついこの間、彼女が言いました。
「お母さんがああなったのは本当に大変だけど、
そのおかげでこうしてきょうだいで過ごす時間がまた増えたことは良かったと思ってる」
私も、母の病が進むほど、妹がいてくれて本当に良かったと実感しています。
湿っぽく悩む私に対して、クールに物事を見ることができる妹がいてくれるからこそ、
ともすればこちらが壊れてしまいそうな状況をなんとか潜り抜けることができているのだと思います。
子供の頃や、ちゃらちゃらと遊んでいた若い頃を思い出すにつけ、
あの妹が主婦として家庭を切り盛りしているのがとても不思議に思えてしまうのですが、
姪や甥の話を聞くにつけ、ちゃんとお母さんをしているのだなあと感慨深く思うのです。
今日の一品は妹に教えてもらった(ああ、彼女に料理を教えてもらう日が来るなんて)
『ホタテのねぎ和え』です。
まぁ、「教える」なんて言えるほどでもない、超簡単なレシピなんですけどね。
『ホタテのねぎ和え』
1.ホタテは、「ボイルホタテ」や「ベビーホタテ」という名前で
魚売り場でパック詰めされて売られているものを使います。
2. 鍋でお湯を沸かし、ホタテに回しかけます。
すでにボイルされているホタテなので、さっとかけるくらいで大丈夫。
3. 長ねぎを白髪ねぎに切り、水にさらします。
4. 3のねぎの水を切り、ごま油、塩、醤油(少々)を加えて混ぜ合わせます。
5. 2のホタテと4のねぎダレを混ぜ合わせれば出来上がり。
今回はちょっと真面目に妹の話をしてみましたが、
次回は彼女がどれだけ変わっているかを、彼女の身に起きた色々な逸話(?)をもとに
お話ししていきたいと思っています。
うちの妹ね、変な人なんですわ。
ミカスでした。