青蓮の「マサラをちょいと～人生にもスパイスを効かせて～ VOL.１」
はじめまして！デリー在住の雑誌コーディネーター、「青蓮」（あおはす）でございます！
インドと聞いただけで、ステレオタイプな反応が返ってくるのにも、もう慣れた在印１４年目。
「ガンジス河の沐浴風景」「ターバン巻いたインド人」
「サリー姿の女性たち」「手づかみで食べるカレー」以外にも、
え！？っていうような綺麗な風景だとか、建物だとか、
おしゃれ雑貨や手しごと、人の営みだとかがてんこ盛りな国。
そんなインドを正しく伝えたくて、雑誌のコーディネーターという仕事をしています。
日本のファッション雑誌や男性誌のインタビュー、ライフスタイル雑誌のインド特集、
通販のファッションカタログなど、インドを紹介する記事に登場するお店の選定から、
撮影許可取得、取材班への同行＆現場での通訳、あがってきた記事の事実確認、
ヒンディー語のカタカナ表記のチェック、校正までが一連の仕事の流れ。
憧れのカリーナさんと私の”海外暮らしの師匠”YUKKEさんから、「インドの女性・暮らし方の
ヒント・全般について、書いてみない？」ってお声がかかったときに、小躍りして喜びましたよ。
インドからのタイムリーな話題に、女性ならではのマサラ（インド料理に使うスパイス）を
ちょいっと効かせて「どうする４０インド版」をお届けしたいと思います。
「旬を逃すな、紅茶も人生もね」
第一回目は、ご挨拶代わりにこの時期のインドならでは！なお話を。
すでに日中の気温が３５度になっているデリーではありますが、インド人の感覚では
まだ「春」なんですね～。だって、酷暑期になる５月、６月には気温が４５度とかに
なるんですもの。４５度って、本当に暑くて干からびそうなくらい乾燥してて、
オーブンに入ったブロイラー（！！）気分なんですよ。
さてさて。
インド土産に・・・って紅茶をもらったことのある方も多いんじゃないでしょうか。
その紅茶のまさに「初摘み」のファースト・フラッシュと呼ばれる一番茶が、ほんの
１週間ほど前から紅茶専門店に並び始めたばかり。
ワインで言うところの「ボージョレ・ヌーボー」みたいな位置づけですね。
ワインは年を重ねるごとに味わいが深まると言われますが、紅茶は年を経ると
品質が落ちるので、旬を逃さず楽しむことが秘訣。
早速日本にその初摘み茶がお目見えするよりひと月ほど早く、
ファーストフラッシュのロット番号一番（！）をいただいて来ました。
この、緑も鮮やかな茶葉が混じっているのが春摘みならでは！
インドの紅茶というと、カルダモンと生姜をきかせてミルクを入れた
「マサラ・チャーイ」が某コーヒーチェーンで売られたりして
日本でも知名度を上げていますが、
王道はダージリン・アッサム・ニルギリというインド三大産地のもので、
特にダージリンがストレートで美味しく飲める紅茶として世界的に有名です。
インド人ママ友たちに言わせると、マサラ・チャーイが普段着感覚で、ダージリン茶はオシャレしてよそ行き・・な感じなんですって。
３月から１２月頭のシーズン中に
摘み取った茶葉は、職人さんの
勘ひとつでさまざまな段階を経て
紅茶になるわけですが、本当に
どの作業もさじ加減ひとつ。
紅茶職人の監督役は、まさに日本酒の杜氏と同じでブランドを左右する大事な役目を担っているんです。
同じ紅茶ブランドの同じパッケージのものでもまったく同じ品質が延々と続くわけではない、と言われるほど、さまざまな要因で変化する繊細な紅茶。
初摘みの春先の紅茶は明るい水色（すいしょく）で、爽やかな芳香が特徴です。
これが５月ごろのセカンドフラッシュになると、成熟してメロウな味わいとなり、
更に６月以降のモンスーン季になると、強さが出て水色も濃くなって来るんです。
そして冬の眠りに入る前のオータム・フラッシュになると同じ茶の木がファースト、セカンド、モンスーンまでの全ての特徴を取り入れて昇華し琥珀色になってシーズンを終えるというわけ。
紅茶の話を聞くたびに、ついつい女性になぞらえて考えてしまう私です。
ファーストフラッシュは芽生えたばかりで初々しさの残る乙女。セカンドフラッシュは仕事が板について、自分のステイタスを築きつつある３０歳くらい。モンスーン紅茶は働き盛りで、酸いも甘いも噛み分けた、人生を謳歌する術を知っている４０代・５０代。オータムフラッシュは香り立つ熟女。
そんなモンスーン・フラッシュ世代・４０代以降のインド人女性たちが興味を持っていること、日々のお悩み、肌や髪のお手入れ方法、着るものや時代の変遷に伴う女性観の変化などについて、第二回目以降でご紹介したいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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★いよいよ青蓮さんのインドからのレポートがスタートしました！文章だけでなく、写真もすべて青蓮さんによるものです。冒頭にも書いていらっしゃいますが、カレーやガンジス川沐浴といったステレオタイプのインドじゃない魅力と奥深さ、そして、そこで生きる女性たちのリアルな姿について書いていただくことになり、わたくしカリーナもワクワクしております。
★記事に登場する紅茶のファーストフラッシュは、青蓮さんのブログにも書かれています。日々の丁寧な暮らしやインドの学校事情なども、ぜひ、お読みください⇒青蓮さんのブログ「Blue Lotus」
★青蓮さんへのコメントも、どうぞ。この機会に、興味のあることをどんどん聞いてみてくださいね♪
★３月まで連載されていた「YUKKEの今日のラテンステップで」を読む方は、こちらをどうぞ。メキシコの女性たちが生き生きと描かれていますよー。
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ウッキ
早速来ちゃいました♪
青蓮さんを囲んでサロンでお話を聞いている気分です＾＾
頻繁にブログも更新されているのにいつも新鮮で読み応えのある記事…
「青蓮さん×インド」のネタは無限大だなぁ…と改めて思いました！
紅茶のお話も面白く、大変勉強になりました！
素敵なモンスーン紅茶マダムになるべく、
充実したセカンドフラッシュ期を過ごしたいと思います！
もう既に第2回が楽しみでしかたありません♪
お仕事・家事・育児・ボランティアetc.で日々多忙を極める中、
これから3ヶ月頑張って下さい！
毎週金曜日が待ち遠しいです！！！
INAマーケット
すごいすごい！楽しく読ませていただきました。
インドに住んでたけど、自分ではチャイ作ったことほとんどなくて未だに美味しいチャイが作れません（≧∇≦）連載楽しみにしています♬
まはらじゃ
青蓮さん、こんにちは。こういうお仕事もされるんですね！楽しく拝読いたしました。それにしても我が家にはインドで買ってきた紅茶がまだあるんですけど…完全に旬を逃した感が…(^_^;)
Ray
青蓮さん、素敵な紅茶のお話 ♪ 楽しく拝読しました。私もモンスーンフラッシュ(笑)人生をインドで謳歌したいですね～。
これからの連載、楽しみにしています。
青蓮 Post author
ウッキさん
コメントありがとうございます！
インドはほんとにネタの宝庫ですよ～
次回以降も気になる美容ネタ、健康ネタ
ファッションネタなどてんこ盛り（！）でお届けします。
お楽しみに！
青蓮 Post author
INAマーケットさん
チャーイは季節や体調によっても少しずつ
使うマサーラーや生姜の配合具合が異なるので
奥深いですよね～。
連載２回目以降もどうぞ、ご贔屓に！
青蓮 Post author
まはらじゃさま
コメントありがとうございます。
おっと～、その紅茶は何年もの？
飲んでみて違和感なければ大丈夫ですよ。
飲むのはちょっと・・・って時には茶香炉に使ったり
粉末にしてお菓子の生地に混ぜ込んだり
脱臭剤代わりに使ったりもできます。お試しを！
青蓮 Post author
Rayさん、
みなさん「紅茶を女性になぞらえる」のを
気に入っていただけた（？）ようで、嬉しいです。
インドの４０代・５０代の女性たちの現状を交えて
レポートしますので、お楽しみに！
peaceful child
連載、とても楽しみに拝見させていただきますね！
世代を紅茶にたとえるなんて、粋だわ～
北インドは、こちらにくらべると同じ国？？って言いたくなるくらい、そちらは多様で話題が豊富ですね。
ま、青蓮さんだから、だね！
紅茶にしても、ダストティーしか見たこと無いよ（笑）
R
うわ！！！素敵～～～・・・・香り立つような1ページですね～！！！！嬉しい！
ブログも読ませていただきまーす！！！次回も楽しみです！！
青蓮 Post author
peaceful childさん
本当にインドは多種多様で、ひとくくりに語れないところが
また魅力ですよね。私はpeaceful childさんの
丁寧な暮らしぶり、こまめな手作り食がすっごく羨ましいですよ～
そろそろ夏本番、ですね～。お互い体調に気をつけて
元気で夏を乗り切りましょう！
青蓮 Post author
Rさま
コメントありがとうございます。「香り立つような」なんて
言っていただけて、嬉しいです！
以外と知られていないインドのこと、女性の観点から
ご紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします☆
ガオ
お知らせを見てから読ませていただくのを楽しみにしていました。
ディープな内容！そして素敵な写真でのめり込んで見ています。
青蓮さんの記事は奥の奥の背景まで情報を知る事ができて大好きです。
すべての面において憧れのお方です。
インドがさらにインドが輝いて感じられてインドに行きたくなりすぎるので困っています。
ジュエリーの記事もあるかな？とワクワク。
私も金曜日が待ち遠しいです。
青蓮 Post author
ガオさま
コメント嬉しく拝読しました。インドが輝いている～！なんて言っていただいて
書き手冥利に尽きます。ぜひぜひインド再訪を計画してくださいませ。
ジュエリーの記事！？ う～～ん、あれこれ詰め込んでると
連載回数が足りないかなぁ？笑