堂々巡り: しばポテ
例えば、家電って、ひとつが故障するとまるでそれが伝染するかのように何故か次々と壊れ始める。
それと似て、日々の中の大変な事も、同時多発的に発生することが多い。
というわけで、先週はお休みをいただき、申し訳ありませんでした。
ベースに母の介護があるところへ持ってきて、伯母が転倒骨折→老健入所→再度転倒骨折→老健という「ひょっとして無限ループか?!」と思えるような流れが出現。
それが何とか落ち着いてきたと思ったら、父の入院→退院→再入院→手術→術後不良により退院延期といった厄介な出来事が勃発。
それでも父に関しては妹が主力になって動いてくれるので安心!と思っていたら、妹の旦那さんのお父さんが救急搬送&骨髄異形成で非常に危険な状態だとの連絡が入ってきた。
妹が動けなくなってしまった分、こちらの父については私が動かなければならない。
ケアマネさんに事情を話して母のショートステイとデイサービスのスケジュールを調整してもらい、父の諸々に対応できるようにした。
世の中にはもっと大変な日々を送っている人がたくさんいることは分かっている。
分かっていても、時に、自分が世界で一番かわいそうな人だという気持ちになってしまうのはなぜだろう。
『かわいそうな人ポケット』にすっぽりと落ち込んでしまうのだ。
そんな時のイメージはこんな感じ。
<助けてください!!>
そして、ポケットの中でぐずぐすとした挙句に、また「世の中にはもっと大変な日々を送っている人がいる」という所へ這い戻って、これしきの事で自分をかわいそうだと思うような自分が嫌になる。
堂々巡り。
結局、大変だとかそうじゃないとか、そんなことを誰かと比べたところで詮無いことなのだ。
「あの人の方が大変そうだから、私はもっと我慢しなきゃ」と無理をするのもおかしな話だし、
「私はこんなにつらい思いをしているのに、なぜあの人はあんなに幸せそうなの?」と嘆くのもしんどい事だ。
堂々巡りは結局私をどこへも運んではくれない。
わかってはいるんだけどねぇ…。
足を引きずるようにずるずと堂々巡りの歩を進めながら、それでもここ数日の私は「もしかして、物事の考え方や視点を思いっきり変えてみたら何かが変わるんじゃね?」と考え始めている。
これまで思ってもみなかったような考え方をしてみる。
例えば…
「大変な事なんていくら何でもそんなに無尽蔵に湧いてくるものではないはず。いつかは出尽くす。
今これだけの出来事がいっぺんに勃発している分、いつかは果てしなく安穏な日々がやってくるはず。
ああ、なんて素敵なの。ワクワクしちゃう」
てな具合に。
まぁ、多少の無理は感じられるものの、それでも試してみる価値はあるような。
さて、今日の一品も、固定観念をちょっとだけ捻ってみた一品です。
とあるお店でいただいたポテトサラダにいぶりがっこが入っていて、それが意外に美味しかったことに驚いたことを元に、柴漬けを混ぜ込んだポテトサラダを作ってみました。
ほんのりピンクのしばポテは、微かな酸味とパリパリとした食感が面白いものになりました。
これも食感が面白いかもしれないと思い立って、コロコロと切ったスパムも加えてみました。
しばポテ
- じゃがいもを加熱するのですが、皆さんはポテサラを作る時にどんな方法で加熱しますか?
私は、パイレックスのベーシックキャセロールを使います。
しっかりと洗って泥を落としたじゃがいもを皮つき、濡れたままキャセロールに入れて蓋をし、
電子レンジで10分程加熱します。
レンジを使う場合、加熱時間はじゃがいもの大きさやレンジの出力などによって違ってきますが
爪楊枝がすっと刺さるようになったら出来上がり。
加熱しすぎると水分が抜けすぎてしまうのか、干からびたように固い部分ができてしまうので
要注意です。 - じゃがいもを加熱している間に他の材料の準備をしておきましょう。
きゅうりは2ミリ程の薄切りにして全体に塩を振っておきます。
スパムを5ミリ角くらいにカット。柴漬けを5ミリ程に刻みます。 - 1のじゃがいもの皮を剥きます。
温かいうちの方が剥け易いですが、熱いのでペーパータオルでくるむようにして剥くといいですよ。
それでも熱いけど(笑)
皮が剥けたら、ボウルなど大きめの器の中で大まかにつぶしておきましょう。 - 3のじゃがいもの粗熱が取れたら、軽く塩コショウをします。
- 2のきゅうりを揉み、水洗いをし、ぎゅっと絞って水を切ります。
- 4のじゃがいもに、スパム、柴漬け、きゅうりを加え、マヨネーズで和えたら出来上がり。
※ちなみに、キャセロールはこんな感じ。レンジで作る栗きんとんにも使えます。ひとつ持っていると便利です。
なんだかんだ言って、結局は一生堂々巡りの人生のような予感がひしひしとする。まぁ、ぐるぐると巡り続けるものならば、それこそあざなえる縄の如くにそのうち何のはずみか楽しいことが巡ってくることもあるだろうさ。
と、ここまで書いて「さぁ、書き終わった!」と浮かれたところで連絡が入りました。
伯母、またもや転倒骨折です。やっぱり無限ループかよ。
パトラッシュ、ぼくはもう疲れたよ(涙)ミカスでした。
すま
ミカスさん、本当にお疲れさまです。私は介護ではないですが、ある懸念事項でここ8年くらいずーっと暗いトンネルの中にいる感じです。「自分を変えられるのは自分だけ」なんてありきたりのことを言って自分を奮い立たせてみるものの、持って2日間。またどんより状態に逆戻り、の繰り返しです。「きっといつかいいことあるよ」と言って励ましてくれる人もいますが、どんより生活のせいで、その人には罪はないのに、いつかっていつだよおおお、って胸ぐらつかんでぶんぶんしたくなります。
今日のミカスさんの記事もうんうん、と頷きながら読んでいましたが、不謹慎ながら最後の「パトラッシュ」で吹き出してしまいました。私も疲れ切ったときには、うちの犬にネロのように「もう疲れたよ...」と弱音を吐いて受け止めてもらいます。
ポテサラにはピクルスを刻んで入れていたのですが、柴漬けも和風でよさそうですね。やってみます。
ミカス Post author
すまさん
8年ですか。大変ですね。
しんどい事がある時、前向きにそれに立ち向かうかとができれば素晴らしいのでしょうけれど、なかなかそうはいきませんよね。
前向きな慰めや励ましも、心に響かないこともある。
人間なんてそんなものですよね。
お互い、パトラッシュに愚痴りながら何とか頑張りましょう。
ピクルスか!
それは絶対に美味しい!
今度試してみます。いい情報をありがとうございます。
はしーば
ミカスさん、こんにちは。
そうそう、人間なんてそんなモンです。だから、頑張り過ぎないで。
パトラッシュに愚痴、私も時々使わせてもらおうっと。意外に効果大かも。
納豆に刻み沢庵は良く食べますが、ポテサラに柴漬けは初耳で新鮮です。
ミカ・レシピ(勝手に呼んでます)にメモ、メモ。
ミカス Post author
はしーばさん
ありがとうございます。
パトラッシュに愚痴り、テレビの中のイケメンにうっとりしながら適度に頑張ります。
ミカ・レシピなんて呼んでいただいてうれしいです。刻み沢庵をポテサラに入れても美味しいですね。いぶりがっこも美味しかったから。
江ノ島カランコロン
ミカスさんは言葉のセンスが絶妙ですね。
同時多発 無限ループ わかります。
そして夢みます。
わたしは今のこの状況を抜け出したら ばりばり仕事するんだと
わたしにとって 一番しんどいのは
子育てと違って 老いた人たちの先が読めないこと 読めないこと。 まさしく無限。
なので、みんな同時多発の無限ループのまんま あと10年頑張って生きてもらうことにしました。
だから。ほそぼその仕事を もう少しだけ増やすべく、動き出しました。
現実は上手くいきません。が、チャンスの女神の前髪はのがさないことに決めました。少し気持ちが楽になりました。
このサイトがわたしにとってのパトラッシュです。
ありがとう パトラッシュ そばにいてくれて
ミカス Post author
江ノ島カランコロンさん
大変な毎日の中で、しっかり先を考えてお仕事を増やされているとのこと。
びびびっ!と刺激を受けました。
私も、今の状況が収まってからの自分について考えることがあります。
多分その時には私も年を取っていて、何もできないままに終わって行くんだろうな、と不安になったりして。
でも、そんな不安ポケットに落ち込んでいる場合じゃありませんね!
江ノ島カランコロンさんはじめ、読んでくださる皆さん、コメントをくださる皆さんが私のパトラッシュです。ありがとー‼︎