カリーナからゆみるさんへ。2023年1月17日
ゆみるさんにメールのやりとりをしませんかとお誘いしてから、早いものでもうすぐ1年。下に紹介しているメールの中にも書いていますが、わたしはゆみるさんの「黒ヤギ通信」に書かれた夫亡き日々をとても熱心に読んでいました。ご存知の方も多いかと思いますが、ゆみるさんは、2020年8月に最愛のパートナーを亡くされ(こちらの記事をどうぞ→ 「633通」)、それ以降の手続きや出費のことなどを「ボツイチ鼻水出金簿」として6回に分けて書いてくださいました。
わたしカリーナの夫は、2年後の2022年8月に亡くなったのですが、葬儀の打ち合わせのとき、ゆみるさんの記事を頭のなかで思い出していたぐらいです。
その後、ゆみるさんは、引っ越しを決意され、そこで男の子との出会いがあったり、第九の合唱に参加したりと悲しみを秘めながらも、さらっと新しいことに挑戦しておられました。
どんなことを感じているのかな。どんなふうに暮らしているのかな。夫をみとるときや葬儀のときとか、本当は、どんなふうだったのかな。もう少し深く知りたくて、いろいろぶしつけな質問もぶつけてみました。ゆみるさん、つきあってくださってありがとうございます。
これから月に1度、第二月曜日公開します。よかったら、お読みください。
ゆみるさま。
こんにちは!カリーナです。今年もどうぞ、よろしくお願いします!
突然ですが、オバフォーは今月10周年を迎えました。
だから、というわけではないのですが、
ここのところ考えた企画を実現したいと思い立ってメールをさしあげています。
それは、ゆみるさんとわたしの往復書簡です。
テーマは、「夫亡きあとを生きる」。
わたしは夫が亡くなってから、ゆみるさんが書いてくださるお葬式やお引越しの様子などをしみじみ読み返しました。
そして、ゆっくりお話したいなあとずっと思っていたのです。
寂しさもある。悲しさもある。
でも、それだけじゃない日常。。。みたいなものを
それぞれが、それぞれに寄せることも、否定することもなく、できる範囲で思いのままに語り合えればいいなあと思いました。
昨年末、高校時代の友だちのダンナさん(彼も私の同級生)がステージ4のすい臓がんを告知され、わたしも大変なショックを受けました。友人は、わたしの書籍を読んで応援してくれたり、夫の死後も温かく支えてくれていて、わたしは、彼女たち夫妻の幸せな老後を願っていたし、当然訪れるものと思い込んでいたのです。
そして時間が経ってから思いました。
「夫の闘病」「夫との別れ」は、同世代の女性たちが知りたい、分かちあいことなのではないかと思いました。
いかがでしょうか。
もし、ちょっと気のりしない、ということならスルーくださってまったくかまいません!
お返事するのも面倒だったら無視!でも全然OKです!ちょっとやってみて考えるでも構いません。
最終的に公開するしないも決めなくていいですし、
公開するとしたら、公開前には改めて確認していただきます。
わたしからメールを書いてそのあと、気分が乗った時にお返事いただく・・・とか、そういう感じを考えています。
こんなふうならいいんじゃない?というアイデアなども、もし、もしあれば聞かせてください。
ほんとーーーに突然すみません!
お暇なときにお返事くださいませ。(ほんとにスルーでもいいですからねーーーー)
来週、めちゃめちゃ寒くなりそうです。お体気を付けて!
カリーナより
ぺるそな
カリーナさんお久しぶりです。そしてゆみるさん、初めまして。
連載を心待ちにしていました。
2021年の秋に夫を亡くしてから、制御できない諸々の感情を宥めるために書籍やブログを読み漁っていましたが、不思議なもので、読みたいものと読みたくないものがあるのです。同じような経験をし吐露されている苦しさや辛さも同じなのに。
お二人の本と連載にはとても力づけられました。今できることだけを粛々とやっていく。その結果、見えてくるものや出会いがあり、一人でも大丈夫という折れない芯ができ、そしてそれらが今後の生活の大切な一部になっていく…
悲しみが殊更には語られず淡々とした印象を与える男前のところも格好良いです。
nemu
カリーナさん、ゆみるさんこんにちは。
お二人の書かれるものを、以前から、それぞれ楽しみに読ませていただいているので、往復書簡を公開してくださるなんてとても嬉しいです。
わたしも夫もカリーナさんと同世代。
犬の散歩のため、毎朝決められた時間にそれぞれ起きてくるのですが、何らかの理由で、夫の寝室がシーンとして、準備している気配がない時など、ドキッとしてしまう年頃になってきました。
早くても遅くてもいつかは必ず来る、別れの時のことは常に頭の隅にあります。
それなのでお二人のだんなさまのことを読ませていただいていた時期は、とてもショックで、そして(陰ながら)心配し、応援していました。
その時間を乗り越えられたお二人の書簡。
とても楽しみに読ませていただきます。
カリーナ Post author
ぺるそなさん
お久しぶりです!コメントうれしいです。
2021年にご主人を亡くされたのでしたか。
どこかで書いてくださっているのを
私が見落としたか、
不覚にも(+最近の物忘れ深刻化で)忘れたかと
あちこちコメントなどを検索しましたが、
わかりませんでした。
もし、すでに書いてらしたら
改めてびっくりしてすみません!
では、2年少しが経ったのですね。
悲しみからバタバタと忙殺される時期が過ぎ、
ある程度の落ち着きゆえの寂しさがあるのではないでしょうか。
私の本やゆみるさんの連載を読んでくださったとのこと、
とてもうれしいです。
私の場合は、自分のことばかりグイグイ書いたので
ご不快になる人もいるのですが、
そんなふうにおっしゃっていただけてホッとしました。
連載、ゆみるさんの回はとても哀切で気丈でグッときます。
読んでいただけるのうれしいです。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
もうすぐクリスマスですね。温かくお過ごしください!
カリーナ Post author
nemuさん
コメントありがとうございます!
Xでもお世話になっています(^^)
これまでの読んでくださっていたとのこと、
とてもとてもうれしいです。
nemuさんのご主人に対する「ドキッとしてしまう」感覚、とてもよくわかります。
私も同じでした。
平穏な日々がずっとずっと続くのがもちろん一番の幸せですが、
女性の心には(もしかしたら男性も)いつもどこか
「この日々が終わる時が来るのでは」という不安が微かにある気がします。
特に女性のほうが長生きなので…。
今は、読んでもらえなくても
いつかずっと先に「ああ。カリーナとゆみるさんがなんか書いてたなあ」と
思い出して読んでもらえるのもいいなあと思って始めました。
これまでも応援してくださって本当に本当にありがとうございます。
読んでいただけてうれしいです。
ゆみる
ぺるそなさん、はじめまして。
私の連載も読んで下さったとのこと
とてもうれしいです。
私もいろいろ読みましたよ!
そしてもちろん共感しきりだったのですが、
今考えると私の場合ダメだったものはスピリチュアル系なことが
書かれている、そういう流れになるものでしたね。
まぁ「出金簿」なんて書いちゃうくらい現実主義者なので^^;
私は夫没後3年が過ぎて1年前よりも確実に精神的に楽になっています。
でも先日クリスマスめいた日本橋を歩いていた時に、
地下鉄の出口から上がってきた男性が驚くほど夫に似ていて
(寒そうな頭も小太りなフォルムもw)
思わず駆け寄りそうになりました、いるはずないのに。
こんなふうに時々揺り戻しに落ち込みながら、
夫没後の日々を受け入れそして慣れていくんでしょうね。
カリーナさんとの連載をどうぞよろしくお願いいたします。
寒くなりますが、どうぞご自分を甘やかして下さいね。
私なんて自分に甘々です^^:
ゆみる
nemuさん、こんにちは。
私の連載も読んで下さっているとのこと、
本当にありがとうございます!
私も夫がいた頃は二人の年齢差と平均寿命を計算して、
いずれ訪れる別れと独りで寂しく過ごす10数年が
頭の隅から消えることはありませんでした。
でも残念ながら現実はそれより20年も早く来ちゃったのです。
そして今後悔しているのはもっともっと夫を
甘やかしてあげれば良かったなと。
(最近の私のテーマが甘やかすなので^^;)
私は日常の基本的なスタンスとして夫を楽しませるように
心がけていました。
それでも今考えるとまだまだ足りなかった。
どうかnemuさんは私の分もご主人と(ワンちゃんも)仲良く過ごして下さいね。
お二人一緒の時間が長く長く続くことを祈って願っています。
カリーナさんとの連載、どうぞよろしくお願いいたします。