齢62歳にして自意識を手なずける成長を遂げました。
こんにちは、カリーナです。
二度目の大学生活を送る娘の作品上映会に行ってきました。短編映画の主人公は、わたし。そう、わたしは主演女優。
・・・といっても映像のなかではスーと散歩したり、仏壇に手を合わせたり、夫の病院に洗濯物を届ける体で歩いていたりするだけで演技しているわけではありません。
そんな自分を大勢の人々とともに大画面で見る、という稀有な経験をしましたが、自分の不細工さや加齢によるたるみやシワに激しい衝撃を受けるのはすでに体験済みなので、今回は心穏やかです。
うん。やっぱり、あごのたるみはすごかったし、頬のシミも大きかったし、手はシワシワだし、歯もガタガタで汚かった。特にアップのシーンはすっぴんで、いまは使っていない古いメガネが斜めに傾いていて変な人だった。
「この人、大ざっぱなようで細かいようで大ざっぱなんだな」、と同世代の女性を観察するみたいに自分自身を見ることができました。
映像には、家のなかも、外の風景も、そしてスーも映っていて、それらは「わたしがいつも見ているまんま」なので、このわたしも間違いなく見ているまんま。
他人は、このわたしをいつも見ているのです。
そうか。そうなのか。
…静かな心で受け止めました。
結論は、ま、いいんじゃないの?です(笑)
まわりを囲む先生方や学生さん、その保護者さんのなかで心穏やかに、照れたり、過剰な反応をしたりすることなく、静かに鑑賞して、感じよく、ほどよく(おそらく)ご挨拶できた自分を褒めたい。
人間の成長の証が、過剰な自意識を手なずけられることだとしら、齢62歳にしてほぼクリアできた気がします。
娘がこのまま、たとえ素人でも、映像をとるなら映画「ぼけますから、よろしくお願いします」のお母さん的な登場だってできるかもしれない。
わたし、おもしろい認知症の老母になってるんじゃないの?
きっとおもしろいよ。今回も、ドアップで話す自分、早口でおもしろかったもん。
そういうわけで、楽しい経験をしました。人生、何があるかわからないものですなあ。
オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。
nemu
こんにちは。
その映画、とても観たくなりました〜。
そのような機会をぜひ!!
カリーナ Post author
nemuさん
わああ。そんなふうに言っていただけるなんて
主演女優冥利に尽きます(笑)!
万が一、そんな機会があったらこっそりお伝えしますねー。