「わかるー!」のチカラ:こんにゃくのピリ辛炒め
「That’s Dance!」を聴いて下さっている方はご存じだと思いますが、カリーナさんはザツダンをする中でよく「わかるー!」という言葉を使います。もう口癖と言ってもいいかもしれません。
あの元気な声で「わかる―!」と言われると、ちょっと自信なさげに発した言葉にも自信が持ててしまいます。
もちろん、カリーナさん持ち前の明るさとポジティブなエネルギーに背中を押されるというのも大いにあるのですが、この「わかるー!」という言葉自体にも何やら不思議なパワーがあると私は思うのです。
今はお休みをさせていただいている『カイゴデトックス』(介護する人を対象にした企画)をやりたいと考えた時のことです。私は、介護という暗くて深い穴の中に落ちてしまった人を「がんばれ!」と励まして穴の外へ引っ張り出すことだけはしたくないと考えました。穴の外から穴の中を見下ろして、「さぁ、頑張ってそこから抜け出しておいで。あなたならできる」と励ますことだけはするまいと。
穴の中へ降りて、その人の隣にただ座っている人になりたいと思ったのです。
人は(私は?) わがままなものです。
ちょっとしんどいことも、とても重く胸に沈んだことも、もちろんそれを取り除く方法・解決策を知りたいと思う一方で、「ほら、こっちへ来れば大丈夫! 」と満面の笑みで手を差し伸べられると、なんとも言えない複雑な気持ちになってしまうのです。その手を取れば確実に明るい場所へ導いてもらえるのかもしれないけれど、その明るい光は長いこと穴の中に沈んでいた私の眼を塞ぐかもしれない。ずっと明るい場所にいた人はその光の強さがわからないんだよなあ、とひねくれた私は思ってしまうのです。
その一方で、「わかるー!」という言葉には私と同じ位置まで下りてきてくれるような感じがあります。
穴の底で愚痴めいた言葉を吐いてしまった私に、「わかるー!」と言いながら穴の中へ下りてきて隣に座ってくれるカリーナさん…みたいな。並んで座ったカリーナさんと私は「とりあえず、しばらくここで一緒に愚痴りますか」と、ちょっと黒い笑いを浮かべるのです。(カリーナさん、例に使ってしまってすまん)
辛そうにしている人に「大丈夫だからがんばって!」と励ますのは決して悪いことではないと思います。でも、励ましを口にする前にまず「わかるー!」と、気持ちをその人の隣に座らせることが大切なんじゃないかと思ったりして。もし「同じ経験をしていないから、簡単に”わかる”とは言えない」のだとしたら、「良かったらゆっくり聞かせて」と穴の中へ下りていくのもひとつの方法かなと思います。
さて、今週ご紹介するのは『こんにゃくのピリ辛炒め』です。地味な一品ですが、これも白いご飯の隣に静かに座って引き立ててくれる憎いヤツです。
こんにゃくのピリ辛炒め
- こんにゃくは塩もみをしてから縦1/2に切り、それを3ミリくらいの厚さにスライスします。
- 鍋にお湯を沸かし、こんにゃくを2~3分茹でます。
- フライパンに油を引いて火にかけ、こんにゃくを炒めます。
- 全体に油が回ったら、酒、みりん、醤油を加えて炒め合わせます。
2~3分炒めたら、鰹節と輪切りにした鷹の爪を加えてさらに1分ほど炒めたら出来上がりです。
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